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三身

そういえば、3体に分かれることが出来た訳であるがスキルは皆、使えている

魔法鞄はどうなっておるんだ?


エクスな我が魔法鞄を確認すると女性物の服が何着か入っているのを確認する

これはイオラが購入した物であろうか


森林狼と渓谷猪が追加される

こっちはテスタロッサか?


そうすると共通で使えているのであるな

長剣虎と雷鹿を解体して魔法鞄に入れていく

これで魔核は4ケとなった


天使モードを”人”の使徒と想定しているから、やられ役として1体作るのは確定である

これで代理戦争は”蛇”を残して殲滅しても問題ないであろう

どのみち”人形”と”竜”は始末する訳だし


エクス我は北の森で魔物を狩りを続けよう

ひょっとしたら、さらなる上位種と遭遇出来るかもしれんしな


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

テスタロッサ我である

3体に分かれてからアフェットゥオーソへ向かっている途中、狼と猪に遭遇したので狩って魔法鞄に入れた

「ん?女物の服が入っている?イオラがキヨネに買ったものか・・・・虎と鹿も追加されたな、こっちはエクスか・・・アフェットゥオーソで素材売るかな」




アフェットゥオーソに到着

門でギルド証を見せて街中にはいりギルドへ向かう

そういえば、この街の神官はロートがなったんだったな


併設の酒場に入ると数人の男がこちらをみて、目を逸らす

なにゆえ?

カウンターでグラスを拭いているガタイの良い男に果実水を注文する

先ほど目を逸らした数人がチラチラと此方を見ているのが気配でわかる


「姐さん、依頼を受けないのかい?ひょっとしてパーティから追い出されちゃった?」

10代後半とみられる男が近寄ってきた

少し酔っているのであろうか、4人ほどの男女・・同世代位であろう・・が止めているのを無視している


カウンターに果実水が置かれたので、それを一口飲む

近寄ってきた男が肩に手を置いたので、払いのけて後頭部をつかみ、そのままカウンターに叩きつける

鼻の骨が折れたのか血を噴出している男を放り投げる


「おい、ギルド内での私闘は・・・・」

「あら?酔っ払いに絡まれる女は見殺しにして、反撃されると私闘扱いするのね・・・・どこぞの街のギルドでも同じような事をしていたギルド員がいたわね」

心当たりがあるのか、カウンターの男は黙った


酔っ払いを押しとどめていた4人組が、席を立って囲むように近づいてくる

「てめぇら!大人しく座ってやがれ!!私闘は禁止だっつってんだろうが!!!」

「しかし、ギルマス!!この女・・・」

「あらあら、ギルドマスターだったの。ギルド自体が犯罪者共の巣ってわけね。やっぱりウディッツを追い返す方がよさそうね」


「まて。アフェットゥオーソはデセインテレットと違う!犯罪行為は行うことは無い!!てめえらは、下がれってんだよ!」

「ギルマス!!やられっぱなしになれってのか!ショークがやられたんだぞ!!」

「だから、待てって言ってんだろうが!!ショークの自業自得だろうが!」


「おい、お前ら・・・マジで下がってろ」

「ギルマスに任せろって」

他の客も、この若いパーティを宥めようとしている


神官らしきものが鼻血まみれで伸びている男を引きずっていき治療魔法を掛けていく

それを横目にギルマスが再度言って、ようやく元の席に戻っていく


「なあ嬢ちゃん。デセインテレットの件以降に狩人規則が厳しくなって、狩人が同意なしに女性に触れることをしてはいけないと決まって周知徹底している」

「そう、当然ね。一般の女性では反撃できないでしょうしね。脅迫されるようなものでしょ」

「だから、さっきの小僧・・・ショークというんだが、見逃してくれねぇか」


「はぁ・・・・トレイン行為をする狩人がいたり、痴漢する狩人がいたり・・・・・しかも、諫める立場のものが見逃せとか・・・・・」

我は首を横に振って、ため息をつく

やれやれ、ってやつだ


「いや、奴も酔ってなければいい奴なんだ」

「酔ってなければ?酒場で?これは、前科もありそうね。しかも、ギルマスの、目の前で、堂々と、規則違反をして、止めなかった、のよね?」

後ろの4人は止めていた

しかしギルマスは見て見ぬふりをしていたのだ

問題なら、行動を起こす前に止めるべきであろう?


我は一歩横にずれる

今までいた場所に鉄剣が叩きこまれた

これにはギルマスも驚いたようで数歩下がっている


「これは、正当防衛よね?ギルド内で私闘どころか、武器を抜いたんだから・・・・・覚悟はできてるんでしょうね」

我は殺気をこめて鼻血男を睨む

先ほどの勢いはどこへいったやら、鼻血男はあとずさりを始めた


周囲の温度が下がる

我が闇魔法で下げているだけであるがな

そうそう武器を落としてしまってはいけないので、鼻血男の右手はしっかりと冷やさないとな

「待て!双方待て!!」


我の前方には氷のナイフが数本浮かんでいる

「待つ必要があるの?武器を持ったままじゃない。それとも、あなたもグルなのかしら?」

「ショー――ク!!!剣を捨てろ!!早く!!」

手がかじかんで動かないんじゃないかな?

本人も狼狽しているし、言われていることも把握していないと思う


「10、9、8・・・・・・」

「まて!カウントやめろ!!だれでもいい!ショークの剣を取り上げろ!!」

「5、4・・・・」

最初の4人組が何とか剣を取り上げる

「3、2・・・あら、取り上げたのね」


「あんたも!少し待ってくれ!!先にこいつらの処分を言いつける!!」

肩で息をしながら声を荒げるギルマス


「お前ら、『人面鳥の尾羽』は10日間の奉仕仕事をしてもらう!次にショークのランクをCからDへ落とす!1種からやり直せ!!なおランクアップ試験は1年間禁止だ!!」

「そんな!ショークは今日ランクアップしたばかりですよ!」

他の者も絶句している


「馬鹿野郎どもが!ワンランクダウンで済むだけありがたいと思え!」

4人は奉仕活動ですむが、一人だけDランクで仕事になるのかねぇ


「あんたも!少し自重してくれ!」

「私には関係ないもの。降りかかる火の粉を払っただけよ」

「そもそも、何しに来たんだよ」

「素材を下ろしに来たに決まってるでしょう。間抜けなことを聞かないでほしいわ」


「・・・・買い取りカウンターに行くぞ・・・・・・」

我はギルマスについて買い取りカウンターへ行く


「どこに置いてるんだ?外か?」

我は魔法鞄から森林狼を出す

「!!収納持ちか・・・・・」


森林狼5体と渓谷猪を2体を出す

「それじゃ、お願いね」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

イオラ我である

おそらく拠点へ戻るのは我が一番早いであろう

フォーゲソンを出てから、真っすぐに開拓村へ向かう


拠点へ入り、キヨネの部屋でノックをする

「キヨネ―、いるー?」

「ふぁーい・・・・んあ?いるおー・・・・ちょっと・・・まって・・・・」

たっぷりと時間をかけて扉が開く


「や!キヨネ、久しぶり」

「イオラ!久しぶり!最初聞いた村が無くてビックリしたよー」

「あはは、ごめんごめん。一回、白紙に戻したので伝言だけは置いといたんだけどね」


「うん、伝言見てケンプファーまでいったよー。エクスにごはん貰った」

「そう。おいしかった?」

「うん!ご飯もお味噌汁も美味しかった!でも、イオラのご飯も好きだよ?」

「あはは、解ってるって。今日は私が作るよ」

満面の笑みで諸手を上げるキヨネ


「ああ、それと服を買ってきてるから着替えで置いとくよ。欲しいものがあったら遠慮なくいってね」

「あのさ、イオラちゃん・・・・・何で私に優しくしてくれるの?最初の街の奴らは威張り散らしてたよ?」

さっきとは打って変わって真面目な顔をしている

深い意味は無いのであるが

しいて言うなら、神共の囮?


「キヨネは私たちと同じ前世持ちでしょ。つらい時に手助けするのは当たり前だよ?あ、ちなみにエクスもテスタロッサも前世”日本”の記憶を持ってるから」

それを聞いて呆然としている


「そっか・・・・だから、エクスも前世の料理を知ってるんだ・・・・イオラ、ありがとぅ・・・・私にできることは言ってね」

「うん、その時は遠慮なくお願いするから!だから今は、この世界を楽しんで?」

二人で笑いあっていると玄関からノックの音が聞こえる


キヨネは部屋で着替えてみるそうなので、我は玄関へ行く

早くメイド辺りが欲しいものである


「はいはい、いま開けますよっと!アルカ?」

ドアを開けたらアルカが立っていた


「ありゃ?イオラちゃん?どうしてここに?」

「どうしてって、私たちの拠点だもの。用事が無ければここにいるわよ」

「じゃあ、イオラちゃんでも良いのかな。キヨネちゃんに天神教からの連絡がきてるのでギルドまで来てほしいってのと、前に『騎士の誉れ亭』に配達してくれたお爺さんが、エクス君を訪ねてきてるのよ」

配達してくれた、お爺さん?

ひょっとして米であるか!

「すぐ行くから!そのお爺さんは返さないで!キヨネー」

我は急ぎキヨネを呼びに行く


部屋から出てきたキヨネは着替えが済んでおり、普通の村娘に見える

「キヨネ、よく似合ってるじゃない!うんうん。その格好見たらエクス鼻血ブーよ・・・・ってキヨネに客が来てるみたい。ギルドにいるから一緒に行きましょ」

「イオラ、それってザ〇ングル・・・・昭和の人だった?」

「いいから行くわよ!」

我はキヨネの手を取ってギルドへ向かった


ギルドの前には馬車が一台止められている

荷台には樽が数個と麻袋が10袋ほど

くっくっく・・・・間違いない

「わたしが、きたーー!」

「わたしも、きたーー!」

二人でギルドの中に入り声を掛ける


「っひ!い・・・イオラ、ちゃん・・・・」

レナトゥスがカウンターの陰に隠れる

「なに?イグノランテじゃん。どしたの?」

「ち、ちがいますぅー・・・・わ、わたしぃは・・・レナトゥス・・・です・・・・」

ビビりながらも返事をしてきた


「そう。そっくりなんで間違ったみたいでゴメンね。私はイオラ、よろしくね」

「は、はい・・・よろしく・・おねがいします・・・・」

「は!それより、アルカ!アルカは何処!!」


「にぎやかだねぇ、アルカなら酒場にいるよ」

「そう、ありがと、おばさん!」

酒場を除くとアルカと見慣れない狩人と以前に見たお爺さんがテーブルを囲んでいた


お爺さんは此方に気付いて破顔する

「おー嬢ちゃん!この村に追ったのか。ペールデンテが使えんようになったんでケンプファーのエクスってのを訪ねたら、この村をおしえてもらってのぅ。また、ブレスとセーユ、ミオなんじゃが・・・」

「全部買うわ!」

即決したことにお爺さんだけでなく、同席している狩人もアルカまで驚いている

お爺さんは、二かッと笑う

「前も思ったが、気前のいい買いっぷりじゃの。わし、まだ金額を言うとらんぞ?」

「信用を捨てるようなことはしないでしょ?」


「ブレスが一袋銀5枚で10袋、セーユが一樽銀3枚で2樽。ミオが一樽銀7枚で2樽」

我は銀貨80枚をお爺さんに渡す

「嬢ちゃん、全部で銀貨70枚じゃよ?」

「輸送費よ。ペールデンテより先のケンプファーへ行ってからこの村でしょ?それくらいは手間賃として取っといて」

「・・・・その歳で立派な商人だねぇ・・・ありがたく頂くよ」

「わるいんだけど、拠点までもっていってもらえる?地下道を通っていったとこなんだけど」

そう言うと笑って了承してくれたので、この件はこれでおしまい


我はお爺さんの横にいる狩人に目を向ける

「俺はジョー。ギルドでメッセンジャー、手紙なんかの配達人をしている。君がイオラならキヨネは彼女か?」

キヨネが頷いたので丸めた羊皮紙を手渡す


受け取ったキヨネはざっと目を通して、我に渡してきた

「なに?読んでいいの?・・・・・・・・・・キヨネ、”獣”を倒したの?凄いじゃない!報酬を渡したいからケンプファーへ来いって、何様だよ」

「めんどいからパス」

「同感。面倒ごとの匂いがするわ。まあどうしてもって言うならエクスをパシらせればいいわ」

「わかった。大司教様に、そう報告しておく」

用事も終わった帰ろっか



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