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建築

つつがなく馬鹿二人の処刑が終了したので、先に村へ戻ったのであるが

うん。ほとんどの村人が処刑を見に行ったので、がらんとしている

廃村と言われてもおかしくないかも?


まぁ処刑の話は胸糞案件であるのでしないである

ただ見に来たものは多かったであるな。開拓村、フォーゲソン、ペールデンテからも来ていたである

よほど恨みを買っているのであろうな・・・


フォーゲソンにいる『アプデ』だったか『アベシ』だったか・・・どちらでもよいか

は商業ギルドから敵対認定されて庇った奴等ごと排斥するみたいであるな

剣呑である




我は一人、仮設厨房で肉を切っている

幅広の竈を新しく作り、天板を強固に固めた土魔法で作っている。

表面はツルツルで、磨いた岩板のようである

それを5基

ある程度はなして作ってある


村人が帰ってくるのが移動時間を考えても、夕暮れまたは日が落ちた後になる

なので、すぐに食べれるようにしているのである

今日は岩板焼き肉

後は好きに焼くが良いのである



次はギルド館であるな

最初の予定だと回転魔道具を大量に納めてもらう予定であったが、拠点と同じパターンにするらしい


建物予定場所へ向かって水路を作る

拠点と違い、使用する人数が多いので溜池もデカい方が良かろう

川の水量も多いため無問題


高い位置に貯水池を作る。ここは汲上式水車で加水

溢れる分は水路で下流へ流す


横にギルドの建物を作る

風呂と酒場を中心に狩人ギルドと商業ギルドで挟む様に作る


外側から浴槽、洗い場、脱衣場と作り壁で囲う

天井は高めの4m。滴が落ちないように斜め天井である

トイレは男女それぞれ4か所で計八か所・・・トイレセットを追加で作らねば

浴槽排水とトイレの汚水が流れる溝を作る


手前は酒場の予定

浴室入口を左右に分けて、真ん中に浴場用カウンターを設置


浴場をみて左側に食堂用カウンターと厨房を設置

ここの2階は商業ギルドの部屋にする

1階にもカウンターと必要な部屋を作っていく


反対側は狩人ギルド

受付カウンターを手前に作って、奥は解体場所

こちらも2階に部屋を作って商業ギルドとくっ付けてしまおう


後は壁を作っていって、屋上には貯水槽を二つ作って貯水池からの汲上水車で水を貯める

1つは水でもう一つは湯用で、混ざらないようにしてある


其々の設置場所に給水の溝を通し終わった

後は水車を作って取付れば外観の完成である

内装類はガンツにお任せする



「なんじゃこりゃー!」

雄たけびが聞こえた

どうやらガンツらが戻って来たらしい


「戻って来たな。ガンツ、ウディッツ達に言って中の確認を頼む」

我は魔法で光を出し建屋内を照らし出す

呆然としているガンツを横目に仮設厨房へ行く


案の定、食事班が戸惑っていた

「あ、エクスさん!この竈は一体・・・・」

「これに火を入れて、肉とか野菜を自分たちで焼いてもらおうと思ってね」

カットした肉と野菜を渡しながら、近くの窯に火をいれ焼いてみせる


「肉と野菜は厨房に置いてあるから、食べる分を取りに越させて自分たちで焼いてもらえばいいだろう?」

「なるほど・・・・待たせるより、早く済みそうですね・・・・」

焼き肉に納得である


「食い足りないなら、追加で取りに来させればいいしな。食事班も隙間に食べれるだろ?」

皆、こくこくと頷いている



風呂は言うに及ばず。とっとと入れようかと思っていたら二人が近寄ってきた

「「エクスさん!私たちに魔法を教えてください!」」

エラとメイソンである


「魔法を?二人とも国の機関で魔術師としてやっているだろう?」

「いえ!エクスさんの魔法をみて自分の未熟さを痛感しました!」

「それに魔力量の少なさもです!どれだけ狭い世界でイキっていたかと思うと紅顔の思いです!」

「「ご迷惑かと思います!しかし、何卒よろしくお願いいたします!!」」


「あー・・・俺は狩人で魔法は自己流なんだが・・・・人に教えるようなものは無いぞ?参考程度に言うことは出来るかもだが」

二人は顔を合わせて頷いた

「「是非ともよろしくお願いいたします!!」」

はてさて、教える事が出来るであろうか・・・・・


「それじゃ、まず水を貯めることからしてみようか。エラ?昨日しようとしたことを見せてもらってもいいかな?」

「は、はい!そ、それでは!!『生命の源、清らかなる水よ、来たれ我の元に、器を満たせ』」

仮設風呂の上から細い紐のようになった水が何本も降りてくる

まるで空を飛ぶ蛇のようにうねりながらエラの周りを廻っている


細い紐がロープ並みに、更に太くなっていく

最後はエラの指さす方向に向かって突き進み、浴槽に水が入る

量としては微々たるものである


「・・・・コレを・・・・10回ほど・・・・したんですが・・・・・」

ゼイゼイと肩で息をしているエラ

「浴槽の半分もいかないうちに魔力が枯渇しました」

メイソンが代わりに答えてくれる


「いや、これは凄いよ?エラ、君は今、川から水を呼び寄せたんだよね?ここは川と正反対なのに、これだけの水が呼べたんだ」

「「・・・え?」」

二人とも褒められると思っていなかったのか、間抜けな顔をしている


「この魔法って、川から水をもってきてるんですか?」

「そんな感じだよ?池や地下水かもしれないけど、近くの水から持ってきているね。水気の少ない地域では上手く発動できないんじゃないか?」

しばし考えるエラ


「・・・・たしかに、砂漠に近い地域では使えませんでした」

「それでは、師匠は何処から水を持ってきているのでしょうか?やはり川から大量に?」

メイソンが聞いてくる


「・・・・空気、今呼吸している空気の中に水の素となるものがあるんだよ。それはバラバラの部品になっているから組み立てて使うことをイメージしている」

我は水分子のことを教えてやる


「空気の中に水が・・・・」

「湯を沸かせば湯気になるだろう?寒い日に窓辺りが湿ったりしていたことは無いか?あれは部屋の空気が冷えて水になったんだよ」

それを聞いて納得する二人

「見えないけれど必ず存在すると思って、もう一回やってごらん?」


勢いよく返事をして詠唱を始めるエラ

「生命の源、大気に潜みし水よ、現れよ我の前に、器を満たせ」

今度は浴槽の上で渦を巻く水流

明らかに先ほどより多くの水が生み出されている


エラが指さすと水は浴槽に流れ込む

「・・・は・・・はは・・・一回の、詠唱で・・・こんなに水が・・・・・」

浴槽の半分。先の10倍くらいの量である


「魔力残量はどうだい?これも乾燥した地域では微々たるものしかできないだろうけどね」

「魔力・・・・大丈夫です!まだいけます!『生命の源、大気に潜みし水よ、現れよ我の前に、器を満たせ』・・・・・はははは!」

2回目の詠唱で浴槽は満水となった


「うん。よく頑張りました。さっきの感覚はとても良かったよ」

「・・・・・あ、ありがとう、ごじゃいま”ず・・・・」

泣きながらも笑おうとしているので微妙な顔になっている


「次はメイスンだね」

「は、はい!『全ての力の源、輝き猛る豪炎よ、我が敵を燃やし尽くせ』」

メイスンの前に直径で50cmはありそうな火球ができあがる

それを浴槽に沈めると一気に煮えたぎった湯に変わる

冷却して水に戻すけどな


がっくりと肩を落とすメイスン

「メイスンも凄いな。これだけの火力で魔力は持つのかい?」

「うぇ?は、はい。元魔道兵として軍にいましたので魔力はまだあります」


「さっきの水の素の話を覚えているかい?空気には燃える素ってのも入ってるんだ」

我は酸素のことを教える


「空気の中の・・・燃える素?・・・・・遠ざけて・・・・燃やさない!わかりました師匠!やってみます!」

メイスンも理解したのかな?

「力の源、ゆらめき燃える炎よ、我が意を持ちて、燃やせ」

出来た火球は直径でも10cm程度、握りこぶし位である

「で・・・きた・・・・」

そのまま浴槽の水に沈める


浴槽からは湯気が立ちあがり始めた

触ってみると適温である


「今までより魔力が多くかかっていると思う。今後は魔力を少なくする方法も探していこう」

「は・・・はい!ご指導、よろしくお願いいたします!」


二人ともまさか一発で成功するとは思わなかったである

「水も火も生活の中で、いくらでも使うからね。魔力の調整ができたら便利になるよ。さあ食事をしておいで」

「「はい。ありがとうございました‼」」


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