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報酬

夕方ころにアルカが開拓村へ戻ってきた

「ただいま戻りましたー」

(仮)狩人ギルド小屋へ集まって話を聞く


「少しは話が聞けたかい?早速だが、報告頼むよ」

ウディッツが催促する


「まずペールデンテの状況っすけど、瓦礫が散乱していて復旧の見込みというか指揮できる立場の者がいないっすね。流石に遺体は教会へ安置しているみたいっす。あと大蜘蛛なんすけど、街に入った形跡がなかったっす。目撃者は1名、教会の墓守っすね。彼hが言うには大蜘蛛が遺体を何十体と持ち出した。そのあと煙のように消えた。ということっす」


「遺体を数十体?」

「煙のように消えた?」

全員で頭を捻る


「なあ、ウディッツ。姿を消せる魔物というのは居るのか?」

我はウディッツに聞く

「レイスや精霊などの類なら消えそうだけどねぇ・・・・・蜘蛛の種類で消える奴なんか聞いたこともないよ」

「保護色とかじゃないのか?蜥蜴種でそういうのが無かったか?」


「それに遺体をもって行ったのは間違いないんだろうか。アルカ?」

「今回、大量に亡くなってるっすからね。合同で埋葬するために遺体を並べていたらしいっす。大蜘蛛が消えた後確認したら、きれいさっぱりと無くなっていたらしいっすね」

「何のために遺体をもって行ったんじゃろうな」

「予想ついてんじゃないの?考えたくないけどな」


「エクス。壁と森との境はどうなった?」

テミスが確認してきた


「全周囲30mほど伐採している。しかし蜘蛛には意味無いぞ」

「いや、それだけ離せば何とかなるだろうよ。ガンツ、柵は出来たんだよな?」

「おう。午前中に済ましてあるわい」

「明日の後続に結界師がいるはずだから先に済ましてもらおう。ウディッツ、それでいいか?」

テミスの問いに頷くウディッツ


結界師という職業であるか・・・

そういう意味では一般人より、兵士や狩人であればスキルが手に入るかもであるな


「それでは、明日からはそういう段取りで動くよ」

「そういえば、エクス君。アルカに噂のエクス料理を作るんだったよね?私たちも御相伴に預かれるのかしら?」

ロレッタが聞いてくるのであるが、全員でこっちを見るなし


「アルカへの報酬だからな。アルカが良いと言えば構わんさ」

今度は空腹の肉食獣のような視線がアルカに移る

「うひっ!・・・・エ、エクス君・・・・量は・・・・量はできるのかにゃ?」

焦って咬んだのであるか?


「調味料自体はまだあるからな。作れんこともない」

その回答にホッと安堵の溜息を吐き出すアルカ

「それじゃぁ、皆の分もお願いするっす」

アルカの回答に全員、満面の笑みを浮かべる



厨房に移動して器具の確認であるな

「ロレッタさん、今日の夕食はどうするんです?そろそろ用意しないと遅くなりますよ?」

食事班の一人であろう女性がロレッタに声を掛ける


「みんな!聞いておどろけぇ!今日はエクス君が作ってくれるそうでーす!噂のエクス料理よ!」

『 『 え 』 』

一瞬の静寂

その後の響き渡る喝采


「ロレッタさん!それ本当ですか!冗談だったら、殴りますよ!!グーで!!」

「マジですよ!噂で聞くだけで、涎が止まらないんですから!」

食事班の女性の目が血走っている

今にも殴り掛かりそうである


「待て待て、ロレッタよ!それは俺たちにも食わしてもらえるんだろうな?」

「まさか、食事班だけって訳じゃぁ、ねぇよなぁ!」

土木班も集まってきた

「大丈夫じゃろうよ。のう?エクス」

ガンツも肯定したことで、周囲がさらにヒートアップしていく


「アルカへの報酬だったんだがな・・・・まぁ彼女へ感謝しとけばいいんじゃないか?」

大歓声で『アルカ最高!!』だの『女神様!』だのと持ち上げられている

我はその中で材料の確認をする


「なんか手伝うことはあるかい?」

ロレッタが声を掛けてきたので、手分けして野菜の皮を剝いてもらおう


ニンジン擬きにジャガイモ擬きの皮を剥いて乱切りに。

玉ねぎ擬きをスライスして飴色になるまで炒めてもらう

米は・・・炊いたことは無いか。しょんない

竈を増設して米を大量に炊いていく


今回の狼肉は薄切りでいこうかな

鍋にニンニク擬きと生姜っぽい物をみじん切りにして炒めて、炒めた玉ねぎ擬を入れる

トマトのぶつ切りを鍋に入れて更に炒めていく


「ロレッタ、昨日の黒パンの残りはあるか?あれば砕いてくれ」

首をかしげながらも黒パンを砕いていくロレッタ

あとボウルを2個用意してもらい、小麦粉と卵をそれぞれに入れる


水気がなくなってきた鍋に塩とカレー粉を入れて弱火で炒める

周囲に強烈なカレーの匂いが行き渡り、周囲の者が騒ぎ始めるが無視である

今回は量が多いので少し時間が掛かるであるな

じっくりと炒めた後は水と薄切り狼肉を入れて煮込んでいく


別の鍋に油を注ぐ

渓谷猪のブロック肉を取り出し1cm厚で切り分けていく

米は火から降ろして蒸らしておかねば焦げてしまう。あぶないあぶない・・・


油の温度が良い感じになってきたので

渓谷猪の肉に粉をつけ、卵をつけ、パン粉を付け・・・・・油に投入

じゅわ!という音が食欲をそそる

同じ要領でトンカツを作っていく


食事班に”ごはん”を皿によそってもらい、その上にカットしたトンカツ。

更に狼肉のカレーをふんだんに掛ける

スプーンを添えてアルカに渡してやる


「ふぉぉぉぉ・・・・いいにおいっす!上の肉?は初めてっすね!食べていいんすか?」

「アルカの報酬だからな。一番に喰わなきゃな」

「あざーす!!では・・・・・おいひぃー!!」


「先ので乗せ方は解ったと思うから、どんどん注いで行ってくれ」

食事班に流れ作業でカツカレーを作っては渡していく

最後に食事班もカツカレーを食べて満足そうであるな


「噂のエクス料理、流石だったよ・・・・ギルド料理も精進しないといけないね」

ロレッタが声を掛けて笑っていた

「調味料を増やせば味も増えるさ。薬師や魔術師の取り扱い分も道具屋や雑貨屋にもあるもんだよ」

そういうと驚いていたが・・・いろいろと研究をしてみるそうである



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