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潜入

蜘蛛の身体って結構便利であるな

崖をスイスイ上ってこれた


滝の上まで来て廻りを見渡す

廻りの木々や地面に焦げ跡が多く見受けられる


蜘蛛の記憶から、ラミアと思われるが・・・・

ラミアとは上半身は人型で下半身は蛇の魔物である


で、ラミアの居場所は洞窟の奥であったが蜘蛛のまま行くと蜘蛛オリジナルと同じく火炎攻撃の的になりそうである。

どーしたものか・・・・


ほむ。

そういえば次元潜宙で潜ってて近寄れんか?

中から外が見えなかったであるな・・・

潜水艦の潜望鏡のように体の一部を出せないであろうか


我、複眼があるから先端が出てさえいれば見ることができると思われる。

さっき後ろも見えていたであるしな。



結果。案外できるもんである。

我の本体である魔核を次元潜宙で亜空間に入れ体の一部を原空間に出しておくことができたのである

しかも微細な足を出せば、そのまま移動できる

我、天才!


ならば近づくあるのみ!!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

我、いまもりにいるの

ぽむぽむ撥ねて移動する


我、いまどうくつまえにいるの

ぽむぽむ撥ねて洞窟に入る


我、いまどうくつにいるの

ぽむぽむ進むと下半身が蛇の女がいた


女は俯きブツブツと独り言を言っている

少し怖い


ぽむぽむ音をたてて進んでいたため、こちらに気付いたか

目が合う


『ぷるぷる。ぼくわるいスライムじゃないよ?』

某有名なゲームのセリフである


女は目が合ったまま動きを止める

むう。

このネタを知らなかったか?


しばらく見つめあっていると入り口から緑色の小さな人型が近づいてきた

30センチくらいの大きさで四頭身の女の子の人形

フエルトの肌に毛糸の毛。ボタンの目をつけて村娘のような恰好をしている人形

そいつが歩いて近寄ってきた。


もう一度言う。あ・る・い・て近寄ってきた

コイツ動くぞ!

そいつは此方を一瞥すると

『駄目じゃない。弱いモンスターとは言え近づけちゃ』

ほむ。油断しているようである

しかも”弱い”と判別されている


『でも、悪いスライムじゃないって・・・・』

うむ。スライムではない。

『はぁ?これがスライム?』

そもそもスライムは涙滴型ではない。

うおっ!こいつ蹴ってきやがった!

我、反動でラミアの近くまで転がってしまった


『それより魔力は回復したの?蜘蛛の奴は自分の巣で食事中みたいよ。殺すなら今がいいわ』

この人形にドン引きである

『もう少し掛かりそう。』

『そう。私の分御霊もやられたわ。奴は風魔法を使うようね。結構、強いみたいだから万全にした方がいいわね』


うむ。ゆっくりするがいいぞ

『それで、その魔物なに?』


やや!我に興味を持たれたか。

『ん~中の核は小さいから大した魔物じゃないはずだけど』

うむ。ダミーで、それっぽい小石を中に入れている

それに次元潜宙の穴は下向きのため見ることはできまい。


『スライムじゃないの?』

『違うわね。むしろ何でスライムと思ったの?まー雑魚には違いないけど』

油断するがいい。

それよりも今、面白いことを言わなんだか?分身だと?


『他の奴は私が見張るから、あなたはもう少し寝て魔力を回復なさい。』

そうだ。寝てしまえ。

人形は洞窟の入口へ歩いていく


溜息をついたラミアはとぐろの中に身体を預け、瞬きもせず動かなくなる

・・・蛇って睡眠のとき目を開けたまま寝るんであったか?


廻りを観察する。

出入口は1か所

ラミアのいる場所は6畳間くらいか?

天井もそれくらいだろう


我は出入口に向かい、次元潜宙よりジワジワと体を出していく

出口をふさいだら壁・天井を覆い、厚みを増やしていく

今のうちにスキル『毒』を体内で生成し濃度を上げる


外の擬きに感ずかれるまえに仕留めなくてはいけない

スピード勝負となるのであるが焦りは禁物である

迅速、丁寧、確実に・・・である


空間をほぼ覆うことができた

あとは中の空間に毒を流すだけである

何?

蜘蛛と一緒で溺死狙いだと?

冗談を言ってはいけない。蛇は種類によっては何時間も息を止められるらしいのである

水中でも活動できるのであるから、溺死狙いは悪手である


我は生成した毒を気体にし覆った空間内に流してゆく

これで数分も待てば毒も回るであろう


濃度を上げているので致死性が高くなっているはずであるが・・・・

Good!

ラミアの姿勢が崩れ床に倒れこむ

まだだ。もう少しこのまま放置する。


む?

あの人形擬きが気付いたか!

此方へやってくる気配がする。


『ちょっと!どうしたのよ!!』

擬きは焦ってラミアに近寄ろうとして我に突っ込んできたところで

スキルの捕食で捕まえる。

暴れているが、手足を抑えているので脱出はできまい。




ラミアと人形を取り込もうとしたその時。

『冗談じゃないわよ!!!』

女の声が響く


むう!どこだ!どこから聞こえた

『まさか、ゼラチナム・キューブだったとわね。姑息な奴・・・・絶対殺す!!』

入り口側に透き通った女が立っていた。


あぁ?足がない!

コイツ、ゴースト!いや、レイスか!!!

一体どこから・・・


『っち!!あの娘は・・・』

レイスは目線をラミアに向けると舌打ちした

まさか人形に取り憑いていただと!


しまった

我は霊体に対する攻撃手段がない

しかしレイスは此方を睨むが攻撃しようとしてこない


『覚えていなさい・・必ずお前を殺してやる』

そういって消えていく


ふう。

撤退してくれた・・・

しかし、あのレイスは何者であるか。

ただの擬きかと思っておったが、どうやら違っておったらしい



はぁ。

周囲に反応なし


とりあえず取り込むであるか

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