経験値
蜘蛛を丸ごと取り込んだことで、我の魔核が一回り大きくなった。
といってもBB弾くらい?多分直径で6~8ミリ位にはなったと思う
推測するに転生者を取り込めば大きく成長する・・というよりゲームで言う経験値がおいしいからレベルアップする?
ほむ。
推測通りなら転生者は、は〇れメタルであるな。
もしくは呪文を封じたグレー〇―デーモン。
まぁ。あくまでも推測にすぎん。
巣にある糸玉少女を取り込めば、ある程度の分析もできよう。
さておき、魔核が大きくなったことで魔力の制御能力も上がったようで、今までの何倍もの水を変換し扱えるようになった。
現在の我は、軽自動車並みの蜘蛛である。
スキル侵奪で能力だけでなく姿形まで再現可能であったので変えてみた
その姿でカサカサと森の中を進んでいるのである
身体が大きくなったので移動が速い速い
だんだん糸が絡んだ木が増えてきた。
巣が近いようである。
記憶にある巣の場所に着いた
ほむ。
なるほど。獲物を糸玉にして木にぶら下げている
えーと・・・
蜘蛛の食事ってエモノの体液を吸うんだっけ?
よくわからん。
蜘蛛も元人間だったので本能で捕獲はしても食事はしていなかったようだ
もし候補者を喰らっていたら勝てなかったかもしれん
でも我には関係ないのである
近くにある小さいも糸玉を一つ取り込んでみる
これは・・・ネズミ?
ほむ。痙攣はない。では、これは候補者ではないということだ。
そもそも少女は犬擬きと一緒に大玉に閉じ込めてある
しかし手前にも大玉が二つあるのだが・・・
大きさは直径2メートルくらいの糸玉。
『索敵』をかけて周囲に敵がいないことを確認
ほむ。
では、いざ実食!
2メートルの糸玉を飲み込むように体内に取り込む
>アラタニトリコマレタモノガアリマス。
>スキルヲシヨウシマスカ
>YES/NO
はいはい。YESですよ~
ぽちっとな
んがががが・・・・
わかっていたけど激痛がががが
まずい。
気が・・・とお・・・
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殺す・・殺す・・コロ・・・・
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『早く行けよ、このノロマ!たかが虫が主の役に立てるんだ!とっとと殺しに行けよ!』
俺に指図するな!
両手を思いっきり振り回す
『ッぶね!野郎!殺るなら他の奴らを殺れよ!』
周りを飛び回る虫が棘を飛ばしてくる
俺に命令するな!
手の棒を振り回し叩き落とす
見たか!俺はやればできるんだ!
地面に落ちた虫を棒で何度もたたき、踏みにじる
ざまぁミロ!
叩き潰した虫がぴくぴくしている
・・・・・・・・・・・・・ウ、マ・・・ソウ
地面に落ちた虫を拾って咀嚼する
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今日も仕事をクビになった
言われた通りにしていたのに!
俺は悪くない!あいつらの指示が出鱈目だったんだ!
なのに俺だけクビにしやがった!
ゆるさねぇ・・・・絶対許さねぇ!
俺は悪くない!
俺だけ評価されない世の中が間違っているんだ
むしろ俺は被害者だ
こんな世の中に俺の凄さを見せてやる
包丁だけじゃ足りない
殴るもの、ないか?殴るもの・・・
田舎から送られてきた鶏が丸ごと冷凍庫に入っていた
まぁ、ハンマーの代わりにはなるか・・・
裏道で身を潜めていたら女が一人で通り過ぎて行った
よし、こいつにしよう
声をかけて振り返った顔が恐怖に染まっている
そうだ、俺に驚け!俺はやればできるんだ!
足がすくんでいるのか近づいても動こうとしない。
もうすぐ手が届くというとき、ようやっと踵を返し走り出そうとする
俺は手にした肉を投げつけると、頭に当たり女は倒れこむ
見ろ!俺はコントロールも抜群なんだ!!
起き上がろうとしている女の肩を押さえて、包丁で刺す
刺す刺す刺す・・・
俺はできるんだ!
馬鹿にしたやつらを同じようにしてやる!!
血だまりに蹲る女を見て、確信する
俺はやれる!俺は凄いんだ!
そこに後ろから眩い光が照らされる!
誰かに見られたか?
振り返ってみたら、目の前にトラックが突っ込んできていた
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あぁ~
この大糸玉の候補者、殺人した後にトラックにはねられてカマキリにされてやんの。
しかもコイツ、監視者を喰ってやがる
こいつはゼ〇レが黙っちゃいませんな。って言ってる場合か。
まぁカマキリのスキルは侵奪できたので良しとしよう
『複眼』と『風魔法』
ほむ。
おおー
色鮮やかな世界が見える。動きが見える。
人の時と色が違うが、異世界だからか虫の視覚だからなのか。
今までの波動を感じていただけだが、全方位360度の景色がわかる
この世界を初めて目にしたが、本当に森の中だ
おん?
木々の隙間に緑色の物体が・・・・
索敵に引っかからなかった?もしくは気絶の間に近寄ったのか?
すごく解りづらい。というより気配が薄い。
波動の感覚からすれば擬きの仲間か?
監視者が監視をせずにうろつくのか?
ならば、アレは斥候?様子見であるか。
監視を外れて様子を見に来る?崖の上の奴か、それとも別件か。。
むう。
問題は奴が何時から見ていただが・・・
アレが誰の看視者でも、手の内を見せることはないのである。
幸い我は蜘蛛の形をしているため崖上の奴なら同一個体と勘違いするかもしれん
擬きからは後ろ姿が見えているのだろうがスキル複眼の影響で我は全方位見えている
『ウインドカッター』
我は風魔法を使い、擬きのいる場所ごと攻撃する
手ごたえなし。
逃げたであるか?
我は辺りを慎重に確認する。
奴は索敵では見つけにくい。
目視でも確認する必要がある
ほむ。
周囲に擬きらしきものは見当たらない。
侵奪を使ったときの痙攣を見られていたかもしれぬな・・・
念を入れて周囲を見渡す
う~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~む
だいじょぶっぽい?