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買取

久しぶりの洞穴の中である

出入口を塞いだままであるので中はそのまんまである

放置していたゴミもそのまんま


我は魔法鞄から虎と鹿をだして取り込みを行う

いまとなっては、大きいとはいえ魔物2体なら然程時間を掛けなくても取り込めるようになった


新たなスキルを獲得できた

瞬歩、魔法刃、放電、雷魔法

いずれも戦闘が有利に進めることが出来そうなすきるである

我は洞穴から出るとエクスの形になって衣類と装備を付けていく


索敵を行いながら森の中をうろつく

虎や鹿が居れば狩っていくつもりである

もちろんスキルの練習台になっていただくのだ




丸一昼夜この森で魔物を狩った

もちろん新しい魔物は取り込みをしたである

ただ虎はや鹿ほどのスキルは取れなかったであるが


森の移動時はエクスの恰好である

蜘蛛のほうが森移動は良さそうであるが、目立つので人間種の恰好にしている

本来の姿では遅いであるしな


狩って取り込みしなかった物が、虎1、鹿1、岩蜥蜴2である

もちろん魔法鞄に入れてある

岩蜥蜴も新しい魔物であったのであるが、これといったスキルを持っていなかった

ただ、こいつは手足の間にある飛膜で滑空できたのである

ムササビか!と言いたかったが蜥蜴の変わった奴だった

多分、空中とかのスキルなのであろうが立体機動があるので取れなかったのであろう


森を出るまえに魔法少女のイオラに変身しておくである

エクスのまま飛べるのであるが道具を使った飛行のほうが誤魔化しが出来るのではないかと思うのだ

この周辺以人間種がいないのは確認済みの為、一気に高度を上げる


今日は晴天で遠くまで見渡せる

うむ。しっかりとハイドラも見えているであるよ?

動いてなそうっぽい?

”蛇”より”ブラックサンタ”を先に対応した方が良いかな?


横目でハイドラを見ながらケンプファーへ向かい南下していく

途中見かけた装甲熊と草原狼は、いつもの如く見敵必殺で魔法鞄行き

半日もかからずに近くまで到着したので森に入りエクスに変わる


魔法鞄から出した荷車に虎と鹿、装甲熊に森林狼をのせ引いていく

荷車の荷台に我の体液を這わせることで浮遊を使い、魔物の重量軽減をしているのである

それをしなければ、おそらく車輪軸が折れてしまうであろうからの


門へ近づくにつれ、ざわざわと周りが騒ぎ始めた

「おう、エクス!今回は何処まで行ってきたんだ」

いつものちょび髭門番である

「北の方へ足を延ばしてみたんだがな。結構珍しいのが狩れたんじゃないかと思うぞ?」

「だよなぁ・・・熊と狼以外の奴は見たことないからな・・・・・」

我はギルド証を返してもらったので、そのままギルドの裏口へ直行するのである





裏口に着いて、いつもの職員に声を掛ける

「・・・兄さん・・・・どこから、コレ狩って来たんだ?」

「ん?北のほうの森だが?あまり見ない魔物だったので持ち込んだのだが買取できない魔物だったか?」

「いやいや・・・・もちろん買取するさ!むしろ喉から手が出る位ほしいだろうよ!支部にそれだけの予算があるかが問題なんだよなぁ」

「ちなみに、どれくらいの金額になる?」

「ラングシュワートティーガーは毛皮はもちろん犬歯がそのまま剣に使えるし肉や骨も魔法触媒になる。ド―ナーヘルシュは角が魔法杖の特殊強化や触媒になる。肉は最高級品だ。しかも両方とも丸ごとで尚且つ鮮度もいいってなるとな・・・・予測もつかん。」

そうか・・・・岩蜥蜴もあるんだが、出さなくて良かったかもしれん・・・・

割符を受け取り表からギルドへ入る


今日の受付当番はアメリーとウィレンスタークの二人組である・・・・が、その後ろで両手を組んで仁王立ちしているグランツ

「きたかエクス・・・ギルマスがお呼びだ。ギルド長室へ付いてきてくれ」

あっさりドナドナされていく


扉を3回ノックするグランツ

「ギルマス!エクスが来られました。」

入室許可がでたので室内に入ると、向かいの机に手を組んで顎を乗せている年寄り

おお!我知ってるぞ!!ゲンド―ポーズであろ?


「来たか。座ってくれたまえ」

カッコつけるな爺!と言いたいが我慢する

我は机の前に用意されていた椅子に大人しく座る

グランツはドアの横に立ったままだ


「アッバウから聞いて驚いたよ。ラングシュワートティーガーとド―ナーヘルシュを狩っていたとは」

ほむ。

アッバウが誰か知らんが、おそらく割符を渡すいつもの男であろう


「そこで相談なんじゃが、2体ともオークションに出さんか?正直、全ての買い取りをしたいのじゃが予算が足りん。肉などの急ぎの部位のみ買取であとはオークションに出す方が高くなると思われる」

オークションか・・・そんなのあったんであるな


「一通りの内訳はこんなもんじゃ」

フォレストウルフ        4頭 

・牙     銀2    |銀 8枚

・肉     銀1 銅50|銀 4枚 銅200枚

・毛皮    銀6    |銀24枚


パンツァーベア         1頭 

・牙     銀3    |銀 3枚

・前爪    銀1/本  |銀10枚

・肉     銀20   |銀20枚

・甲殻皮   銀25   |銀25枚


ラングシュワートティーガー     1頭

・犬歯(2本) オークションにて

・毛皮     オークションにて

・骨      オークションにて

・肉     金 5   |金 5枚

・爪(20本) オークションにて

・目(2個)  オークションにて


ド―ナーヘルシュ

・角(一対)  オークションにて

・毛皮     オークションにて

・骨      オークションにて

・肉     金10枚  |金 10枚

・目      オークションにて


肉以外オークションではないか!

「それとラングシュワートティーガーからは魔石が出たが、これも買い取りで良いのかの?」

そう言って机の下から500円玉を球体にした程度の石を取り出した

うん?これが魔石であるか・・・・


「魔石というのは魔物の中からたまに出てくる魔力の塊、で良かったか?」

「概ねその解釈で間違いない。希少価値があるので買取なら、これもオークションいきじゃな」

これ見たことあるというより持っておるんよね

袋に入れっぱなしにしていた正体不明の石がコレの小さい奴ではなかろうか

我は袋から石を取り出し机に並べる

これらは親指の爪程度の大きさのものである。これが4個


「これも買い取り可能か?」

「一つで支部の予算が消えるの」

ため息交じりにトゥレライトが答える

ほーん・・・相当高いようであるな


「そもそも魔石を何に使うんだ?」

「なんじゃ?魔法補助につかっとらんのか?5属性使いじゃから補助で使い潰すんじゃないのかの?」

すべて自前の魔力であることを説明し、どういうことか聞いてみると

ようは装備品などに付けるとと魔力の底上げになるらしい


ほーん・・・売ってしまうか

手持ちの4つもオークションに出してもらう

手数料として売却額の10%をギルドに払うことになるので、手元に来るのは90%である

どうなるやら分らんが、それでよかろうなのだ

また狩ってくれば良いしな




我はカウンターに行き、確定している分の清算をするのである

「はぁ・・・エクスさん、支部の買い上げ記録がぶっちぎりで更新ですよ。金貨15枚と銀貨86枚です」

アメリーが呆れて内訳書を出してきたのでサインして金を受け取る

「それと、天神教教会から指名依頼の報酬が振り込まれていますので、ご確認ください」

報酬額が、大金貨で10枚。1億円である

ただ現金支払いは数日かかるとのことでギルド預金にしてほしいそうだ


預金は何処の狩人ギルドでも預金・引き出しが可能だそうで手数料もかからないとのこと

もっとも利息もないであるが

「はぁ、噂を消さずに責任取ってもらった方が良かったかしら・・・・」

「駄目よ、そんなこと言っちゃ。私みたいに、思うだけにしときなさい」

我は笑ってごまかすしかないのである


「あ!やはり戻って来てたのですねエクスさん!」

振り向くとメッツが立っていた

「門で魔物を大量に乗せた荷車が通っていったって来たのでエクスさんだと思いましたよ!ご依頼の品、完成していますのでご確認お願いしたいのですが時間は宜しいですか?」

なんと!もうできたと

もちろんだ!と了承したらメッツは残りの二人を呼びに行ってしまった

我はウィレンスタークにいって個室を借りることにした




勢いよく個室に入ってくる3人

メッツ、テスタルド、アイネである


3人はテーブルに完成した機械をそっと置くと、壁際に移動しこちらの様子を固唾をのんで見守っている

我はテーブルをぐるりと回り全体の出来を見ていく

直径20センチくらいで幅が40センチの円筒の金属に中央部から縦長の金属部品が付いている

その横には縦型の円筒が付いている。こっちは直径25センチくらいで薄めの10センチくらいのものだ


縦長の金属の上部からパイプが二本出ている

一本は魔力供給用部品が付いており、もう一本はレバーが付いている

ほぼ図面通りの仕上がりである


「魔力を流してみてもいいか?」

いちおう3人に確認を取ると全員が頷いたので供給部品を握り、魔力を送ってみた


縦型についている薄い円筒の内部で静かに回転している

暫くするとレバーのほうから空気が少し漏れ出してきた

我は魔力供給を止め、レバーを握ると勢いよく空気が噴出した


「メッツ、テスタルド、アイネ・・・みんな良くやってくれた。満足のいく出来栄えだよコレは!」

そういうと3人はほっとした顔をした後、歓声を上げた


「おかげで次の段階へ進めるよ!君たちは次の仕事は決まったのかい?ああ、そういえば予算は足りたかい?不足があれば行ってくれよ?」

3人に声を掛けると作成に没頭しており次の仕事を探していなかったのを思い出したそうだ

ちなみに予算は銀貨10枚ほどオーバーしたとのことで謝罪を受けた


もちろん追加予算を出したであるぞ?支払をケチると仕事の出来が悪くなるからな

むしろ、ボーナスとしてそれぞれに銀貨20枚ずつ支払った

これには3人も驚いて辞退しようとしていたが、良い仕事には追加報酬があってしかるべきと説得し受け取らせた


「次の段階として、コレを進化させてもらいたい」

我は図を描きながら、バルブ、ピストン、ダイアフラム、パッキンなどの機能を説明しながら、以前に作ったライフル擬きに取り付ける計画を話した

3人はコレに興味を示し、必ず希望に沿ったものを作り上げることを約束してくれたので指名依頼をすることにした 


我たちは受付カウンターに移動し、ウィレンスタークに指名依頼の処理をしてもらった

「今回の指名依頼は一人金貨2枚の報酬で、費用は別途請求。ギルドへ報告することで支払いをしてもらえる。予算は金貨1枚をめどにしてくれ。」

その金額に3人どころかカウンターの二人も周りの狩人たちも驚愕している

速攻で依頼を受理してたよ


「では仕事は明日からにして今日はお祝いで飲もうじゃないか!『猫の手亭』でパーティしようか」

3人は一旦自宅へ戻り用意をしてから向かうとのこと

「二人も来るかい?」

我はアメリーとウィレンスタークにも声を掛けた

「「え?いいんですか?行きます!シフトも終わりですし!!」」

「アスシオン早く来い!早く来い!!」 アメリーは次のシフト担当者を念で呼び寄せる様だ

「大丈夫ですよ。いざとなったらグランツさんがいますから」 副ギルマスに仕事を押し付けるつもりのウィレンスターク

「あー、いちおうグランツも誘う予定なのだが・・・」

二人そろってグランツは少しくらい遅れても問題ないとの回答

男の立場弱いな




我は露店などで肉や果物を買い『猫の手亭』へ戻る

筋肉質の大男と不〇子ちゃんが酒場のカウンターで仕込みの後片付けをしていた

そこで買って来た肉や果物を渡しパーティを開きたいとの相談しやってもらえることに

まぁ、パーティと言っても数人が集まって飲む程度の事なのでいつでもできるらしいが


一応今回はハーフドワーフが居る事を伝えて酒の手配もお願いしておいた

あと前回の二人とグランツも参加することもである

とりあえず銀貨50枚を先払いしておく

足りなかったら請求するよう伝えておいたので問題ないであろ?


「そういえばキッチンは今使っていなかったりするか?もしよければ一品作らせてもらいたいのだが」

断られてもしょうがない御願いなのだが筋肉親父は以外にも了承してくれた

キッチンに置いてある道具も材料も使って構わないとの破格な回答。ただし筋肉親父の見ている前で作ることが条件である

ようは流れの狩人が作る料理に興味があったのであるな


我は小麦粉をボウルに移し魔法で作った熱湯を少しずつ入れる。この時はダマになっていた問題ない

次に食用の油を混ぜて、まとまるまで捏ねる

良い感じにまとまったので、しばらく放置


別のボウルに肉を細かくみじん切りにした物と香味野菜を刻んで入れる

香味野菜は筋肉親父に、どういった物か教えてもらいながら使った

ニラやニンニク、生姜の類似品があったのは良かった

味噌や醤油はないが何とかなるであろ?

全てを混ぜ合わせて塩とゴマで味を調える


小麦粉の方も丁度いい感じになってきたので適当な大きさにカットしていく

打ち粉をした台の上でカットした生地を薄く伸ばしていく

カットした生地が全て伸ばせたら今度は餡を包んでいく。ここまで来れば誰でもわかるであろ?餃子を作っているのである


皮の真ん中に案をスプーン一杯くらい乗せたら皮の上半周に水を塗る

皮を二つに畳んで左からヒダを付けるように包んでいく

此処で問題なのはヒダの数ではなく、しっかり密着させること。我は大体5つ位のヒダを作る


くっ付かないように打ち粉を付けながら並べてみたら結構な量を作っていた

筋肉親父と不〇子ちゃんに味見をしてもらうため少し焼いてみる


丁寧に使われたフライパンに薄く油をひき火にかけフライパンを熱くする

十分に熱が行き渡ったところで餃子を手早く並べる

この暑さなら40秒くらいであるか・・・・表面に焦げ色が付いたかと思われるタイミングで熱湯を注いで蓋をする

蒸し焼きで仕上がるまで4~5分くらいか

水分が蒸発したら火の勢いを緩め油をかけて少し焼き足し


水に濡らした布の上にフライパンを置くと凄まじい湯気が立ち上がる

食欲をそそる良い匂いである

フライ返しで皿に盛り二人に食べてもらった


二人とも気に入ってくれたようで店のメニューに使わせてほしいと言って来たので了承する

親父はさっき見ていたのを全て覚えたらしい。何気に凄いな

一応ニンニク(こっちではクノウブラフというらしいが)は抜いて作って個別にソースに混ぜて使う方が女性客に人気が出るかもとか、

皮を厚めに作ってスープの中に入れても美味いなども教えたら凄く喜んでくれた


このレシピを教えたので今日のパーティーは無料で良いとのこと

マジで?ハーフドワーフ来るよ?酒で凄いことになるんじゃね

まぁ、親父が言うならいいか


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