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ケンプファーよ!私は帰ってきた!!

いや、うれしい訳ではないけど一回は行ってみたいよな?


アフェットゥオーソを出立して、夜になったら飛んできたので1日くらい?

「よう。久しぶりじゃないか!アフェットゥオーソに行ってたんだって?」

いつもの、ちょび髭兵士である

この人は門番専門なのか?我が通る門に必ずいるであるな


我は雑談をしながらギルド証を呈示する

「おいおい、Aランクのギルド証じゃないか!はぁ~戦働きで出世しようとしてた奴がねぇ」

しみじみとして言うほど前ではないのでは?


「あんたが狩人ギルドを紹介してくれたからさ」

そういうと、ちょび髭が破顔して照れている


門を通り、いつも通りに宿へ向かう

『猫の手亭』ケンプファー副ギルドマスター、グランツの実家

ドアを開けると、筋肉質の大男がカウンターにいた


おや?赤毛の娘か不〇子ちゃん並みのナイスバデーの女将では無いのか

「親父さん、部屋は空いてるかい?」

多分グランツの父親だろう

「あぁ、空いてる。お前は、エクスだったな?」


ほう。こちらの顔を覚えているのか

「こうして話すのは初めてだな。改めてエクスだ。よろしく頼む」

握手をした後、3日分の宿代を払って鍵を貰う

ちなみに女将と娘に色目を使う男は宿泊拒否されるらしい


ダミーの荷物を部屋に置いたらギルドへ行こう

人目のない所で魔法鞄から荷車と狩った魔物を乗せて引いていく

魔物は森林狼5体と装甲熊を1体。あと渓谷猪1体。

猪は小型だが、道中で見つけたから狩った。

生息域の渓谷と反対方向なので”はぐれ”ではないかと思われる





ギルドの裏口へ回り職員に声を掛ける

「おーい、買取査定を頼む!」

奥からでてくる男の職員。

荷車でこちらに運ぶときによく見る職員である


「おー、兄さん久しぶりだねぇ。えっ?コレ、タリバーじゃね?マジで?」

「久しぶりって言っても20日も経ってないだろ?査定頼むわ」

快く了承してもらって割符をもらう

後は受付に行って内訳にサインして金を貰うだけである


表通りに戻りギルドへ入ると、まだ依頼掲示板の前で物色している狩人たちが結構残っていた

感覚的には9時から10時といった所だ。近場の狩なら十分出来る時間ではある


受付カウンターには銀髪を束ねた娘とピンク髪のボンヤリ娘が並んで座っていた

たしか”エトゥーディー”と”アスシオン”だったか

依頼を受けた狩人たちは既に出ているので、今は並ぶ必要がない状態である


ピンク髪のアスシオンがこちらに気付いて手を振っている

「お早うございます、エクスさん。奥様方は夜番だったので帰られましたよ?」

狩人ギルドは3交代制であり朝番、夕番、夜番としている。それはいい。

問題はこの女の爆弾発言にギルド内にいた全員がこっちを凝視していることだ


「おはよう、アスシオン。奥様とは誰のことかな?私は買取査定をしてもらいに来たのだが」

割符をアスシオンに渡す

「失礼しました。まだ婚約状態なんですね?二人同時に辞められると困るので時期の検討はお願いいたしますね」

割符を受け取り書類に書き込みながらも、爆弾発言を続ける女

ギルド内もザワついている

あれだ、賭博黙示禄〇イジみたいに後ろで”ざわざわ”言ってるんだよ


「どの二人のことを言っているのか分らんが、その話題を続けると後々大変な目に合うのではないかな?」

我は横にいる銀髪娘エトゥーディーをチラリと見やる

「そうですね、間違いなく。あ、私は何も言っておりませんので制裁はシオンだけになると思います」

ピンク頭を切り捨てたぞコイツ

「そ・・そんなこと・・・・ある訳ないじゃないですかぁ~、やだな~エクスさん。冗談ですよ、冗談」

仲間の切り捨てに焦って”冗談”で済ますつもりのようだ


「ふむ。冗談ですむ相手であれば良いがな」

「だ・・・だいじょうぶですよ~。お茶目な冗談じゃないですか~」

顔色を悪くしながら出された内訳を確認する。若干、文字が歪んでないか?


フォレストウルフ        5頭 

・牙     銀2    |銀10枚

・肉     銀1 銅50|銀 5枚 銅250枚

・毛皮    銀6    |銀30枚


パンツァーベア         1頭 

・牙     銀3    |銀 3枚

・前爪    銀1/本  |銀10枚

・肉     銀20   |銀20枚

・甲殻皮   銀25   |銀25枚


タリバー           1頭 

・牙     銀5    |銀 5枚

・肉     銀15   |銀15枚

・毛皮    銀20   |銀20枚

 

合計で銀貨145枚、銅貨50枚か。問題ないのでサインする

「そういえば、買取してもらった肉を買い戻すことは出来るかな?」

タリバーの肉を食べてなかったんだよ


「大丈夫ですよ。タリバーですか?」

「タリバーっておいしいんですよね?」

「そうらしいな。俺も食べてなかったのを。いま思い出したんだ」

今回仕留めた渓谷谷は小柄なので重量が300キロの大きさだったので、精肉割合が50%として150キロくらいの枝肉が出来たのではないだろうか

「それでは腹周りの肉とアバラ周辺を買い取ろう」

ばら肉と骨付き肉を合わせて30キロほど銀貨3枚で買い戻した。

切り分けるのに時間が掛かるらしいので教会へ行ってくる






我はギルドを出て、広場で遊んでいる子供に教会のロートを呼んできてもらう

やってきたのは青い奴だった

「お待たせしました。ご用件をうかがっても?」


「あー、ブラウだったか?ロートはまだ戻っていないのかな?」

ちなみに、あの厚苦しい名乗りはしないのかと聞いたら『周りの視線が気になって、出来ない』だと

やはり恥ずかしかったのか・・・

アレを毎回やるロートは、ある意味勇者である


「ロートはペールデンテへ向かうとの事でまだ戻っておりません。何か進展があったのでしょうか?』

”蛇”と”ブラックサンタ”の衝突はまだの様であるな

我は内容をかいつまんで説明してやる


「そうするとアフェットゥオーソに居た”獣”の使徒はエクス殿が倒されたと・・・・ロートは”蛇”と”亜人”を追っていったのですね・・・・」

「手間をかけるが教皇様に確認を取ってもらいたい。残りの使徒の居場所が解れば偵察もできるのだが・・・」

「ありがとうございます、すぐに確認をしていただきます。それと報酬をギルドからお受け取り下さい」

ブラウはそう言ってから教会へ駆けて行った





我はギルドへ戻り、教会からの報酬をもらう

肉の切り分けは昼過ぎには出来るらしいので、その間は酒場で食事でもして待っておくことにする

出てきた料理はジャガイモ粉と小麦粉を捏ねて茹でたニョッキみたいなものが入った”すいとん”のようなスープと兎肉の串。

あと黒パン。

飲み物は果実水にしておく。正直、ギルドで出されるエールは保存状態が良くないので不味い

泡立ちも悪く、酢っぱ苦いのである。店の売れ残りを仕入れているので安く飲みたい狩人たちには好評であるが。


食事も終わったので受付に戻る

我は受付に行き肉を引き取れるかアスシオンに確認する

「ご依頼の品は出来ているとのことですので、この割符を裏の従業員へお渡しください」

彼女らは朝番、夕番の連続勤務らしい

(次のグループが夜、朝の連勤するとのこと。ただ毎回決まった時間に交代できないので都度シフトを変えているらしいが)

礼を言い割符を受け取ると裏口へ回る


裏で職員を捕まえて割符を渡す

切り出されたバラ肉、骨付き肉ともに赤身と脂身との境がはっきりとしており、光沢があり瑞々しい

脂が2で赤身が8といったバランスである

これは料理が楽しみである


猪の脂は溶けやすいので大きな葉でくるんでもらったものを袋に入れているとグランツがやってきた

「どうしたグランツ!顔が悪いぞ?」

「余計な世話だ!」

「スマンスマン。顔色が悪いぞ?」

よくあるネタであるな


「いや、さっき噂を聞いたんだがエクス。婚約が決まったってのは本当か?」

は?まじはぁ?である

「誰が誰と婚約したと?」

「いや休憩室でな、その話でもりあがってやがるのよ。お前がアメリーとウィレンスタークの二人と婚約したってよ」

冗談ではない

我は、その噂はアスシオンの冗談で事実ではないことを伝えた

あのピンク頭がOHANASHIされることが決定したな

「はぁ~そういうことかよ・・・二人同時に辞められたら困ったことになるから焦ったぜ。アスシオンめデマを流しやがって!」


「アスシオンへの御仕置は彼女たちに任せるとして噂の否定はグランツに任せてもいいか?」

了承してくれたので晩飯にタリバーの肉を食ってもらおう

我はグランツと別れ宿に戻って、親父さんに肉を渡すとしよう


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