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鳥頭

我はアフェットゥオーソのギルドに戻っていた

「それでエクスさん!ハーピーを全滅させたって本当なんですか?」

質問攻めにあっているのである


証拠として下っ端のハーピーを1体渡しているのだし、調べれば良かろうに

「奴らの巣はこの辺り。周辺は爆風で少し荒れているから探索は注意してくれ。」


暫くやり取りしていたらギルド長のカーツが降りてきた

「エクス!ハーピー共を全滅させったってのはホントか?」

声がでかい。暑苦しい。


「見ての通りだ。巣の場所も教えてある。そっちで確認してくれ」

我は半ば投げやりに言う


焼けこげたハーピーをみたカーツが納得しているようであるが

「こりゃ素材も取れねぇな・・・」

「そうなんですよ・・・・討伐依頼も未だ何処からも来てませんし、討伐報酬をどうしようかと・・・・」

そういえばそうだ。

この街と隣の街で討伐の協議をしていたのだったか

商人共も文句を言うだけで依頼を出していないらしいしな。


「そうか、むう・・・どうするか・・」

「教会の兵たちも逃げ帰ってきた魔物ですよ?命がけの仕事に報酬なしは流石に・・・・」

カーツも受付嬢も困惑している


「はぁ~みみっちい男だね!報酬くらいギルドで出してやったらどうなんだい?そんなだから嫁も貰えないんだよ!」

酒場から女中のウディッツが出てきた

此奴も声がでかいのだが・・・・ギルド中に響いている


「そうは言うがな・・・・」

「はぁ~情けないねぇ、いいかい?依頼が来ていないから街の為に命がけで戦った人間に金が払えない?そんなんじゃ狩人ってのは依頼書通りの仕事しかしなくなるよ!!そんなことも解かんないのかい?!」

女中の剣幕に周りにいた狩人たちも頷いている


「そうだよな!依頼書に書かれてない仕事を押し付けられたことだってあったしな」

「そうそう。やって当たり前みたいに言われるんだよね」

「俺なんか護衛依頼で街中の宿でも寝ずの番をしろとか言われたぜ?」

「はぁ?そいつ馬鹿じゃねぇの!そんな依頼、ギルドで断ればいいのによ」

おおー

不満が溜まっているようであるなー


「ぐ・ぐぐ・・・・・・・スマン、エクス・・・・・少し時間を貰えるか?御領主と商業ギルドに掛け合ってみる」

カーツのほうが折れた

「はぁ、掛け合うだけかい?そういう時は『必ず報酬を取ってくる』ぐらい言いなよ!」

女中から文句を言われて、そのままギルドを出て行った

商業ギルドへ行ったのであろう。・・・・・・言い負かされたから逃げたんじゃないよね?


「やれやれだな。ウディッツさんよ、これで此処にいる奴らに飲ませてやってくれ」

我は金貨を2枚放り投げる


片手で受け取った女中はニヤリと笑うと

「小娘共!惚れるなら、こういう男にしときなよ。慎重で腕も経つだけでなく、気風も稼ぎも良い男にね」

受付嬢たちはコクコクと頷いてる


我はサッサと宿に移動して部屋に籠って大型ハーピーを取り込むのである


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

取り込んだのであるが、酸欠による記憶障害なのか鳥頭で覚えていないのか大型ハーピーの記憶は読めなかった

ただ使徒なのは間違いなさそうである


ステータスオープン

【名 前】エクス・テスタロッサ・イオラ

【種 族】ウーズ(擬態:人間種)    

【性 別】-  

【年 齢】0  

【職 業】-  

【称 号】

【スキル】  吸収・溶解・突進・索敵・毒生成・複眼・飛翔・言語翻訳・【治癒】

     棍術・剣術・杖術・盾術・体術・槍術・弓術・銛術・貫通・夜目

     地図作成・採掘・採取・解体・鍛冶・調合・偽装・解錠・騒音

     浮遊・操糸・身体強化・魔法防御・騎乗戦闘・遠視・咆哮・硬化・立体機動

     魔法鞄・魔眼(石化)・限界突破・見切り・群体指揮・暴食

     侵奪・捕食・次元潜宙

【魔 法】 水魔法  

     火魔法  

     風魔法  

     光魔法  

     地魔法

     回復魔法

【装 備】 ファフニールの腕輪(全能力値x1.8)(未装備)


スキルに暴食と硬化、立体起動が増えている

硬化は羽手裏剣であろうな。

羽を硬化させて風魔法で飛ばしたのであろう

立体起動は空中戦をするときに必要なのであるかな?


解らんのが『暴食』である

我の『侵奪』やハヤブサの『群体指揮』とおなじユニークスキルなのであろうが・・・・

うーん・・・本来なら『度を超えて飲食する事』なのであるが、中二病御用達の七つの大罪の人るでもあるしな

名前だけでは判別できん。保留にしておくのである


他の下っ端ハーピーも取り込んでみたもののスキルの追加はなかった

”蛇”と”ブラックサンタ”はどうなったであろうな

相打ちなら死体だけでも手に入れたいであるが、どっちも残っているのであろうな


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

翌日にギルドから呼び出された

商業ギルドと話が付いたらしい


「・・・来たか、エクス・・・・・・」

疲れた顔をしたオッサンが受付カウンターの前に立っていた


「それではエクス!貴殿が命がけで渓谷に巣食うハーピーを全滅させてくれた事にアフェットゥオーソを代表し礼を言う。次に報酬だが、商業ギルドより金貨5枚、狩人ギルドから金貨5枚。また御領主、メンシン=カンプファン卿より金貨10枚を進呈する。あとギルド証を出してくれ」

ほう?金貨で20枚であるか・・・頑張ったであるな

受付嬢が金貨の入った袋を更に入れて持ってきたのでそれを受け取り、ギルド証を首から外し皿に入れる


「ケンプファーギルドマスター・トゥレライトとアフェットゥオーソギルドマスター・カーツが推薦し了承されたので、本日をもってエクスは限定解除のAランクとなる。おめでとう」

辺りにとどろく拍手の音

「おめでとうございます」と言いながら、新しいギルド証を差し出す受付嬢

我はギルド証を受け取り首にかける


酒場から出てきた女中がこっちをみて手首をクイクイとさせている

我は袋から金貨を15枚抜き取りポケットへ入れる

残りを袋のまま女中へ放り投げた


「ヒュー!色男は違うねぇ。皆!エクスの奢りだよ!」

女中の声に拍手より大きな歓声が響き渡る

酒場に殺到する狩人たち

おまいら依頼はいいの?受付嬢たち迄行ったけど?


「おいおい・・・金貨5枚あれば、いろいろできるだろぉ?」

カーツが泣きそうな声をしている

「そうだな。武器に防具、いいものが揃えられるだろうな。でもなカーツ。こうやって奢るだけでも情報ってのは入ってくるもんなんだぜ?まぁ今回のは先行投資だな」

カーツの背を叩き、一緒に酒場へ行く

今日のギルドは開店休業であるな


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