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蠢動

渓谷にある木の上に隠れて様子を見ているのであるが、奴らはやる気がるのであろうか?

500メートルほど先の広い空間で野営をしているのであるが酒を飲みながらバカ騒ぎをしている

もちろん周囲への見張りもしていない

夕刻に、あのギラギラと光物を付けた太った中年が合流していたが、どう戦うのか見ものである


夜の襲撃もなく朝となった

どうやらハーピーは夜行性では無いようであるな


おバカ軍団は、ぞろぞろと渓谷へ向かい歩んでいく

しかし彼らはハーピーに対して、メイスが役に立つとでも思っているのであろうか

飛び道具らしきものは一切ない持っていない様なのであるが?





大騒ぎしながら渓谷を歩く、おバカ軍団

やれ、『神の力に恐れをなしたか!』だの『如何なる魔物も我らの敵ではない!!』などと言っておる

相手にされてないだけだと思うぞ?


来た!!

崖の上に一匹のハーピー!


確かに顔から胸までは人間の女で翼と下半身が鳥の姿をしている

一番下っ端が様子を見に来たってところであるか?

その一匹も呆れているのか、戸惑っているのか首をかしげている


そして羽を広げたかと思うと、崖から飛び立ち滑空してくる

鳥の場合は滑翔というのであったかな?

ぐんぐんと迫ってくるハーピーにおバカ軍団はメイスで威嚇するだけ

対空砲火!なにやってんの!!って対空装備もってないじゃん!!


案の定、頭の上からハーピーの汚物を撒き散らかされ、頭からかぶっている

変態プレイであるな。我はしたくないであるが


不快感を催す耳障りな声で笑いながら去っていった

おバカ軍団は悪臭に吐いている者や、目に入ったのか転げている者もいる


まぁここは渓谷なので直ぐ下には川が流れているから、洗い流せるであろうよ

実際、川に降りて行っている者もいるであるしな


おバカ軍団ではハーピーの戦い方を見ることもできないようである

せめて当て馬としての役割くらいは果たしてほしいもんであるが


これ以上様子を見ていても得られる情報はなさそうなので街に戻ることにする








ギルドの酒場で食事をしていたらカーツがやってきた

「奴らの動きはどうだった?見に行ったんだろ?」

酒場で聞いてくるあたり、カーツも教会をよく思っていないらしい

女中を使って悪評を広めるつもりか


「何で、俺が様子を見に行ったと思ってんだ?」

女中から情報集めしていた奴が、教会出兵で様子を見ない方が不自然とのこと


「先を越されるってか?ハッ!あの程度の奴らで倒せるなら問題になってないだろうよ。今頃はハーピーの糞まみれで街に入れないって泣いてんじゃないか?」

それを聞いて大笑いするカーツ

何事かとこちらを見る酒場の客たち


「おいウディッツ!奴らの動向を知ってたら教えてくれ!」

そう言って銀貨を飛ばすカーツ


それを見ずにキャッチする女中。ほんと何者だよこの女

「そこの坊やが言った通りさ。あんだけ大口叩いて出かけたくせに糞まみれで帰って来たよ。あまりにも臭いので衛兵も門を通さなかったねぇ。」

それを聞いた客たちは大笑いしながら酒を煽るやつ、外へ出て話をばらまく奴といろいろである


「あんだけ威張り散らかしてたんだ、これがほんとの”糞喰らえ”ってな!」

カーツ・・・面白くないであるぞ?

ちなみにおバカ軍団が街に入れたのは2日後のことであったのは余談であるな





ギルドで果実水を飲んでいたら”蛇”の捜索をしていたロートが帰ってきた

「エクス殿。少し不味いかもしれません」


暑苦しい男が神妙な顔で話を切り出してきた

「いろいろ検討した結果、”蛇”はペールデンテへ向かっているようです」

ほう。向こうへ行ってくれたか

蛇髪のスティルナーと老婆のクラウンパスが戦うか


「ペールデンテには幾千人もの民が居ります!そこに使徒が向かうとなると・・・」

はて?こやつは何を言っておるのか・・・


「それが如何したのか?」

「!!どうしたとは?・・・・幾千人もの民が住む街へ使徒が向かっているのですよ!あなたはそれが如何したというのですか!!」

我にはこの男が、何故怒っているのかが解らない


「向こうには向こうで対応するだろう?ロート・・・何もお前ひとりがすることでは無いぞ?任せられることは任せろよ?」

此奴は一人でなんとかするつもりであったのか?

「しかし!!」

なおも食い下がるか・・・


「ロート・・・もう一回言うぞ?お前は一人じゃない。仲間がいるだろう?ペールデンテにも教会はあるのだろう?なら、お前が知っていることを教えて協力を仰げばいいじゃないか。焦るなよ?自分のできる事を確実にして行け。」

お?落ち着きを取り戻したか?


「な・・・かま・・・・仲間・・・・そうだ・私には仲間がいる・・・私は、赤き血潮は生きてる証!天神教司祭、ロート!!プリスターズのリーダーだ!!」

うぉう、暑苦しい・・・


「感謝しますぞ、エクス殿!迷いは晴れました!!すぐにケンプファーへ連絡しペールデンテへ警告するようにします!!」

そう言ってギルドを飛び出していった


「お前は坊主に説教できるんだな・・・もう司教になれんじゃねぇか?」

カーツが呆れていたが、そのようなものになる気は無いのである


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