再会
いろいろと手を考えて3日経過したのである
その中で大きな発見ができたのは僥倖である
油に魔力を込めた我の体液を入れることで、粘った油になったのである!
サラダ油くらいのサラサラした粘度のものが、タールなみのドロっとした状態になるのだぁ!
爆発力はないが可燃性は高くなったようであるな
それを注文して納品されたジョッキ位の小樽に入れ蓋をする
試しに投げた小樽に火魔法で狙撃
飛び散った中身:油が引火し地面に落ちても火は消えることは無かった
これ、ナパームじゃね?
実験も終わりギルド併設の酒場へ行く
「今日は大人しいじゃないか!」
女中が声を掛けてくる
食事と果実水を頼み、多めに支払う
「その後の噂はどうよ?」
どうやら、ハーピーの被害が増えているらしく渓谷を通る商隊が減っているとのこと
相当遠回りすることになる為、食料品などの交易は厳しくなる模様
また一部の商人が買占めや売り渋りを始めたために、価格の上昇が起き始めているらしい
何処にでも自分本位の者はいるようである
「それと沼の蛇なんだけどね。這いずった跡が見つかったらしいけど、相当大きいらしいよ。ただ1匹分しか跡がないそうなんだ。食い残しから4~5匹はいないとおかしいんだけどね」
ハイドラはヒドラとか言われれている奴であるな
蛇髪の女、スティルナーの使徒であるかな?
「あぁ、あと別の噂があってね」
妙なところで区切る
我は銀貨1枚を女中に投げる
にやりと笑い、受け取った銀貨をポケットに入れる女中
「まったく、察しのいい坊やだよ。そこらの馬鹿どもにも見習ってほしいもんだ」
我はため息をつきつつ
「情報は武器になる。知らないことで死ぬこともあるもんさ」
「まったくさ。」
女中の話す追加の噂というのが、ペールデンテ・・・戦争をしてきた騎士爵領で起こっていることしい
ペールデンテ領都のあちこちで誘拐事件が多発しているとのこと
普通と違うところが、さらわれたのは子供ではなく大人とのこと
しかも破落戸や飲んだくれ、チンピラなどの嫌われ者どもで、衛兵もまともに探そうともしていないらしい
「いい大人が誘拐ねぇ。街を出ただけじゃないのか?」
それが目撃者がいたらしい
そいつは、黒い服を着た小太りの男で白いひげを蓄えていた。
背中に担いだ大袋に、捕まえた男を放り込んでいくそうだ
まるでドイツのブラックサンタである・・・・黒いサンタ?そういえば神々に集められたときに、そんな奴がいなかったか?
老婆の姿をしていたクラウンパスの使徒の可能性がある
ふーむ
こちらも要注意であるな
どのみち一度に相手は出来ないので、まずはハーピーをどうにかするのである
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「おまたせしました。今回の内訳はこちらになります」
タリバー 1頭
・牙 銀10 |銀10枚
・肉 銀8 |銀 8枚
・毛皮 銀18 |銀18枚
フォレストウルフ 5頭
・牙 銀2 |銀10枚
・肉 銀1 銅50|銀 5枚 銅250枚
・毛皮 銀6 |銀30枚
問題ないのでサインする
「あの、エクスさんって熟女専何ですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
思考が停止してしまったではないか
「いや、まったくもって違うが?なぜそのような結論になったのかね?」
「いや、なんでと言いますか・・・私たちとお話しすることは少ないのに、ウディッツさんとはよく話していたので・・・・噂ですよ噂」
つまり情報を聞いていたのが、周りに楽しくおしゃべりしているように見えたと
「彼女は優秀な情報屋だろう?必要な情報を買っていただけだが?」
「え?ウディッツさんってそうなんですか?」
むしろ何故しらない
「聞いてみたら、うまい店や穴場を教えてくれるかもしれんぞ?正直、カーツより情報は正確かもな」
きちんと情報料を払えば教えてくれるだろうよ
そう教えてやったら
「なるほど!!今度聞いてみます!!」
なんか気合いれて返事されたのだが
そこに旅装束の男がやってくる
マントを付けているが、白衣の上から鎖帷子を着こんだ筋肉質な男
頭は剃り上げており赤い鉢巻をしている
「失礼!こちらの街にエクスという御仁が・・・おぉ!エクス殿!!ここで会えるとはコーカフィエル様の思し召し!」
天神教司祭のロートである
「ロート殿、貴殿が此処まで来ても良かったのか?」
「何を言われるか!貴殿の手紙を見て、教会は大忙しだ!ライヒ様もお喜びでな。今回は我らも参戦するよう仰せつかったわけだ!それも全て貴殿のお陰である!」
大声で喜びを表現するのは良いが煩い。それに暑苦しい
「ところでエクス殿はどちらの宿に泊まられているのか?」
「あぁ、「獅子鳥の冠亭」を門番に進められたのでソコに泊まっている」
一緒の宿に泊まるつもりらしく案内を頼まれた
本来、司教なのだから教会で泊まれるのだがこの街の責任者と不仲なため、そうもいかないらしい
そこにまた数人の男達がやってくる
「邪魔するぞ!やはりいたな!ライヒのスパイめ!!者ども逃すなよ!!」
白い服に剃り上げた頭の男が叫んでいる
周りに居た男達も入口から包囲を広げながらメイスを構えていく
「ロート殿?知合いですかな?」
どうも教会関係者らしいんだよな
「我が同期のジルバという男ですな。例の報告で我らが功績を上げたのが気に入らん見たいで・・・」
「何をこそこそと!ええい、お前ら!早く殺ってしまえ!!!」
おいおい・・・教会関係者が殺しはいかんだろう
「てめぇら!ここで何してやがる!!」
どうやらカーツが騒ぎを聞いて降りてきたらしい
「おい、ジルバ!教会がギルドで暴れるたぁ、どういった了見だ!」
叫んでいた男も包囲していた男達も動きを止めた
我はわざとらしく、ため息を吐く
「止めるなよカーツ。せっかく正当防衛だったのに」
その一言で男達だけでなくロートやカーツまでも引いている
「まて、まてまてエクス。お前、何しようとしてんの?」
カーツが慌てて聞いてくる
「何言ってんだ?襲撃を受けたんだ。返り討ちされても文句は無かろう?あとは飼い主に慰謝料の請求だな」
うん。基本であるな
「いや、まてまて、ストップ。とまれ。ジルバも他の奴らも動くな!エクス・・ちと俺の顔を立ててくれんか?悪いようにせんからよ?」
「そんな義理があるのか?こういった奴らは斬っておいた方が楽だぞ?なに、10秒も要らん。すぐに済む」
「だから、ちょっと待てって!」
カーツが必死になって止めてくる
「ッチ!貸し一つだな」
我は手を組んで壁に背を預ける
「・・・・・おい・・・・ジルバ!てめぇ・・・とりあえず付いてこいや。」
汗だくになうえ顔面蒼白し目が血走った男が睨んでいたら逆らえんわな
首を上下に振り大人しく付いていく
受付に奴らへの処遇を教えるよう伝言を頼む
連絡がなかった場合?
そんなもん教会へ”お宅のチンピラが喧嘩売ってきたから”と訪ねに行くだけですが?
まぁ、チンピラの巣がなくなっても問題ないよね?
あれ?
受付嬢の顔色も悪くなってきてる?
まぁいいや
ロートを連れて宿へ戻ろ




