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学習

さて、奴の脚を喰らったであるが・・・

味はしなかった。

蜘蛛はカニの味がすると前世の記憶にあったのだが。

我、味覚が無いのである


『滴るもの』の性質ゆえか、いわゆる五感のうち触覚いがいの味覚、視覚、聴覚、嗅覚が無いのである。

前にも言った通り、周りの波動を感じて形などを判断しているのである


喰らった。というが実際は体内で溶かしたといったほうが正解かもしれん。

我の身体は水分が大半をしめており内蔵といった消化器官もない

取り込んだ物を魔力?魔素?みたいなものに変換しているようである

まぁ我にとっての栄養であるな


その栄養を基に水分子を魔法で加工し我の細胞としており、その制御はひと欠片の塊で賄って居る

その欠片、まぁ魔核とでも仮称しておくが。

その魔核に我の生体情報・取り込んだものの情報が記録されているようである


さて、あらためてスキル名に意識を集中させて・・・

>アラタニトリコマレタモノガアリマス。

>スキルヲシヨウシマスカ

>YES/NO


んがががが・・・

うっかりしておった。


『侵奪』を使うと痙攣して気が遠くなるのであった。

幸い、崖の上の奴も蜘蛛も我に気づいておらんかったが。

今後は注意せねばならんな。


ほむ。

どうやら一部でも取込出来る様であるな

『ステータスオープン』


名前 『 』

種族 ウーズ

年齢 0

性別 『 』

CS 『吸収』『溶解』『索敵』『毒』new『治癒』new

RS 『浮遊』『操糸』new

URS『 』

US 『侵奪』『捕食』


ほむ。やはり新しいスキルがあるが・・・・

なして色が薄いのだ?

『毒』『治癒』『操糸』の文字が薄い

他に比べて、とても薄い


ほーん。

おそらく一部でも取込出来るが、使用するにはそれなりに取り込まないとダメということかな?

やはり丸ごと取り込むのが一番いいようだ。


ならば蜘蛛を追撃して倒してしまうか?

毒と操糸のスキル持ちか・・・・

う~ん。やみくもに突っ込んでも返り討ちになるだけなので作戦を練らねば。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

いた。

木が倒れ、土がめくれ上がっている方向を辿っていくと森の奥で奴を見つけることができた。


奴の身体は大きいので、木々や草花のつぶれている箇所を追っていけば居ると予測したが

間違いなかったようだ


日も暮れているため周りには明りと呼べるものはないが、我もともと視覚が無いので暗くても問題なし。

どうやら疲れて寝ているようだ。


本来の蜘蛛が寝るかは知らんが、中身が元人間なら睡眠をとろうとするだろう。

我も少し眠いし。


少し様子を見る

右前脚なし。崖の上のポ〇ョじゃない、長いものにやられたのだろう。

左脚の後方2本は切り離されている。さっき喰らったものだ。御馳走様。

他にも怪我をしているように思える


うーむ。

手負いとはいえ、我の攻撃手段でどう倒すか・・・


幸い川が近くにあるため水を取り込むことができるが・・・

川に引き摺り込むには力が足りない。


我はひ弱な『滴る者』だからなぁ

2トントラックくらいの蜘蛛を引っ張れないのは判り切っている


ただ、寝ている今が倒すチャンスであるのは間違いがないのであるが。

うーーーーーむ。

手はないこともないが・・・・


迷っていてもしようがない。

負けたら其れまでの事だ。

我は大蜘蛛を回り込み、風上に向かう


ある程度離れたのを確認したところで『浮遊』を使い、空へ浮かび上がる。

ここで回転。遠心力で体を薄く平たくしていく。

ピザ生地を伸ばすように。薄く広く・・・

某妖怪アニメの親父の技『フロシキ目玉』のように


直径が8メートルくらいに広がったら、そっと蜘蛛の上まで移動し上から覆いかぶさる。

その時は魔核を端に移動させて置き川に落とすことを注意する

暴れられて核を踏みつぶされたら堪らんからな


ふわりふわりとゆっくり降下する

流石に覆いかぶされたら気付くよな?

だが我の方が早い!!

川の水を我の身体に変換しながら質量を増やす

大丈夫。さっき取り込んだ足分の魔素はあるので、どんどん吸い込む


我の魔核の許容量を超える水は周りから流れて言っているが問題ない。

蜘蛛の呼吸器は腹部分にあったと思うが、胴体部・頭を含めて覆っていく

徹底的に纏わりついて溺死させてくれよう

あっ、ついでに『捕食』も発動しとく。これで逃げられまい。


蜘蛛の動きがなくなり脚がたたまれていく。

なして蜘蛛は死ぬと脚を折りたたむのか

あまり暴れなかったのは先の戦いで体力が残っていなかったのかもしれない

なんとも肩透かしのようであるが、わざわざ苦戦することもないであろ?


さて、我は学習するのだ。

『索敵』!

ヨシ!周りに敵はいない。

では、いただきます。

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