迂闊
いつも読んでいただき有難うございます。
一部、宿賃などを修正しました
今日も美味しく朝食を頂く!
草原狼のベーコンと葉物野菜のキッシュ
卵があったのであるな
野菜のスープに黒パン
今朝も御馳走様である
宿には今日、出立することを伝え町へ出る
何処へ行こうか、ネットは広大だわ・・・いやネットではないし
その前に、ケンプファーの天神教の5人組にその後の話を聞きに行くである
街へ戻るついでに魔物も狩っていきませう
オーダーなくとも見敵必殺!デストローイ
首切ったら魔法鞄へポイ
簡単なお仕事です
そういえば雌型のテスタロッサから雄型のエクスへ形は変えている
でも移動は蜘蛛型が一番早いかもしれん
あとは飛ぶか
2日かけて領都ケンプファーへ戻ったである
「おう、久しぶりだな!」
いつぞやの、ちょび髭兵士である
「いつも、あんただな。ほかに兵士はいないのか?」
たまたまだ、と笑いながらギルド証を確認し通行許可をする
今日は宿を先に取るとしよう
たしかこっちに行ったところに、あったはず
あったあった【猫の手亭】
カラコロと音のする扉をあけ中に入る
「いらっしゃーい。あ、エクスさん!」
「部屋は空いているか?」
「大丈夫だよ。うちは高めの宿だから、この時間は未だ埋まってないよ」
カウンターの三つ編みおさげの娘が出す、宿帳にサインする
「3日で頼む」
我は銀貨3枚をカウンターに置き、鍵をもらう
ダミーの荷物を置いたらギルドへ行こうかね
ギルドの中へ入るとカウンターに数人の受付が座っているが掲示板の近くには誰もいない
まぁ時間は大体3時くらいだから、これから増えるのであろう
「あ!エクスさん!!こちらへどうぞ!」
いち早く我に気付き手を上げる受付。
新緑の髪で胸部装甲が控えめな、アメリーであったか?
「やぁ久しぶり。買取と最近の情報収集に寄ってみたのだが」
「うーん・・・・最近の情報ですか・・・・なんかあたっけ?」
後半は隣の席の受付・・確か強面相手でも眉一つ動かさなかった女傑であるな
「最近会ったことねぇ、ベレーナの漁村の調査とか?あ、あと人探し?」
「あぁ、それがあったね。」
む?人探しとな?
「ベレーナの漁村というのは、村民が消えたとかいうことかな?あと人探しというのは?」
「そうそう、それです。漁村の件は御存じだったのですね。人探しっていうのは”ドピンクの服を着た女の子”で”イオラ”と名乗っているそうです」
我の事であったか
「何でまた、その女の子を探してるんんだ?こう言っては何だが、狩人のような男が女の子を追っていたら普通に衛兵案件であろう?」
おまわりさんこいつです!
がリアルになるのである
「そうなんですよ。皆さん”俺は大丈夫だ!”とか言ってますけど衛兵から良く通報が来るんですよねぇ」
なんでも、女の子、幼女に声を掛けて連れ去ろうとする狩人たちが見受けられ衛兵に連行されるそうだ
その狩人達の身元確認のために、サブマスのグランツが衛兵詰所に出かけているらしい
十分、案件であった
「やれやれだな。」
我はカウンターに戻るときに狩った森林狼と一角兎を出す
森林狼が8匹、一角兎が4匹である
おや?受付嬢たちの目が開いている?
ひょっとして多かったのであるか?
「エクスさん・・・それ、今どこから出したんですか!」
おおう!しまった!!
魔法鞄の事を隠していたのを忘れていた
「騒がれたく無いのでな。この件は内密にお願いしたい」
5属性持ちのような騒ぎはしたくないと伝えると、二人はコクコクと頭を上下に振る
ギルドは本来、狩人の手の内を晒す様な事をしては禁止である。
前回サブマスが騒ぎ立てたことで我の能力が周知されてしまったので、ギルドは負い目があるのである
幸いにもこの場は受付嬢の二人しかおらず、周囲の見える範囲には人気がないのは確認済みである
「まぁギルドへは貸し借りなしでいいとして、お二人さんには食事でも奢るよ」
「・・・・お酒は、可?」
ほう、女傑は酒好きなのであるか?
「蜂蜜酒でもワインでも好きなものを好きなだけ飲んでくれ」
二人は目を合わせた後、すごい勢いで頭を上下に振る
ヘヴィメタルのライブでよく見るヘドバンであるか?
二人掛りで査定しているよ・・・
「お待たせしました。こちらが内訳になります」
明細を用紙に書き込みこちらに見せてくる
フォレストウルフ 8頭
・牙 銀2 |銀16枚
・肉 銀1 銅50|銀 8枚 銅400枚
・毛皮 銀6 |銀48枚
ナーワルハーゼ 4匹
・肉 銅80|銅300枚
・毛皮 銀2 |銀 8枚
我はサッサとサインする
「銅貨は銀貨に変えておきますね。合計で銀貨87枚です。お確かめ下さい」
これだけで87万円である
獲物が取れればぼろ儲けであるな
二人の予定を聞いてみたら今晩でも良いそうなので、おススメの店を調べてもらう
ギルドの受付嬢は交代制らしく、彼女らは夕の鐘で終業だそうだ
その頃にまた来れば良かろう
広場で遊んでいる子供に銅貨を渡し、天神教の赤い奴を呼び出してもらう
しばらくこの辺りで待ってればよかろう
「赤き血潮は生きてる証!天神教司祭、ロート!お呼びによりただいま参上!」
暑苦しいのである
「おお、これはエクス殿!此度は何用ですかな?」
「依頼の件だ」
その一言で真面目な顔になるロート
「ベレーナの更に先にある東の漁村にて”使徒”を名乗る者が出現、討伐されたらしい」
「なんと!!では緊急招集して、我らプリスターズが出向きましょうぞ!!・・・いま、討伐と言われたか?」
我は、ゆっくりと頭を縦にふる
「イオラという少女が討伐したらしい。らしいというのも漁村にいた人間が誰もいなくなったので確認が取れんわけだが」
「おぉ!あの噂か!!ふむふむ、ならばその少女も探し出し是非とも勧誘せねば!」
勧誘されないと思うぞ?
「討伐に関しては、ライヒ様に報告し総本山で確認してもらおう。結果次第で上乗せさせていただくが、一時金として銀貨10枚をギルドより受け取りください。では!」
踵を返して走り去っていくロート
本当に暑苦しい
夕の鐘が鳴るころにギルドへ顔を出す
流石に狩帰りの者が多く受付に並んでいる
我も列の最後に並び、順番を待つ
「おい兄ちゃん、手ぶらかい?」
「ああ、街中の依頼だったからな。依頼書見せて終わりさ。しかし、大物を狩ったな」
前の男が抱えている森林狼は大人の身長を越えている
「へへ!こいつだけじゃねぇぜ。あっちを見な!」
指さす方を見ると、数人の男女が積み上げられた森林狼の前に立っている
察するにこの男の仲間であるか
「すげぇな。10体はあるんじゃないか?」
「そうだろう?パーティで分けても十分な金になるぜ」
上機嫌な男と話しているうちに順番が来たようだ
アメリーは先ほどの男の査定をしている
我のほうは女傑、ウィレンスタークが対応している
「天神教会からの指名依頼ですね、一時金として銀貨10枚となります。ご確認のうえ、こちらにサインをお願いいたします」
枚数を数え、日付とサインを記入する
「はい、確かに。では夕の鐘まで暫くお待ちください」
いつも吊り目気味な女傑が、にっこりと微笑む。
それだけで周りの狩人たちからの視線が集まる
我は掲示板などで時間をつぶしていると鐘の音がl聞こえてきた
カウンターの内側も人員交代がされているようである
「「お待たせしました!」」
二人ともギルドの制服から普段着に着替えてきたようだ
「たいして待ってはいないよ。店は決まったかい?」
二人はニコニコしながら、先導して歩いていく
連れていかれた店が【猫の手亭】
「えへへ、ここはギルドの仕事で帰れなかったときなんかの指定宿なんですよ」
「ギルド職員は安く泊まれるんです。もっとも従業員用の部屋ですけどね」
「えー、それでも良いじゃん。私の家って遠いから夜遅くなると怖いもん」
「一理ありますよね。私も、潰れる程飲んでみたいですし」
こちらを見るなし
「昼にも言ったが、好きなだけ飲み食いしてくれ。制限するような無粋な真似はせんよ」
そういった所、二人の目がキラキラしているように見えた
早速、宿に突撃し宿泊依頼をしていた
料理も酒もリーズナブルな価格で銅貨10~20枚くらい
しかし、量も増えれば金額も上がる物であるな
最初は囃し立ててた周囲の客も引くぐらいの飲みっぷりだった
まぁ、我は酔わないし?
今現在、二人は『神の滴』を飲んで机に突っ伏している
持ち込みの酒を飲むのは如何かと思ったが、店主が許可してくれたので出したのである
もちろん1本進呈しておいた
『神の滴』であるか?
あの漁村で飲んだ、無色透明な酒のことである
死体と一緒に酒場から、あるだけ貰ってきたのである
すっかり潰れた二人を店主の奥さんで不〇子ちゃんな女将が従業員室へ連れて行った
一人で残った料理と酒を飲んでいるとグランツが戻ってきたようだ
「よう。お疲れだなサブマス」
「んあ?ああ、エクスか・・・なんか受付嬢を二人、お持ち帰りした奴がいたとか聞いたが、お前さんなら納得だ」
納得するなし
「とりあえず、こっち来て飲めよ。おやっさん達も良かったらどうだい?」
遠慮しかかっていたグランツだが一緒に飲むことにしたらしい
でサブマスが付かれている原因であるが、”おまわりさん、こいつです”が原因らしい
イオラ捜索を名目に少女、幼女を追い回していた奴らが衛兵に捕まり身元確認の手続きをずっとしていたらしい
10日ほど前にテセインテレットの街で痴漢騒ぎがあったため、狩人の再教育を始めた矢先のことであったので猶更面倒なことになっていた
店主も女将も部屋に戻ってグランツと二人で飲んでいる
すでにテーブルの上は酒とツマミのみである
「イオラって娘っ子がどんな事をしたか知らんが、カンプファン領全体で捜索って、どう思うよ
サブマスは酒に弱かったのか、べろべろになって来てる
「まぁ、愚痴って寝てしまえ。明日は良いこともあるだろうよ」
「おう・・・そうする・・・」
そう言って部屋に戻っていった
ちなみに翌日に清算したら銀貨24枚であった




