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一晩経ち朝日が昇る

我、睡眠の必要はないけど寝た真似は必要であろう


宿を出てギルドへ向かう

昨日と同じく立ち並ぶ露店の前を通り、ギルドの入口を通る

相も変わらず人だかりがしているので毎日この様な状況なのかもしれない


「エクスさん、おはようございます」

受付のアメリーである

「あぁ、おはよう。何か大物の情報でもあるか?」

うむ。

少しでも強くなりたいであるからな


「大物とか出ないですよ。この間の戦争で魔物も散っているみたいですしね」

なるほど。


「そういえば戦争って勝ったんだよな?相手はどうなった?」

「相手は隣のナール騎士爵の御子息が500の私兵で攻めてきたんですよ。そこで、この街の御領主カンプファン様が500の兵をもってコレを鎮圧。

ナール騎士爵の御子息はあっさり捕まって軟禁されているとか。」

ほむ?

相手を軟禁?


「あぁ、御領主様は身代金を請求するらしいですよ。損害賠償もありますからナール騎士爵は大変でしょうね」

身代金請求であるか

中世ヨーロッパみたいであるな。

日本なら首級をとってナンボであるからなぁ。妖怪くびおいてけ、なんてのもあるらしいし


「では、大物は森の奥に行かないと厳しいかな?」

我は手を振ってギルドを出て、森へ向かう





門を出て森へ入る

ゆっくりと歩いていたら木の影より男が出てきた

「失礼、エクス殿とお見受けする。某、天神教の司祭である。しばし御時間を頂きたいが宜しいか?」


白衣の上から鎖帷子を着こんだ筋肉質な男

頭は剃り上げており赤い鉢巻をしている


「教会の司祭が何用ですかな?」

「5属性持ちの貴殿に協力いただきたいことがあり、参上つかまつった。」

ほむ。

我の事を目上の者に対する礼儀で対応するようであるな


「ふむ。その協力することとは如何なる用件ですか?法に触れることでしたらお断りするが?」

「法に触れるなどとんでもござらん。」

「実に全うな内容ですとも」

「まずは話だけでも」

「聞いた後で判断いただいてもかまいませんとも」

増えた

後ろから4人が出てきた

昨日、尾行してきた5人の男が揃ったである


見た目は最初の奴と同じ格好だが、鉢巻の色が青、黄、緑、紫の4色である

「話の前にまずは名乗らせていただこう」

うむ

話をするなら初対面の者には名を継げないとな。


「赤き血潮は生きてる証!天神教司祭、ロート!!」

「青き泉は命の源!天神教司祭、ブラウ!!」

「黄色く輝く穂先は天からの恵み!天神教司祭、ゲード!!」

「緑の森は魂の故郷!!天神教助司祭、グラン!!」

「紫の闇は母に抱かれし安息の空間!!天神教助司祭、リーラ!!」

「「「「「我ら5人揃って、プリスターズ!!!」」」」」


並んでポーズを決めている

○○レンジャーじゃないのであるか!

内輪で「決まった」「やはり名乗りはいい」「今後これでいくか」など話しておる



5人組曰く、

数日前に天神教教皇猊下に御神託が下された

内容は詳しく言えないが、我らが父である天神コーカフィエル様のため強力な信徒を集っている

そのようなおり、5属性を使える者が現れたため是非とも信徒となって頂きたい

など長々と説明された


数日前というと我が洞窟内にいた頃であろう

天神のジジイは信徒を兵隊代わりに使うようである


「ふむ。言いたいことは理解した。しかし内容も分からず信徒になる訳にはいかない」

はっきりと言ったのだが、5人組は固まって相談している


「うむ。貴殿の言うことは最もである。・・・ここだけの話、どうも神々同士で争いがありそうなのだ。無論、神々へ戦いを挑むことはないが他神の手の者への抑制が必要なのだ」

「ほかの神々の手の者?神々と戦うのでは?」

5人組は青い顔をして否定する


「とんでもない!そもそも神々が直接戦うわけではないらしい。力を分け与えた使徒と呼ばれる者で戦うそうだ」

「その使徒でも相当、強いと思うんだけどな」

「さようさよう。我ら人では時間稼ぎが関の山であろう」

「しかし我らが父の使徒であれば、必ず勝利すること間違いない」

「我らが父の使徒様が葬ってくれようぞ」

ほむ

使徒に絶対の自信があるようである

・・・・ドラゴンだしなぁ・・・・・


「そうすると、その使徒とやらの足止めをしたいということかな?」

コクコクと頷く5人組


「では、ギルドへ指名依頼という形で依頼書を発行しないか?信徒にはならんが、依頼なら協力するぞ?」

「むう。やはりそうなるか。・・・・わかった検討してみよう」

思ったより素直に引いたな

自称宗教団体の信徒なんか自分の言うことを聞かないと邪教だ悪魔だと騒ぎ立てるキ〇ガイばかりかと思ったが


「まぁ、こちらも生活があるのでな。依頼が出れば情報はもらえるのだろ?」

「無論こちらで知りえた情報は教えよう」

「では、我らはこれにて」

「失礼する」

5人組はそのまま街へ歩いて行った


上手くいけば、他の使徒の動きがあの5人組から教えてもらえるかもしれない

どのみちドラゴンの相手は最後にするつもりだったから、それまでは利用させてもらおう

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「お待たせしました。こちらが内訳になります」

明細を用紙に書き込みこちらに見せてくる


フォレストウルフ        1頭 

・牙     銀2    |銀2枚

・肉     銀1 銅50|銀1枚 銅50枚

・毛皮    銀6    |銀6枚

ヒキオコシ草         10束

          銅2 |銅20枚


「合計で銀貨9枚と銅貨70枚ですね。」

我はサインをすると宿に戻ることにする




今日は尾行もなく、すんなり宿に着く

「あっ!エクスさん。お帰りー」

三つ編みおさげの元気娘がカウンターに座っている


「そういえばエクスさん、部屋に戻って何してるの?食事にも来ないし」

む?

そうか、確かに人間なら食事が必要であった

「あぁ、残っていた保存食を食べていたんだ。」

「そっかー。保存食も長く置いてると悪くなるもんね」

あっさり納得したぞ?

チョロくないか?


我は部屋に戻り人間の行動を思い出す

”滴る者”に転生したのも数日前だというのに、この身体にも馴染んだものである

なじむ実に!なじむぞ・・最高に『ハイ!』ってやつだぁぁあああ


一人で騒いでいては変な奴ではないか。自重自重

さて、あの5人組から他の使徒の情報が手に入ればよいのだが。

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