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風聞

いろいろあったが

2種Bクラスで登録が完了した


「ギルド証がこちらのタグになります」

受付で渡されたのは楕円型の2x3センチくらいの銀板で上部に穴があいている

映画なんかでよく見たドッグタグってやつである

表に”Ⅱ”と”B”の文字

裏に”エクス”と”ケンプファー”の文字


「このケンプファーというのは何だ?」

「え?この街の名前ですよ。ギルド証には最初に登録した街の名前が刻まれるんです」

なんでも以前はカード形式だったが紛失が多すぎてこの形になったのだとか

ほーん

我は採取・採掘・討伐証明部位を確認して街を出る





見張りのつもりなのか、しばらく追跡されていたようであるが森で振り切ってきた

スキルで採取・採掘がある為、薬草の採取も苦にならない


時たま出てくる魔物はフォレストウルフにナーワルハーゼ。森林狼に一角兎であるな。

それぞれ1匹ずつ確保して、後で取り込むとしよう


この当りには大して脅威となる魔物はいないようである

パンツァーベア(装甲熊)なるものがいるらしいので、そいつも取り込みたいものである


日も傾いてきたので街へ戻るとするのである

落ちている木材と蔓で簡単な背負子を作り、獲物の森林狼と一角兎を積み込む

蜘蛛型になれば大量に運べるが騒ぎになるであろうしな





門に戻ると、ちょび髭の兵士が門番をしていた

「おう!期待の新人のご帰還か?早速、狩人ギルドに登録したみたいだな。」


入街した時の兵士である

「あぁ、一悶着あったけどな。」

兵士は苦笑いを浮かべながら、手をクイクイとさせている。

あぁ証明書の確認であるか


「あのグランツをやり込めただけでも殊勲ものだぜ?あいつも悪い奴では無いんだが思い込みが激しくてな」

我は首にかけたタグを見せ門をくぐる



ギルド建物に入ると奥の酒場から陽気な声が聞こえてくる

「あっエクスさん!買取はこちらのカウンターですよ!」

新緑の髪をした胸部装甲の控えめな受付が読んでいる


「む?そうか。では、買取を頼む。」

「はいはい。このアメリーが査定しますよ」

我は背負子の森林狼と一角兎をカウンターに卸す


「ほうほう。フォレストウルフが4頭にナーワルハーゼが3匹ですか。おぉ、すべて喉を一太刀ですか。毛皮も期待できそうですね」

「あとコレも頼む」

途中で採取していた薬草も渡す


「おぉ、ヒキオコシ草とリコリスですね。一緒に買取でよろしいですか?」

一つ一つ丁寧に確認している


「お待たせしました。こちらが内訳になります」

明細を用紙に書き込みこちらに見せてくる


フォレストウルフ        4頭 

・牙     銀2    |銀 8枚

・肉     銀1 銅50|銀 4枚 銅200枚

・毛皮    銀6    |銀24枚


ナーワルハーゼ         3匹

・肉        銅80|銅240枚

・毛皮    銀2    |銀 6枚


ヒキオコシ草         12束

          銅2 |銅24枚

リコリス            3束

          銅3 |銅 9枚


「薬草は5枚で1束となります。こちらの金額で宜しければ下の欄に今日の日付とサインをお願いします」

「買取金額は毎回違うのか?」


受付は苦い顔をしながら

「そうですね。あまりに酷いものは買取拒否もあり得ます。今回の物は毛皮も取れますし全て上質でしたので、この値を付けさせて頂きました」

ほむ

一応納得


「日付は?」

「今日はフォーヤーの14です。ちなみにトワハイツ暦853年です」

こちらの世界は45日で一月。

8か月360日で1年となるそうである


我はサインをして買取をしてもらう

「では銀42枚、銅473枚ですね。銅貨は銀貨に変えますか?では銀貨46枚、銅貨73枚ですね。お確かめください」


うーむ

銀貨1枚=1万円で、銅貨1枚=100円ぐらいの感覚であるか

ついでに宿の場所を教えてもらいギルドを後にする





教えてもらった宿は西のエリアで北寄りの場所だった

【猫の手亭】

2階建ての木造作りで壁はレンガに漆喰を塗っているようだ

1階は食堂になっており夕方だが酒を飲んでいる客もいる


我は扉を開け宿に入るとカウンターに赤毛の少女が座っていた

三つ編みおさげの12~13歳くらいの娘で、くりくりした目をしており鼻の上のそばかすがある


「いらっしゃーい。お泊りですか?それとも食事ですか」

「泊りで頼む。」

「はーい。1泊銀貨1枚だよ。食事はメニューがあるからそれをみてね。」


1泊1万円

ほむ

「では3日で。」

我は銀貨3枚を渡す


「はい確かに。これに名前を書いてください。代筆もできますよ?」

宿帳であるな。


「はい・・・エクス?さん・・・ひょっとして今日、狩人ギルドに登録した?」

む?門番と言いそんなに噂になっているであるか?


「そうだな。今日登録したのは間違いないが。」

「やっぱり!?おかーさーん!エクスさんだってー」

母親へ連絡しに奥へ入っていった

我、ここで待つしかないであるな


直ぐに奥から赤毛の女性が出てきた

娘と似ているので、この女性が母親なのであろう


赤髪を後ろで軽く結び、エプロンをした女性は見た目30代であろう

やや筋肉質のようであるが出るとこ出て縊れているところは縊れている

ボンキュッボンってやつである

つい”ふ~〇こちゃ~ん”と言いながらダイブするものもいるかもしれん


「あらあら、あなたがエクスさんね。息子が失礼なことをして申し訳ありませんでした」

と頭を下げるのだが・・・・息子?


「はい。息子のグランツです」

は?

不〇子ちゃんから牙〇族の親父が生まれただと・・・

この世界に来てから一番の驚きである


サービスするとのことだったがサブマスとの話は和解が終わっているため辞退させてもらった

部屋の鍵を受け取り室内に入る


日本のように部屋内にトイレや風呂があるわけでもなく、6畳ほどの部屋にベットと椅子・テーブルが置いてあるだけである

反対側には格子が埋まった開口部があり、鎧戸が外側についている

鎧戸を開け外の様子を見る


何人か尾行しておったが、この宿がサブマスの実家であればギルドの物では無かろう

領主のところか教会かであるが・・・

そっと鎧戸を下す


まぁ簡単には入ってこれまい

これなら洞窟まで戻らなくとも良さそうである


我は魔法鞄から森林狼と一角兎を取り出し、簒奪を始める

一般的な魔物であるからスキルなど期待できんがな

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