似我蜂
大地に響く轟音
巨体が地面に横たわる
「ほんと、見れば見るほど恐竜だよねコレ。」
倒れた巨体は角のないトリケラトプスのような巨獣
身体の一部が緑色に変色しているのは怪我でもしたのかな
「地竜と言われるタイプですね。」
後ろに控えていた天使のような羽のある有翼人が答える
「大分戦い方に慣れてきたようですね。」
「あぁ、早くチュートリアルを終わらせて本番を始めてほしいよね」
そう。
これは神々の代理戦争に勝つためのチュートリアルであり、敵は練習台に過ぎない
恐竜で三体目だけど大して強い訳じゃなかった
まるで弱い者いじめみたいだ
ま、俺が強すぎるのだろうけどね。
やっぱり俺って勇者なのかな~
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二体の魔物が戦っている
ゴリラ?みたいな、でかいサルと虫を思わせる格好をした人型
辺りに飛び散る緑の肉片らしきものを踏み散らかしながら
殴りあって双方ともに疲労困憊といった風だ
ゴリラも虫人も、こちらには気づいておらず互いに集中している
なら、一気に倒しちゃう?
「ねぇアイン。アレ、一気に倒せると思う?」
にらみ合う二体を隠れて確認していた天使に聞いてみる
「あなたなら可能でしょう。魔力だけでも倒せるかと」
やっぱり?
俺強すぎ。力押しだけで勝てそう
俺は魔力の塊を作り上から叩きつけるように落とす
イメージはハエ叩きだ!
響き渡る爆音が一帯を覆い隠す
砂埃が落ち着き二体を見ると、猿は全身骨折。
虫人は完全につぶれていた
「やっぱり虫は潰すと早いよね。猿も時間の問題かな?」
ようやくこちらに気付いたのか大猿は威嚇を始める
どんなに威嚇しようとも手足も動かない状態では何もできない
ゆっくり近づき剣を一閃させる
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暗い空間
あたりは大きな水槽や、見たことない機械が並んでいる
あ~バイオがハザードしたゲームの後半に出てきそうな空間?
「どこ ここ?」
俺は横たわっていた水槽に手をかけ起き上がる
「うぇ!裸じゃん!!って、これ・・・俺か?」
見下ろした体が、どう見ても自分のものとは思えない
俺は自慢じゃないが運動できないから、おなかポッチャリだし筋肉も大してない。
にもかかわらず腹筋は割れ、全身に満遍なく鍛えられた筋肉がついている
・・・・股間のものも立派になったように見える・・・・
「ようやくお目覚めね」
振り向いたその先には、綺麗としか言いようのない美人が立っている
え?だれ?
「とりあえず、あなたには私の尖兵となって戦ってもらうから・・・無様な戦いはしてほしくないのよね」
・・・は?
戦う?なにと?
・・・いやいや、意味わかんね・・・
部活もしてない中二が戦えるわけないじゃん
「まぁ、練習場所くらいは用意してあげるわ。1号、やっといて」
そういって消える美人。
まじで、ふっと消えやがった・・・
「・・・私が貴方を案内いたします・・・まずはお召し物からですね」
薄く緑色に光る天使が、美人の代わりに立っていた
「はぁ・・・」
俺は、それ以上言葉にできなかった
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今日も、ようやく学校が終わった
クラスの奴らは部活だ遊びだと連れだって教室から出ていく
俺は、とっとと帰ってゲームでもしようか
・・・一緒に帰る友達もいないし・・・・ぼt
いやいや、俺にはスマホがある
親に頼み込んで、ようやく最新版を購入してもらった
これで通信速度も速くなるし趣味の小説も読めるってもんだ
スマホで小説・・・いいよね
俺は続きが気になっていた小説を読みながら帰ることにする
サクサク読み進めていくうちに大きな音が聞こえてきた
煩いな、まったく!
小説に浸りたいんだから静かにしてくれないかな!
あれ?
世界が二転三転・・まわって・・・
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アホであるな・・・・
歩きスマホ駄目!絶対!
まぁ、何とか間に合ったようである
全身でなく脳だけ侵奪することで記憶を奪えたし、体内の水分を我と同化させることで自由に動かせるようである
ほむ。
ジガバチ作戦・・・我天才!!
あとは天使擬きを始末すれば善き
「・・・さい・・・・起きてください」
気持ちよく寝ていたところを揺り起こされる




