うつろう世界とクリスマス 【冬の詩企画】
ひらり、ひらりと白が落ちてくる
夜の空には、黒に近い灰色が広がっている
街には光が溢れ、恋人たちは寄り添ってイルミネーションを見ている
あちらこちらのお店からはクリスマスソングが流れている
子供を間にはさみ、両側からお父さんとお母さんが手を繋ぐ家族がいる
子供がケーキ、ケーキと歌っている
空は静けさとモノトーンが溢れている
地上は様々な光と賑やかな音や歌で溢れている
恋人たちはお互い寄り添い、些細な事で笑い合っている
子供がいる家族は、子供が嬉しそうにケーキやサンタさんの話をし、お父さんとお母さんも嬉しそうに答えている
サンタの衣装を来た男性が、売れ残ったケーキのセールを叫んでいる
恋人たちを羨む死んだ目の私がいる
街には幸せや暖かな風景が溢れている
街には疲労と焦燥、そして嫉妬が溢れている
光と闇、陰と陽、善と悪、裏と表
世界はバランス
偏ることはなし
されど、世界は常にうつろい変わる
光が闇に、闇が光に
陰が陽に、陽が陰に
善が悪に、悪が善に
裏が表に、表が裏に
だからきっと、私にも恋人ができるハズ!
いつかイチャイチャしてやるんだ!
負けるな私!
メリークリスマス!
本作は「冬の詩企画」参加作品です。
企画の概要については下記URLをご覧ください。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2157614/(志茂塚ゆり活動報告)
なお、本作は下記サイトに転載します。
http://huyunosi.seesaa.net/(冬の詩企画@小説家になろう:seesaablog)