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武器と防具と立て直し

長くなってしまった。

他の投稿者さんはどういうふうに区切ってるんだ……?

『WIN クレア・ジークス』



 俺の槍に貫かれたマリウスが光の粒となって消えると同時に無機質な音声が流れ、周囲で大きな歓声が巻き起こる。

 そんな歓声を聞きながら俺の意識は暗転していった。






「・・ア、・レア‼ 起きて‼」


 何かに名前を呼ばれるような感覚がする、体を揺さぶられ耳元で大きな声で名前を呼ばれる。

 うるさいなぁ、俺は今決闘直後で疲れてるんだもう少し暗い寝かしてくれ。

 俺を呼ぶ声から遠ざかるように体を捻る。


「・レア、クレア‼ もう、クレア・ジークス‼さっさと起きてよ‼」


 直後、腹に大きな激痛が走る。


「うぷっ‼」


 完全に目が覚めた、目の前にはなんだか起こっているハルがいる。

 その拳は固く握りしめられ、今まさに俺の腹にめがけて振り下ろされようと……


「ちょ‼ 待って‼ 起きてるから、二度目はさすがに死んじゃうから‼」


「クレア、やっと目が覚めた」


 ハルは安心したように俺を見る。そうだ、俺はPvPが終わると同時に意識を失ったんだった。


「なあ、俺ってどのくらい気絶してたんだ?」


 身体を起こしながらハルに尋ねる。


「気絶していたのはほんの1分程度だったよ。もう、いきなり倒れるからほんとにびっくりしたよ」


 1分、体感ではもっと長い事気を失っていたように感じたが意外と短いようだ。それにハルにも心配を掛けてしまった、申し訳ないな。


「ああ、ごめん。心配を掛けた」


 ハルは別にいいよと快く許してくれた。まだあって短いのにここまでしてくれるとは本当にいい奴だ。


「はっ、こんなことで倒れるなんて貧弱な奴だ」


 後ろから馬鹿にするような声が聞こえてくる、ついさっきまで聞いていた声だ。


「マリウス? お前さっき光の粒になって死んだはずじゃ」


 後ろに立っていたのはつい今さっき戦った相手のマリウスが立っていた。

 しかし、さっきのPvPで死んでデスペナルティになって教会に転送されているはずだが……


「ちっ、そんなことも知らねえのか、これだから初心者は。

 PvPで死んでもデスペナルティにはならねえ、もちろんHPも元通りだし手前の腕も元通りのはずだぜ。装備品なんかは壊れたら戻らねえがな」


 マリウスは舌打ちをしながらもなんだかんだできちんと説明してくれる。よくよく考えたらクランオーナーなんだ、根っこは面倒見のいい奴なのかもしれない。

 そして俺の左腕はマリウスの言う通り元通りに戻っていた。HPゲージも元通りだ。


「まあいい、それより要件を伝えに来ただけだ」


 マリウスは嫌々そうにこっちを見る。


「約束通り俺たちのクラン『攻略組』はアイテムの買い占めと生産者の囲い込みを中止する。

 それと……いい戦いだった。また戦う機会があったらその時は全力で手前をぶっ倒す」


 マリウスはそれだけ言うと俺からの返事も聞かずに攻略組を連れて振り返り立ち去っていく。

 やっぱり中身はいい奴なのだろう。


「訳がわかんないな~。これはあれかな? 男同士の友情みたいなやつなの?」


 ハルは後姿を見ながらぼやく。


「おう、やっぱり戦ったりすると何か通じ合うものがあるのさ」


 男同士の真剣勝負、それは時には言葉を交わすよりも通じ合い理解できるものがあると思っている。


「う~ん、やっぱり私には理解できないよ」


 ハルは首をひねり唸っている。こういうのは女性には理解しがたいものなのかもしれないな……







 その後はたくさんのプレイヤーから感謝された、予想以上に自称攻略組との対立は深刻化しつつあったようだ。中には感謝の気持ちとして多少なりお金をくれる人もいてなんだかんだで今の俺の懐は温かい。これなら壊れてしまったロングソードや円盾の代わりも買えるだろう。


「にしてもよくマリウスに勝てたよねー、正直私は腕を切り飛ばされた時点でもう負けたと思ったよ」


 武器屋と防具屋に案内してもらう道中にハルと会話をしながら月明かりに照らされた夜道を歩く。


「ああ、俺も一回完全に諦めたよ」


「へー、よく諦めなかったね。なに? 何か負けたくないような理由でもあったの?」


 ほんとにハルは何でもガンガン聞いてくるな、口調と相まってもう女性だということが半分ほど頭から抜け落ちかけている。


「ははは、人生経験の差だな。ハルもこれから成長していけば嫌でも体験していくさ」


「あ、私の事年下だと思っているでしょ。言っとくけど私すでに二十歳だから」


「え、てっきり中学生ぐらいだと思ってた。まあそれでも俺の方が年上だから何も間違ってないな」


 真昼と似たような言動だからてっきり中高生だと思っていた。見かけが違うと年齢は全く分からないな。


「え、私より年上なの⁉ 何歳?」


「秘密だ。そもそもゲームでリアルの話はタブーらしいしな」


 そういうとハルはすねたようにブーブー言い出した。こういうところが中高生っぽいな。


 そんな話をしているとどうやら武器屋に着いたようだ。

 大通りから外れた路地裏と言ってもところに看板も何も立っていない店。だが中に入ると武器も豊富できちんと整理されたきれいなところだった。

 なんだか隠れた店のようで雰囲気があってこういうのは好きだ。ハルもβテスターの友達から頼み込んで聞いた店で隠れた名店らしい。


「……らっしゃい」


 店の奥から現れる無愛想なごつい鍛冶師と思われる爺さんの店長、完璧だ。


「こんばんわ。武器を見てもいいですか?」


「……勝手にしろ」


 店長は椅子に腰かけ剣を磨き始める、どうやら自分たちで見て回ってもいいようだ。


 棚には様々な武器が飾られている。

 青白く光り輝く白銀のレイピアや巨人が使いそうな巨大で武骨な斧、はたまた軍人が使うような鋭利なスコップまである。値段もピンキリだ。

 装飾の類のものは一切なく実用性に吐出した武器ばかり、だが同時にその機能美とその洗礼された武器に目が奪われる。素人の俺でもわかるこれは凄い。


「なあ、ハル……。ハル?」


 横を見ると同じく武器に目を奪われているハルがいた。だがその表情は俺とは違い真剣そのものだ、やはり同じ生産職としては感じるものがあるのだろうか。


 邪魔するのも悪いので自分で選ぶことにする。

 武器に使えるお金は20000$、内訳的にはメインウェポンの槍に1万$で剣と盾に1万$の予定だ。さっきもらったお金をほぼ使い切ってしまうがもともと予想外の収入なので別にいいだろう。


 とりあえず買える範囲の長槍をかた端から手に取ってみる。


「すいません、ちょっと振ってみてもいいですか?」


 店主の爺さんに尋ねると無言で店の端を指さされる。よく見るとそこには何も置いていない、おそらく試しに使ったりするための場所なのだろう。


「ありがとう」


 手に取ったのは今使っている木の長槍によく似た形状のシンプルの長槍だ。

 試しに振ってみる。

 突き、払うそしてまた突く。最後に上段突きを放つ、しかし……


「……何かが違う、手になじまないといったところか?」


 うおっ、びっくりした。店主の爺さんがいきなり話しかけてきた。


「……お前その槍術誰に習った?」


「あ、えっと冒険者ギルドのバジル教官です」


 思わず敬語を使ってしまう。なんて言うか貫禄がすさまじい。


「……フン、バジル坊か。少し待ってろ」


 店主の爺さんは店の奥に入ると一本の槍を持ってくる。

 美しい、見ただけでそう感じる長槍。

 木でできた柄に先には黒い鉄で作られた十字の形をした矛、いわゆる十字槍と言うやつなのだろう。


「振ってみろ」


 店主に手渡される。

 重さとしては少し重いくらい。

 だが振ってみるとビックリするくらい手になじむ、技の一つ一つに体重がかかり力強く振ることが出来る。


「お前には手前よりも矛先に重点が置いてある槍の方が向いているんだろう。訓練所の槍はすべて真ん中に重点があるからわかりづらいがな」


 店主のおじいさんは俺の振る姿を満足するように頷く。ほんとに凄い爺さんだ。


「……この槍はどれ位?」


 もう俺の心は一つに決まっている。


「それは2万$だ」

 

2万$‼ 予定の二倍だ。しかし買えないことは無い。どうするか……


「……だがバジル坊の弟子だ。少し負けてやる、1万5千$でいいぞ」


 俺の懐が厳しいのに気づいたのか気を利かせてくれた、ほんとにいい爺さんだ。


「この槍に名前はある?」


 初めての買った武器だ、名前がないならつけてやりたい。


「……好きにつけろ」


 名前は無いらしい。


「それなら、この長槍の名前は『クロス』にするよ」


 十字槍の交わると黒色を掛け合わせてみた。なかなかしゃれた名前だと思う。


「……次からは俺が付ける」


 はて? 何でだろうか。いい名前だと思ったのだが。

 そのあとは無難に鉄のロングソードと木でできた円盾を購入した、ギリギリ予算内に収まった。


「ありがとう、いい武器を買うことが出来たよ」


「……手入れはしっかりして丁寧に使え」


 相変わらず無口な爺さんだ。


「あ、名前はなんて言うんですか?」


 毎回の事だが名前を聞いておく。


「……フェグルスだ。また来い」


 こうして俺は新たな相棒を手に入れることが出来たのだった。

 しかし、ハルの方は店を出てからもずっと黙ったままだどうしたのだろう。

 そんなことを思っていると急に呼び止められる。


「クレア、突然だけどここからは別行動にするよ」


「さっきから黙っていたけどどうしたんだ?」


「フェグルスさんの武器を見て思ったの、私もこんな武器を作りたいって。それでずっと迷ってた、だけど決めたよ。私、フェグルスさんに弟子入りしようと思う」


 ハルの眼はさっきから真剣だ。本来弟子入りしなくてもいいのだろうが彼女は本気なのだろう。

 これは止めるのは野暮ってものだ。それに武技みたいに人から習わなければ覚えられないこともあるかもしれない。


「そうか、頑張れよ。応援してるからな」


「うん、ありがとう。それともう一つお願いがあるんの。私をクレアの専門の鍛冶師にしてくれない」


 そう言うハルの眼は不安に揺れている。だがこれは迷う事すらない。


「ああ、俺こそよろしく頼むよ‼」


「ありがとう‼」


 俺はフェグルス爺さんの武器屋へと引き返すハルを見送ったのだった。


「……あれ、防具屋の案内してもらってなくないか?」


 苦労はこれからも続くのだった……。





◆◆◆◆◆◆





「さて、どうしたものか……」


 とりあえず大通りの方まで出てきたが途方に暮れる。

 ハルに案内してもらう予定だったがハルは弟子入りの為に居なくなってしまったのだ。


「しょうがない、適当な防具屋を見つけてそこで買うか」


 もちろんフェグルス爺さんのところのように良いものがあるところがいいが多少の妥協は必要だろう。


 大通りを歩いていると防具屋は意外とすんなり見つかった。

 大通りでとても目立つ形の大きな店だ。さっきの爺さんのところとは全く真逆と言っていいだろう。

 だからなのかたくさんのプレイヤーらしき冒険者がたくさん出入りしている。

 これだけプレイヤーがいるなら種類も豊富なのだろう、俺に合っている防具も見つかるかもしれない。

そう思いここで防具を買うことに決める。


 入るとその店はまるでブランドものを売っている高級な店といったような感じだった。定員らしき人がたくさん店内に立っていてプレイヤーにどのような防具か宣伝している。


「いらっしゃいませ‼どのようなものをお望みですか?」


 突然店の従業員らしき人に笑顔で話しかけられる。


「えっと、軽くて行動の邪魔にならないものはある?」


「ええ、もちろん。これなんてどうでしょう」


 店員さんが渡してきたものは鉄でできた体の一部を守るタイプのライトアーマーのようなものだ。

 綺麗な銀色に装飾が付けられていてかっこいい、俺の中にある防具とイメージはぴったりだ。

 しかし今の俺にはあまり魅力的ではない、今しがたフェグルス爺さんのところの武器を見てしまった俺にはこのライトアーマーがなんだか子供が着けて遊ぶような幼稚なものに見えてしまった。


「手に持ってみてもいい?」


「ええ、もちろん」

 

 俺はライトアーマーを手に取る。

 確かに軽い、しかしどこか違和感を感じた、何が違うのか注意深く見る。


「あっ」


 そして見つけてしまった。防具の裏手、そこには革が張られているが一部解れているところがあった。そしてそこから見える金属は表面に使われている鉄とどこか違う。おそらくこれが違和感の正体だ。

 おそらく見た目だけ鉄のしっかりしたものに取り繕って中身は全然違う金属で出来ているのだろう。


「どうかされましたか?」


 笑顔で話しかけてくる店員、だが目が笑っていない。


「いや、これは俺には合っていないみたいでね、止めておくよ」


 そういってライトアーマーを返すが俺はもうここで防具を買う気にはなれない。早々に店を出ることにする。


 出てきてしまったもののまた防具屋を見つけるところから始めなければならない。

 これは思ったよりも時間がかかりそうだ。

 そして歩き出そうとしてある看板を見つけた。

 さっきの防具屋のほぼ真正面、そこには木でできた防具屋と書かれた看板がつりさげられている。しかし看板は蜘蛛の巣だらけで傾いている。これじゃあ見つけても手前の大きな防具屋の方に行ってしまうだろう。


 逆に好奇心が湧く。俺はそのさびれた店に入ることにした。


『カランカラン』 


 入ると同時にベルのようなものが鳴る。しかし外見に比べて中はボロボロながらもきれいに掃除されているようだった。

 しかし防具らしきものも無ければ店主らしき姿もない。

 もしかしてここはもうすでに潰れていて普通の民家なのか?

 だとしたら俺のやっていることって不法侵入?

 なんだかいきなり焦ってきた、急いでここを出ることにしよう。


「ちょ、ちょっと待って‼」


 出ようとすると後ろから呼び止められる。だがその声はどこか上ずっているというかどこかキーが高い。

 子供、後ろを振り向くと小さな子供の男の子がいた。


「ああ、すまない。別に何か盗もうって入った訳じゃないんだ、防具屋の看板が出てたから間違ってね。すぐ出ていくよ」


 そしてまた店を出ようとするが……


「あってます‼ここは防具屋です‼ そして僕は店主のレイクです‼」


「え?」


 どうやらこの子供が店主らしかった。





 そこからの話は簡単だった。

 レイクは父親と防具屋を営んでいたがある日突然父親が病で死んでしまう、そして同時に店の前に立った大きな防具屋。どうにか店を守ろうと頑張るが客も来ず、防具を作る素材を買うお金もない。

 結局そのまま寂れてしまったようだ。

 なるほど可哀そうな話だ。少し同情してしまう。


「だから久しぶりにお客さんが来たから嬉しくって」


 レイクは涙ぐみながら話す。

 しかし俺も防具が欲しくて来ているのだ、正直可哀そうだとは思うがだからってお金をあげるわけにはいかない。せめて防具があれば買ってやれるんだが。


「なあ、レイク。何か防具は無いのか?」


 俺はレイクに話しかける。


「あ、そうでした‼実は一つだけだけどあるんです。少し待っていてください‼」


 レイクは嬉しそうに店の奥に走っていく、店を守ろうと背伸びしているようような感じがあるがやっぱり子供だな。


「すいません。今うちにはこれしかなくって……」


 レイクが持ってきたのは皮でできたライトアーマー。何も装飾品などは付いていない不格好なものだ。


「見せてもらっていいか?」


 手に取ってみて見る、それは思ったよりもしっかりしている。

 叩いてみるが正直さっきの鉄の奴よりも硬い気がする、思った以上に何層にも皮を重ねて縫い合わせているようだ。もちろん軽いしよく曲がるので戦いの邪魔にもならないだろう。


「いいな、これ。俺が買わせてもらうよ、いくらなんだ?」


「あ、ありがとうございます‼値段は3000$です‼」


 嬉しそうに喜ぶレイク、しかし値段が安すぎる気がする。

 俺は黙って5000$を支払った。


「2000$多いですよ?」


「いや、初心者の俺から見ても凄いいい出来だと思うしこれが妥当だよ」


 しかしレイクは納得できないようだ。


「レイク、ものは作るだけじゃダメなんだぜ。客を呼ぶための工夫もそして作ったものに見合った値段をつけることも大事なんだ……って俺の知り合いが言っていた気がする」


「そう、ですね。ありがたく受け取っておきます」


 レイクは納得したようにお金を受けっとてくれた、本当にもっと素直に受け取ればいいのに。


「そういえば、これは誰がつくったんだ?」


 この皮のライトアーマーはとても上手く縫い合わされている。かなり腕のいい人がつくったのだろう。


「それは僕がつくったんです。昔から縫物は得意だったので」


 そう言うレイクの手はよく見ると傷だらけで意外とがっちりとしている、父親が死んでしまってからも頑張って作ってきたのだろう。

 これが作れるならもっとたくさん売れてもおかしくない筈なのだが……


「なあ、レイク。店を立て直したいと思わないのか?」


 俺はレイクに尋ねる。


「もちろん立て直したいですが素材を買うお金もないので……」


 レイクは困ったふうに笑いながら言う、本当に見ていて腹のたつ奴だ。まだ何もしていないのに諦めやがって。


「聞いてんのは意志があるかどうかだよ、どうなんだ」


 俺は柄にもなく強い口調でレイクに尋ねる。


「えっとそれは……」


「さっさと答えろ、立て直したくないならさっさとこの店たたんじまえ」


「……煩い、そりゃ僕だって立て直したいに決まっているに決まっている‼」


 レイクは顔を歪め涙を流しながら叫ぶ。

 意志があるなら十分だ。


「なら、おれが手伝ってやるよ」


「え?」


 俺はレイクに一つの提案をする。


「俺がこれから倒したモンスターの素材をお前に半額で売ってやる、だからお前はそれで防具を作って売るんだ」


「え、嬉しいですけどそれではクレアさんは損しますよ?」


「そんなのはいらないよ、もし納得できないなら俺が防具を作るのを頼んだ時無償で作ってくれればいい」


「それなら、……クレアさん、僕やります。協力してください‼」


 そう言うレイクの眼には強い意志が宿っているのが見て取れる、大丈夫立て直しはうまくいくだろう。


「ああ、任せろ‼」


 俺も協力することに迷いはない。お互いに強く手を握り合った。


「……ところでどうやって防具を売ればいいんですかね?」


「……いやそこまでは知らないよ。自分で考えてくれ」


『ピコン‼ 『凄腕鍛冶師:?????』➡『フェグルス』

      『裁縫職人:???』➡『レイク』

      クエスト『寂れた防具屋の立て直し』が開始されました』

ほのぼのなのでゆっくり進みます

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