表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

1通目

お姉ちゃん大変です!

あたし、異世界に連れ込まれました。

気が付いたら、小さい金髪の女の子が土下座していたのでビックリです。

ハルファの髪はとても長くて綺麗です。

キラキラでサラサラです。

ハルファは女神さまの名前です。お姉ちゃんの名前に似てます。

ハルファの話だと、間違って巻き込まれたようです。

お姉ちゃんがいつも言ってた『巻き込まれ主人公かよ!』です。

テンプレです。

土下座はあたしの世界の、最大限の謝罪だと聞いたそうです。

間違ってるので教えてあげました、土下座じゃなくて切腹『ハラキリ』だよ、って。

ハルファは顔色を悪くして、じっとり汗を流しました。

せっかくの美少女が台無しです。

何か可哀想なので、



「友達になりたい」



と、言ってみました。

友達なら間違いも許し合えるものだよ?って。

ハルファは満面の笑みで大喜びしてました。

一万と数千年で初めての友達だそうです。

ハルファの説明では、すぐには元の世界には帰れないようです。

イロイロ準備が必要だし日のめぐりがイロイロ悪いそうです。

あたしには意味が分からないし、なぜかハルファはあたしと視線を合わせてくれません。

キョロキョロと青い大きな瞳を落ち着きなく動かします。

アレでしょうか?

お姉ちゃんやみんながいつも言う、冷凍イカの目のような、あたしがダメなのかも、です。

しばらくはハルファの世界にお世話になります。

楽しめるようにイロイロ融通してくれると、笑顔で言われました。

お姉ちゃん、チートです。

チートで異世界()です。

このメールもハルファがくれた神具で送ってます。

スパポです。

スーパーポスト、略してスパポです。

ピンクの四角い箱で、ランドセルのように背負えます。ミニサイズの郵便ポストです。手紙を入れる線のような口が開いてて、お腹がぱかっと開きます。


口からお手紙を書いて入れるとお姉ちゃんにメールとして届くそうです。逆にお姉ちゃんからの返信はお手紙になってスパポに届くみたいです。お腹を開いて取り出してね、とハルファが説明してくれました。

その他にスパポは異空間収納になるので、持ち物はスパポの中に入れると良いそうです。

状態完全維持・検索機能・鑑定機能・パーテンション機能だそうです。

よく分かりません。

赤じゃないんだね、と言ったら『赤は普通だからね〜』と笑ってました。

材質は超合金です。オリハルコンがアダマンタイトでミスリルをヒヒイロカネだそうです。お姉ちゃんが好きな金属です。丈夫ですごく軽いです。

他に読み書き会話は不自由無く出来るようにしてくれました。

あとは案内役として、手のひらサイズの二頭身ハルファを貰いました。

ハルファの端末だそうです。

略してハルたんです。

お喋りも出来てプニプニで可愛いです。

イロイロお姉ちゃんやみんなを心配させますが、あたしはダイジョーブです。

またメールします。

お姉ちゃんバイバイ!


お読み頂きありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ