[第一部]プロローグ
ちょっと文がおかしいとおもったりするかもしれませんが
どうか、暖かい目で見守っていただくと嬉しいでございます
「…はぁーあ。あっけねーの。自分から喧嘩ふっかけといて、もうおしめーかよ。」
「ぐぅっ…うぅ…」
この薄暗い倉庫内に似つかわしくない血なまぐさい匂いがひろがっていた
足者には何人もの男が唸るような声を上げて重なり合っており、なんとも言えぬ状況だった。
山のように積み上げられた人の頂点に座る伊集院 和紗はこの人達を虫けらを見るような目でただただ見下す。
この倒れている奴らは、ほんの数分前までは他校の名の知れた不良共だった。その不良共はなにをまちがえたか、ここに座る和紗に喧嘩を吹っかけていたのだ。不良共も勝てると思って喧嘩をふったのだろう。なんせ自分たちは色んな武器を隠し持っていたのだから。
このひょろりとした青年には負けないという確信に近い自信も持っていたのだろう。
しかし、その不良共はその喧嘩をふってしまった相手を知らなかったのだ。
まさか目の前にいたただ目付きの悪いだけのこの男がこの土地で一番に喧嘩強い、この土地を占める1匹狼の黒獅子だとはだれもきづかなかったのだろう。
黒獅子、それは和紗が戦う姿が血に飢えた獅子ような姿と動く度にサラサラと動く黒髪が綺麗だということで付けられた通り名だ。
この倒れている連中をみて、まさか和紗もこんなにも骨がないとはおもっていなかったため、ため息がでてしまった。
久しぶりの喧嘩だったため、なるべく手加減はしたつもりだった。
なのにこれだ。
「…ふう。そろそろ俺に喧嘩ふっかけに来るのも、いなくなってきたな。」
前まではトップにのしあがった和紗を蹴落としに何人もの不良や族がほぼ殺しにきていたのだが、和紗との差がありすぎて、全て返り討ちにされ病院送りになっているのだ。
もちろん毎度の喧嘩では和紗は無傷。
そのせいか、もうケンカを売りに来るものは減っていくばかりで、和紗は喧嘩をする事を馬鹿らしく感じ出していた。
もうそろそろでこんなふざけた事をやめようか、と考えていた時に服のポケットが軽く震える音がした。
取り出してみると携帯に電話がかかっている最中だった。
画面には母の文字が大きく表示されている。
ピッ
「…はい。母さんですか。…いま?あー…ひまです。…え?あ、え?…桜庭丘学園…?え、でも…え!…わ、わかっ、わかりました。」
耳を疑うような言葉がこの機器からながれてくる。
母が言うには、
桜庭丘学園に興味ない?
入学試験の応募勝手に出しちゃったんだけど、受けてきなさいよ
先週合格をもらったなんちゃら学校?はもう辞退の電話をしといたから、うけてきなさい!
わかった?
という内容だった。
まさか、桜庭丘学園高等学校とは。。。
あの有名な学校をうけれるなんて。
楽しそうじゃないか
歪んだ笑顔でウキウキしているこの俺を
きっと未来の俺がいたら
必死に考え直すようにいいにきていただろう。
でも、この時の俺は興味心でいっぱいだったのだ。