一つと複数の視点
ごきげんよう諸君。
私の名はヴァイゼ。想造主の知識の具現者だ。
私の戯言に一時の間付き合って欲しい。
君たちは、どのような視点で物事を見ているのかな?
一つしか見えない[狭窄性]の視点かな?
それとも、複数から見る[多方性]の視点なのかな?
[多方性]の視点であれば、私は何も言わないよ。
[深慮]の持ち主であるのだからね。
ただ、[狭窄性]の視点からしか見えないのは、問題だね。
なぜならば、[一つのことしか見えない]というのは、[浅慮]であり[傲慢の大罪]に呑まれやすいからさ。
[一つだけしか見えない]がゆえに、[複数を見て]対比することが出来ないのは、[浅慮]たることなのだよ。
さらに言えば、[一つだけしか見えない]から、それだけが正しいと思い上がり、[複数から見て]判断したものを否定する。
それはとても[愚かしきこと]であり、自らを[大罪人]へと墜とすことでもあるのだよ。
ご理解いただけるかな?
[浅慮]から脱却し[深慮]へと至るためには、自らの位置を自覚し[受け入れる]ことが始まりになるのだよ。
自らを知ることで、[現状を把握]が成され、[深慮]へ至ろうとする努力が生じるのだからね。
何事も[心構え]が大事なのさ。
それから、徐々に視点を広げ[狭窄性]から抜け出していくことさ。
そのとき、一気にやろうとしてはいけないよ。
階段を無理して駆け上がっていれば、途中で[バテてしまった]りしてしまうからね。
ほら、よく言うだろう?
無理をせず[自分のペース]で確実に、と。
そうすれば、何事も成せれるものだ。
ご理解いただけるかな?
今日の戯言は、これまでにしようか。
では、また会えるまで――。
end
お読みくださり、ありがとうございました。