マナーについて
ごきげんよう諸君。
私の名はヴァイゼ。想造主の知識の具現者だ。
私の戯言に一時の間付き合って欲しい。
君たちはマナーについて、どう思うかな?
たいていの場合、[守るべきもの]であると答えるだろうね。
なぜなら、マナーを守ることによって周りが気持ちよく過ごせれられるのだからさ。
では、料理ではどうだろうか?
確かに、最低限のマナーとしては[音を立てて食べない][喋りながら食べない]などあるね。
私もそれに賛成しよう。
しかし、マナーを守ることが大切だとしても、[度が過ぎてはいけない]ものさ。
いくら正しいとしても、過ぎてしまえば悪に成り果ててしまうものなのだよ。
理解していただけるかな?
そもそも、マナーとは[他者を気遣う]精神からきているものさ。
ゆえに、集団ではなく個人に属していると言えるね。
だが、マナーをマニュアル化することによって、生じる弊害もあるのだよ。
例えば、マニュアル外の出来事が生じた場合、対応力に欠けてしまい[考える]ことがその間出来なくなるなどだ。
話を料理に戻そうか。
例えば、フランス料理のフルコースのマナーは多いだろうね。
物事を覚えるのが、苦労を伴う者であった場合、嫌気が差しかねないこともあるだろう。
さらには、せっかく食べた料理がマナーを守るための代償として、[精神を疲労してしまった]がために[料理の味が分からない]ということが生じてしまった場合、気分は得にはならず、[損だけ感じて]しまうことになる。
[料理を食べた]のに[損をしたような気分]になってしまったら[そのテーブルマナー]にどんな意義があろうか?
少なくとも私は、そんなテーブルマナーに意義を欠片も感じ得ないね。
自分が食べたいように食べつづ、周りへの配慮をしたほうが[精神的にも気分にも良い]と私は思うよ?
余談を言うなら、君たちが料理人だとして、自分が作った料理を[最後まで味わって]くれたらどう思うかな?
少なくとも、不快にはならないだろうね。
それと同じさ。
今日の戯言はここまでにしようか。
では、また会えるまで――。
end
こんな考えもあるということで。