風俗風太郎☆夜の風土記5(客引き)<200文字>
風太郎は仕事と遊びのけじめを付ける人間である。
俺は風俗風太郎。
この歓楽街、竹ひご一本分位は俺が支えていると自負している。
今日は部長から大切なお得意様の接待を任せられた。
お任せあれ、どんな好みも対応可能だ。
メイン通り。
いきなりキャバクラのアオイちゃんに声を掛けられる。
続いて、メイド喫茶のノンちゃん。更にアサミちゃん。
親しげに話しかける彼女達を見てお得意様が苦笑する。
「あれ~っ?凄い人気ですね」
拙いぞ、この界隈、俺が無口で通れる道は何処にも無い。
「あとでよってねン」とキャバクラ嬢は風太郎に手を振るのだった。