表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

アリとキリギリス

作者: 夕暮れの家

とある夏の日、1匹のキリギリスが踊りながら楽しく歌っています。

その傍をぞろぞろとアリが行列を作り食べ物を運んでいました。


キリギリスが話しかけます。


「アリさん、アリさん、何をしているんだい?」


アリは答えました。


「冬に備えて食料を運んでいるんだよ」


キリギリスは不思議そうな顔をして聞きます。


「国が万が一のとき食料を恵んでくれるって言ってなかった?」


アリはうーんと悩んだ後、答えます。


「国に頼り切りも良くないでしょ。自分たちで出来ることは自分たちでやらないと」


キリギリスは呆れた顔をして言います。


「君たちは毎日毎日働いているけどいつ遊んでいるんだい?」


アリも呆れた顔をして言います。


「君はいつも遊んでばかりだよね。そんなことをしていると後で痛い目を見るよ」


キリギリスとアリは喧嘩別れをしてしまいました。


キリギリスは歌い踊り毎日を楽しく過ごしました。

アリは毎日、冬に備えてあくせく働きました。


秋になりました。


アリはいつも通りあくせくと毎日忙しそうに働きます。

キリギリスは変わらず毎日を歌い踊り過ごしました。


食べ物は段々少なくなってきました。


辺りが一面真っ白になりました。

厳しい冬が到来しました。


アリは巣の中で毎日コツコツ貯めてきた食料を毎日少しずつ食べ過ごしていました。

アリは久しぶりに毎日の労働から解放されゆったりとした時を過ごしました。


そしてキリギリスは・・・。


冬になり、キリギリスは食料を得ることが出来なくなってしまったので、国の援助を受けることにしました。


国の受付に行き、食料を貰いに行きます。


「食料がなくなってしまって日々食べるものがないんだ。食料を恵んでくれないかい?」


受付のお姉さんは言います。


「はい、こちらにサインしてください。食料は冬を越えられる最低量になります」


キリギリスは笑顔で答えます。


「最低量で大丈夫。食べられるだけで満足だよ」


キリギリスは国の援助を受け、冬の間の食べ物を得ました。


「うーん、今日は何して遊ぼうか」


キリギリスはこうして厳しい冬を越えました。

いつも通り、歌い踊り楽しく。


あなたはアリとキリギリスどちらになりたいですか?


「春になったら皆でまた働こうね」


「「「おー!!」」」

キリギリス幸せEndがあってもいいじゃないという気持ちで思い付きで書いてみました。

お読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ