表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
吸血鬼はなぜ日常の謎を探し求めてしまうのか?  作者: 笹帽子
第2話 吸血鬼はなぜ目玉の謎を白日の下にさらすのか?
14/33

2-4

■謎『美術室前の天井に張り付く目玉』


 この流鶯高校の3棟3階、美術室の前の廊下の天井には、大きな目玉が設置されている。廊下の幅をぴったりと埋める正方形の薄い板に、ペンキのような塗料で描かれた、黄色と、黒と、赤の同心円状の模様。目のように見える。

 美術部員に対して聞き込みを行ったところ、あの目玉は美術部の卒業生が制作した作品であるという。かつて美術室の廊下に面した掲示スペースには作品名を示す銘板がついていたのだが、それは取れてしまったそうで、美術部の備品置き場に放置されていた。そこに記された作品名は『泣かないで』というものであり、意味はやはりわからないが、あれが目玉であることの裏付けになる。しかし、美術部員はそれ以上のことは一切知らず、あの作品の意味や、なぜ天井についているのかは、大きな謎である。また、本校の卒業生の一人は、作品の製作時期は今から十年ほど前であると証言した。


 以上、報告する。


(解答は裏面へ)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ