妖との契約と妖刀
制服は中高一貫の学校で
セーラーじゃない。
ブレザーは特に何もない。
三森渚は夏でも冬でも
紺のスカートにストッキング、セーターにワイシャツ。
髪の長さは腰より短く、肩甲骨より長い。
前髪は目が隠れるくらい。
陽気な性格なのに顔を隠している。
僕は人生つんだから死ぬことにした!
中高一貫の共学校に通っている僕は
制服に着替えて、
家の部屋を全部見て、
街を見て回った。
商店街にいって、自分の通う学校をみた。
最期に自分の住んでいる街の神社にいった。
その名も稲荷神社!
静かであまり人が来ない!
あまり?というか全然人がこない。
神社でお願いをした。
丁寧に二礼二拍手一礼をして。
鈴を鳴らして。
(お願いします!
僕を異世界に連れていってください!
お願いします!なんでもするので!)
と心の中でいった。
『まぁ、普通何も起きないよね』
そういって帰ろうとした時
社が急に光って辺り一帯が光に呑み込まれた。
『汝か?祈りを捧げたのは』
と九尾の狐のボンキュッボンのお姉さんに
言われた。
それにしても大変けしからん胸だ。
僕は胸に話しかけるように
『そ、そうだよ!僕がお願いしたの!』
と言った。
すると九尾の狐のお姉さんは
ニコッと笑を浮かべ
『そうか。
汝は異世界とやらに行きたいんじゃったな。
この世界でなければ良いのか?』
と聞かれたから僕は
『うん!異世界に行きたいの!
でも叶えられないと思うよ?
だって僕の願いを叶えたところで
貴女にメリットがないもん』
と僕はマジレスをした。
最期にこんな綺麗なお姉さんにあえてよかった
なぁ。
九尾の狐のお姉さんは少し怒ったように
『何を言っておる。
我は神じゃぞ?出来ぬことなどない。』
と自慢げに話した。
僕は縋るものが無いからその言葉を鵜呑みにしか出来なかった。
『本当に?叶えてくれるの?』
と小首を傾げながら聞いた。
すると笑顔で答えてくれた。
『そうじゃ!叶えてやるぞ!
我は暇なんじゃ!
汝のような面白そうな奴は久々じゃ!』
とテンション高めだった。
僕はこの世界から逃げ出したくて
九尾の狐のお姉さんに
『どうすれば異世界に連れていってくれるの?
何をすればいいの?』
と笑顔で聞いた。
すると九尾の狐のお姉さんは
ぱぁっと表情が明るくなって
『我と契約をするのじゃ!
さすれば汝の願いなどすぐ叶うぞ!
契約に必要なのは誠の名じゃ!
汝名はなんという?』
僕は契約をする気満々で
『僕の名前は三森、三森渚!
貴女の名前は何ていうの?』
と当たり前のように聞いた。
それが彼女にとってとても不思議な事だったのだろう。少しキョトンとしていた。
『我の名前を聞く契約者を久々にみた。
汝にしてやはり正解だったようじゃ。
何百年も呼ばれとらんから慣れぬが、
我の名前は柊じゃ』
少し照れくさそうにいう彼女、柊はとても可愛いかった。きっと、名前を呼ばれる習慣はないのだ
僕の名前を言ってからずっと魔法陣を書いていた。柊は名前を聞かれて少し浮かれていて、
鼻歌を歌いながら魔法陣を書いている。
『できたぞ!
我に続けて詠唱をせい!
言い終えたら血を1滴垂らせ。
ではやるぞ!』
契約の儀式がいよいよ始まる!
柊が詠唱を初めた。
『我、妖と契約を結びし者。三森渚。』
柊に続いて僕も、
『我、妖と契約を結びし者。三森渚。』
言い終えると柊が次を言い始めた。
『我が生きている間契約が切れることは無い』
繰り返し
『我が生きている間契約が切れることは無い』
言い終わると柊が
『魔法陣の中心に血を垂らせ!』
と言った。
血を垂らしたら柊が出てきた時と同じくらいの光が放たれた。
少しの時間光があたりを包んだ。
光が消えた時神社は少し綺麗だった。
光が消えたと同時に柊が
『これで契約成立じゃ!
これからよろしくな、渚』
と言ってくれた。
なので僕もそれに答えるように
『うん!、よろしくね!柊!
ずっと気になってたんだけど
契約が終わってからずっと魔法陣の真ん中にあ
る刀はどうしたの?』
と聞くと、柊は忘れていたのかあぁそれかといいながら
『それはな。妖刀じゃ。
よく聞くじゃろ?妖刀ムラサメじゃ。
よく斬れるいい刀じゃぞ。
契約者に渡す決まりなのじゃ。』
僕は考えたどこからツッコミを入れればいいかを
脳内会議を開いた。
(妖刀ムラサメとな!?
あの伝説の!?
もう思い浮かぶの八○伝しかないよ!?
夢じゃないよね?!)
と心の中で騒いでいた。
僕が脳内会議を開いているあいだに
柊は社に戻り何かを探し初めた。
探しものが見つかったのかわからないけど、
あったあったといって社からでてきた。
柊が僕をよんで
『では渚!いくぞ!異世界へ!』
そう言って、柊は構えた。
『え?いくってどうやって?』
と僕が言ってる最中に落下した。
誤字脱字絶対あります。
ごめんなさい。