表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/81

暁に消える翼 1

 ――中原高也の一件で、琉哉は外出時には人気の多い場所を選んで歩いていた。


 平日には仕事があるし、生きている以上は買い物も必要だ。


 さすがに高校生や中学生に頼る訳にもいかず、戦々恐々としながら日々を過ごしていた。

 ……巡に持たされた防犯ベルを鞄に忍ばせながら。


 ――そんな中。

 整から、高也が病院から飛び降りて死亡したとの連絡が入った。


 病を苦にしての自殺、と判断されたらしい。

 その『病』の説明をどうしたのかは気になったが、整に聞いても無駄だろう。


 ……もし、助かっていたら高也も暁と『同じ』だったのに、と琉哉は不意に思い、不謹慎だと頭を振った。


 自分に危害を加えてくるかもしれないと想像していた高也の予期せぬ戦線離脱に、油断していたのは確かである。


 ……だからこそ、不意に携帯電話に掛かってきた『原八木匡仁』からの着信に、無防備に通話ボタンを押してしまった。


「もしもし?」


 と声を掛けると。


『……琉哉……?』


 懐かしいような女性の声に、琉哉は息を飲んだ。


 思わず画面の名前を確認する。原八木の携帯電話から掛かっている事は間違いない。


 ならば、原八木の知り合いで琉哉を知っているらしきこの女性は――。


「あ……あき、ら……?」


 名前を口にした琉哉の声は、掠れていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ