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黒い翼と出合いと別れ 12

 ――と、標が急に笑いだした。


「何が可笑しいんだよ」


 標の笑い声に、掟が嫌そうに言った。


「だってお姉さん、さりげに不法侵入したの許してくれたから」


 その言葉に、流哉は危うくコーヒーを吹きそうになった。


「……それは、言葉のアヤ」

「でも、一緒に食事してるって事は、許してくれてるんだよね?」


 標は笑顔で聞いてくる。


「……不法侵入だけは、ね」

 渋々、流哉は認めた。


「でも、昨日の殺人未遂と鍵のすり替えと免許証を盗んだ事についてはまだ許してないから」

 一息に言うと、


「う……ご、ごめんなさい」

 標は小さく項垂れて謝った。


「俺はこいつに巻き込まれただけだ」

 掟は逆に反省する素振りすら無い。


 つくづく正反対な二人だな、と流哉は思った。


 だが、仲が悪いわけではないのだろう。でなければ文句を言いつつも、ここには一緒に来ない筈だ。


「ごちそうさまー」


 気が付くと、二人は食事を終えていた。


「あれ、お姉さんサラダ食べないの?」

「野菜は苦手」

「食え」


 掟に睨まれた。


「金出したのは標。作ったのは俺。出された物は黙って食え」

「…………」


 仕方なく、流哉は無言でサラダを口に運んだ。

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