泣き顔は武器
僕、町田さとしはこの度、浮気してしまいました。
そして運悪く、目の前で怒ってる恋人にみられてしまいました。
えぇ、ほんの出来心というか、なんというか。
反省してますもちろん。
「別れよ。」
「嫌や。」
彼女は左薬指につけていた指輪をゆっくり抜き取る。
「あなたに拒否権はないです。」
「わ、分かっとるけど嫌や。もう絶対せえへん。ほんまや。」
キッと彼女に睨まれる。
驚いた。
何にって彼女が泣いてることに。
今はこんなんだけど、彼女はよく笑う。付き合いが短い友人に聞けば彼女の笑ったとこしか見たことないという人もいるだろう。
それくらい彼女はよく笑うのだ。
なのに今、彼女は泣いている。
「そういう問題やない。さとし君はな、私裏切ったんや。私の気持ちもろとも。もう二度とせえへんからって、問題やない、の。この傷はもう、消えへんの。」
「………ごめんな。でもな、僕が好きなんは翠だけなんや。信じてぇな。」
彼女は静かに涙を流し続ける。嗚咽は洩らさないよう、ギュッと唇に力をいれたまま。
「僕には、必要なんや君が。もうそんな顔させへんから。僕もっかい信用してもらえるよう頑張る。許してくれんでもええし、疑ってくれてええ。でも別れるんだけは嫌や。」
「………そんなん、付き合っとる言わん。言わんよ。」
彼女は少し笑った。まだ涙を流していたけど。
「私も甘いな。こんなこと、されても好きとか。いつかぽいされても文句言えんわ。」
「せえへんよ!てかしたことないやん。」
「昨日したやん。」
「あれはポイしてない!ポイしたんは向こうや。」
それも違うやろと彼女は笑う。
彼女が抜き取った指輪をあるべきところにゆっくりはめていく。
「絶対幸せにする。やからもう、結婚しようや。」
「……………もうほんまにせえへん?」
「せん。」
「ちゃんと好き?」
「好きや。」
「えー、ほんまかなぁ?」
「なんやて!なんべんでも言うわ!好きや、好きやねん、好きすぎてなぁ!」
「分かった!分かってるよちゃんと。」
愛おしい。人ってこんなに他人を愛おしく感じれるんだ。
抱きしめて、結婚しようやともう一度言ったら
彼女は泣きながら頷いてくれた。
もう悲しい涙を流させないと誓いながら彼女を強く抱きしめた。
浮気ダメ絶対
凄い自分趣味で関西弁、というか自分の住んでるとこの訛り(これ訛ってるのか?)にしてみました
分からない文などないでしょうか?
大学に入って違う県の子と親しくなると通じない言葉があることに驚いたものです
じゃじゃぶりが通じないのが一番驚きましたな
あれ、言いませんか?
皆さんは浮気されたら許しますか?
わたしはどうでしょう、きっと許してしまいます。んで自分責めます
魅力なかったんやなぁって
根暗です
てかあとがきなげぇな