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4話〜採寸〜

4話〜採寸〜



俺は困っていた。

衣装作りについてだ。

材料も揃い、設計図もできている。


あと、必要なものは【白石彩音】の採寸していろいろとサイズを知ることである。



「どう切り出すか……下心があると思われるだろうか?」


俺は思い悩んでいた。


「黒瀬?」

「おぉ!?」


俺は驚き椅子から落ちそうになる。


「どうしたの?」

「いや……なんでもない」

「ふーん……」

「……」

「あのさ……」

「ん?」

「ちょっと頼みたいことがあるんだけど……」

「なんだ?」

「その……サイズを測って欲しいなーって……」

「はい?」

「いや……だから……」

「聞こえてるよ!どういうことだよ!」

「だから……私がウェイトレスの衣装着るから……ちゃんとサイズ測っておかないといけないでしょ!?」



「あーなるほど……確かにそうだな……分かった」

「お願いね!」



「はいよ」


そして、白石さんは脱ぎ始める。俺は慌てて目を背ける。


「ちょ!?待て!何故脱ぐ?」



「だって!測るんでしょ?ブラの上から測っても正確じゃないし」



「いや……それでも恥じらいというものがないのか?」


「あるわけないじゃん!だって黒瀬だし」

「俺が変態だったらどうするつもりだ!」

「大丈夫!黒瀬を信じてるから!」



「全く……わかったよ!」


俺は覚悟を決めることにする。そして測り始めた。


白石の何も纏ってない後ろ姿を見て俺は反射的に後ろを向いてしまう。


「あの!やっぱり、ブラ着けてもらえませんか!?」



「ダメ!正確に測らないとダメなんだから!」

「わかった……わかりました」


俺は意を決して振り向く。


「……」

「どうしたの?」

「なんでもないです」

「そう?ならいいけど」


俺は必死に平静を保ちながら測っていく。

しかし、白石の肌を見ないようにするのに精一杯だった。

ようやく全てを測り終えた時には汗だくになっていた。


「はい!終わりました!」



「ありがとう!助かったわ!」



「いや……別に礼を言われるほどのことはしていないよ……」



「ううん!助かったわ!」



「なら良かった」



「ねぇ?」



「ん?」



「どうだった?ドキドキとかしちゃった?ねぇ?どうなの?」


「煩い、黙れ」

「あはは……冗談だってば〜」


白石さんはからかうように言った。

俺は無視して作業に取り掛かろうとするが、ふと気になったことがあり聞いてみる。


「白石さんは恥ずかしくないのか?」

「え?何が?」

「胸を晒すことに対してだよ」

「特にないわね!見られて減るものじゃないし!それに……」

「それに?」

「あたしはスタイルいいほうだから自信あるし!」

「そうですか……」


白石さんは堂々とした態度で言う。


俺は呆れてものも言えない。


「まぁいいか……早く作ってしまおう……」


こうして俺は白石さんウェイトレスの衣装を作成することになった。

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