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11話〜内装を整える〜

11話〜内装を整える〜



 

俺は銭湯内の設備について考えていた。

まずは浴槽だ。

やはり大きい方がいいよな。


「白石さんはどんなのがいいと思う?」

「んー私は大きくて広い方が好きかも」

「了解。それじゃあ大きめにしようか」

「うん!」


と、意見が一致したので大きい浴槽を作ることにした。

そして浴槽の大きさを決めたら次は湯船につかるための段差を作る必要がある。


「白石さん。ちょっと来てくれ」

「どうかした?」


と、俺が呼びかけるとすぐに駆け寄ってくる白石さん。


「この段差なんだけどどう思う?」

「え?普通に良いと思うけど?」

「そうか?もう少し低くてもいい気がするんだけどな」

「そうかなぁ?」


と、首を傾げる白石さん。



俺は自分の意見を言うことにした。


「俺的にはこの高さだと足が疲れると思うんだよ」


と説明すると納得してくれるようだ。


「確かに言われてみればそうかも……」

「だろ?だからもう少し下げようかと思ってるんだが」


と提案すると素直に聞き入れてくれた。


「わかった!じゃあその方向で決定ね!」

「ああ頼むよ」

と会話をしてから作業を再開させた。


それから数実後……

やっとのことで浴槽が完成した。


「出来たー!」


と喜ぶ白石さんに対し俺は……


「後は温泉をここに引き込めば終わりだな……」



「そうだね……」


と、呟くと二人で顔を見合わせる。


「じゃあ早速引き込みに行こうか」

「うん!」


と元気よく返事をする白石さんと一緒に源泉のある場所へと向かう。


到着するとそこには村の大人たちがすでに集まっていた。


「来たか……準備はできておる。さあ始めるぞ」


と指示を出しながら作業を始める村長たち。


俺と白石さんは邪魔にならないように離れた場所で待機していた。


しばらくすると作業が終わり……


「終わったぞ」


と声をかけられたので近づいてみるとそこには巨大な装置が置かれていた。


「これがポンプか?」

「うむ……この中に温泉を入れるわけじゃ」

「なるほど……」


と感心していると白石さんが興味津々といった様子で見ていた。


「すごーい!こんなの見たことないよ!」

「私も初めて見ます」

と村人たちは興奮気味に話している。


そんな光景を見ながら俺は思った。


(やっぱりこの世界の技術レベルは高いんだな)


と改めて実感するのであった。


その後、皆で力を合わせて浴槽に温泉を流し込んだ結果


ようやく銭湯が完成した。


「完成だ!」


と歓声を上げる俺達だった。

 

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