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92位が自分にとっての1番

 私事ですが、小説を書いていて、気づいたら3年間の月日が流れていました。


「自分でも書いてみちゃおうかな」


 そんな軽い思いつきと暇つぶし精神で、小説の書き方すら知らずに見よう見まねで始めた趣味が、ここまで続いているとは自分でも驚きです。


 この3年間は色々とあり、自分の書いた小説がネットで多くの人に読んでもらえたり、自分の書いたお話が本になって本屋さんに並んだり、コンクールで入賞したりと稀有な経験を色々とさせてもらいました。


 そんな3年間の自分の小説人生を振り返ってみて、どの瞬間が一番印象に残っているのか考えてみました。


 すると答えは意外にも、


『処女作がジャンル別日間ランキング92位に入った時』


 という結論に至りました。


 私は、現実世界恋愛ジャンルで主に作品を投稿してきていて、今までにジャンル別ランキングの日間、週間、月間、四半期で1位を、年間で最高2位を獲得しています。(ドヤッ)


 既に当時から異世界恋愛ジャンル一強だった日間総合ランキングで、現実世界恋愛ジャンル作品で7位に食い込んだ事だってあります。(ドヤヤッ!)


 プロの小説家を目指す人の夢である、出版社からの書籍化打診のメッセージも受けたし、応募していたコンクールの受賞連絡も受けた事があります。(ドヤヤヤッ!!)


 もちろん上記の事も、とても嬉しかった出来事ですよ。


 多くの読者の人に応援していただいた証であり、今の私があるトロフィーのようなものだと思ってます。


 でも、不思議と今でも歓喜のシーンとして自分自身が克明に憶えているのは、3年前の8月15日に、処女作が初めてランキングに載れた時なんですよね。


 処女作を淡々と毎日2話更新していても、ブックマークも評価ポイントも感想もゼロだったのに、完結間際になって立て続けに入った評価ポイントに私は歓喜し、そして気付きました。


「これだけ貰えたら、日間ランキングにギリギリ滑り込める。自分が読者として読んでいた時に、いつも見ていたあのランキングに……」


 ランキングに自分の作品が載った場面を想像してニヤケたり、ランキング入りのルールを勘違いしていないか、このポイントでランキングに本当に入れるのか何度も確認しながら、ランキング更新予定の時間を待ちました。(なお、当時は連載中や完結済みのランキングの別はありませんでした)


 そして、その瞬間が訪れます。


「F5、F5、F5……あ! ランキングが更新された! 自分の作品は……」


 いつもランキングを見る時は1位の方から見ていく癖に、この時ばかりは一気に下位の方へ画面をスクロールさせました。


「あった……。92位……。やった……、やった! 載ってる! 自分の書いた作品が小説家になろうのランキングに載ってる! すげぇ、すげぇ!」


 無意識に握ってしまっていた拳でパソコンの前でガッツポーズをして、パソコンの画面に映るランキングに載った自分の作品のタイトルを指先でなぞった時に、不覚にも視界が涙で少しぼやけました。


 そしてお決まりのスクショタイム。


 この92位のランキングのスクショは今でも時折見返します。


 その後の作品で1位を取った時のスクショも当然保存してるんですけど、どうにもこの92位のスクショが私は1番好きなのです。


 色々と小説で迷った時に、あの時の喜びを……、


『小説を書いていて良かった』


 と心の底から思ったあの頃を思い出させてくれるから。


 最近は見てなかった久しぶりの92位のスクショを指先でなぞった所で、私は執筆に戻ります。


 では、4年目もよろしくお願いしま~~す!


<了>


今回のエッセイは、雨日先生のエッセイ『テンプレ?何それ?美味しいの?ライトノベルを一冊も読んだ事がないど素人が「小説家になろう」に飛び込んでしまった話』で感想を書いた時にこの処女作の頃の話をして、「そういえばちょうど3年前の今頃の事だったな」と思い出したので、衝動的に書いてみたものです。


『テンプレ?何それ~』は私の作者マイページのブックマークからどうぞ。えげつない速筆の先生ですよ。見習いたい。


ちなみに、私の92位の作品は、『【完結】私を甲子園に連れてってで人生変わりました 』ですので、興味ある人は同じく作者マイページからどうぞ。

なお、最終的にはジャンル別日間8位まで行ってくれた親孝行な長子です。(最後に隙あらばドヤッ!)

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― 新着の感想 ―
こんにちは。後書きに紹介してくれてありがとうございます。頂いた感想を読んで、こんなドラマチックな話は多くの作家さんに希望を与えると思い返信をしてしまいました。 評価がなくても、淡々と書き続けて、完結す…
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