アニメイトとか一日中いたかった
楽しかった思い出がふいに蘇る。
あの頃は、それが終わった後に続く世界のことを想像できなかった。
それが全てで、その中で生きていた。
それで良かったし、今だってそう思える。
それでも世界はふいに終わる。
いつのまにか周りに誰もいなくなって、外側へポツンとほっぽり出される。
ふーんと思って、よちよち歩く。
外側から眺めると、それが誰かのこしらえた作り物だったことがわかる。
精巧に作られた、素晴らしい世界。
人がずっと浸っていたいと思わされる世界。
もっと外側から眺めると、それを世界たらしめていた、色んな立場の人の努力を思い知る。
世界に命を吹き込む人々。
吹き込まれた命を本気で好きになる人々。
作り物の世界を本当の世界だと思わせてくれた。
我に帰れば泡と消える。
しかし、思い返して腹が立つか?
否、どうやっても幸せだった。
僕らは幻想の中で幸せだったのだ。
あの幻想を作り続けることが、誰かの幸せになるのだろうか。
あの幻想を壊さないことが、誰かの幸せになるのだろうか。
それとも、早く壊してやることが幸せになるのだろうか。
そんなものは幻想であると、吹いて回るのが吉なのだろうか。
どうせ壊れる泡を飛ばして、微笑む時間は偽物なのか。
僕らの世界は舐めれば苦い。
世界を眺める私もいずれ、風がどこかへ散らすのに。




