表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/28

偏見

 差別と通ずる意味で使われることの多い「偏見」だが、文字だけの意味でいえば、単なる「偏った見方」と書く。


 これは認知の過程である。

 人間誰しも、すべてを一瞬にして理解することはできない。

 必ず、最初は一方向からの観察になるはずだ。

 そのあとで、別角度からの観察を継続することで、情報を補完する。

 つまり、文字通りの意味でいう「偏見」は誰しもが通る道である。


 なぜ悪い意味で使われるかというと、そこに勝手な憶測や思い込みが入るからである。

 本来是正されるべき偏りをもった情報をそのまま信じ、浅い理解のまま、都合よく結論を出してしまう。

 その結論と矛盾するような後発の情報があると、意図的に無視してしまう。

 認知負荷を下げようと、蔑視という形で自分から遠ざけることで、情報を遮断するのである。


 だから本当の悪は、継続すべき観察を怠ることなのである。


 ただ知ればいい。

 鵜呑みにしてもいい。

 矛盾が生じても、どちらも飲み込めばいいのである。


 子供の学力が落ちているという情報もあれば、逆に賢くなっているという情報もあるだろう。

 女性は感情的であるという偏見があれば、男性より理性的だという偏見もあるだろう。

 黒人は危険だという偏見も、もしかしたら現実には役に立つのかも知れない。

 ただそこに矛盾するできるだけ多くの情報を、怠ることなく取り入れればいい。

 それが偏見や差別を自戒する唯一の手段であって、つまりは修正の連続なのだ。

 大事なのは、人間は間違える、と思い続けることである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ