渦中で反省はできる?
嫌なことがあった。
拒絶反応が起こり、数日間ただ耐えるだけ、ただ逃げるだけだった。
すべてが過ぎ去ってから、やっと落ち着いて自分を省みることができた。
自分の幼稚さを擁護する自分もいれば、客観的に違う見方をできる自分もいる。
しかし、それは渦中では存在しなかった。
目の前のことにパニックになっているうちは、冷静に自分を判断できなかった。
振り返ると、私は自分を責め過ぎていた気がする。
だからこそ、より悪い方向へ行動を起こしてしまう。
できない自分を必要以上に卑下し、心配や助言をくれる他者をことごとく敵視していた。
自分を甘やかすといっても、例えば回避よりも、アクションを推奨すべきだ。
行動しなくていいよ、というベクトルだけが優しさではないはずだ。
間違った行動をしても誰も責めないよ、という甘やかしこそが、私にとって重要な気がしている。
そういう環境に身を置けなかった幼少期がある。
そういう発想になれなかった自分の脳の特性もある。
たまさか行動を起こせても、文脈を知らない他者から、握り潰された経験もあるかもしれない。
すべては巡り合わせで、運である。
問題と自分を切り離してからでないと、自分を冷静に客観視できない。
渦中では全ての行動がその問題と繋がっていて、何をしたら自分の首を絞めるのか、ということばかりに頭を使っている。
冷静な判断はできていないので、使っている気になっているだけだが。
とにかく、問題が通り過ぎた今、自分の冷静さを欠いていた度合いに、少し驚いている。