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第一話 お嬢様は偽モノ?



まあ0.2%くらい予想はしていたのよ、こんな感じにはなるかもねって

でも本当にそうなるなんて分からないわよ、そんなん神様じゃないんだから



「今、ここにて悪女ジャンヌ・ベスタティ・ルブルスタ―の処刑を開始する!」



ざわざわと騒がしい広場の隅々に届く声

ただ、執行者が一言、重く発しただけなのに。ねえ?なぜかしら?なぜそんな大きい声出せるのかしら?。序に言うとなぜうちのジャンヌお嬢様が捕まってるのかしら????

元々、ジャンヌお嬢様は完璧だった。艶やかな黒髪に可愛らしい庇護欲を注ぐ顔。貧乳ですけどそこが魅力的!しかもツンデレ!!!!

これ以上の女性は世界を見渡しても存在しないわ。いや、存在してはいけないのよ。なのに今のジャンヌお嬢様は艶やかな黒髪は荒れ果て、庇護欲を注ぐキュートでキュートでキュートな顔は傷がつきやつれている。誰だよ、ジャンヌお嬢様にそんなことした輩は。ジャンヌお嬢様はただ王子様と恋に落ちただけなのに!ジャンヌお嬢様は一ミリも悪くないわ!


「あの、一般人の方は線からお下がりになって…」


気づいた時には既に時遅し

私は一家に伝わる格闘術――否、人を殺すため代々受け継がれてきた殺傷技を執行者に向けて全力で放っていた


「お嬢様に何やっとんじゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」



これを第三者から見たら私の方がおかしいのだが私にはそんな余裕は残されていない

とにかくジャンヌお嬢様がいる処刑台まで強行突破しなければ!



「ぶべっ」



「ごふっ」



「うがっ」




リズミカルな音を立てながら兵はぱたりと倒れてゆく。マジで王族はルブルスタ―家舐めとんのか!?前世は初代ルブルスタ―当主直属の暗殺者やってたこのグリモス…バレット舐めとんのか!?

お嬢様にはお見苦しいですが顔の半分に返り血がついた状態で助けるしかないか



「ジャンヌお嬢様、只今。あなたの忠実なる僕バレット・メイリオ。いまここに」



「バレット...貴方...」



「ご救出が遅くなり申し訳ございません」



「助けてくれたのはありがたいけど、わたくし貴方の言うジャンヌではないわ。コレット」



「へ?は?えぇぇぇぇ??????」



何を言ってるのです?貧乳もお顔も同じではありませんか。思わぬ返答に私は唖然とし持っていた執行者の生首を落としてしまった



「本当に覚えてないの?私はジャンヌ姉さま...いいえ、ルクス兄さまの妹よ。まさかわけあって女装して生活していた兄さまと勘違いしたの?」



「マジ?」



驚きすぎて汚い言葉を使ってしまいましたが本当にマジ?ってな感じです。こんなんグリモスとして生きてた頃にもそうそうありませんでしたよ。まさかジャンヌ様そっくりのこのお方が妹君だったなんて

ちょっと、ほんのちょっとですのよ?ショックで体にコントロールが効かなくなり十秒ばかし固まってしまいました



「おい、あそこに罪人がいるぞ!捕らえよ!」



「そうだねぇ、兵隊さん♪」



その間にもうちょっとワンランク上の兵がやってくる。まずい、守らねば。そう思うがすぐさまその必要はなくなった。後ろから能天気な声が響いたからだ。

その能天気な声を発した人物は艶やかな黒髪に庇護欲を注ぐような可愛い系イケメンであった




あれってまさか...ジャンヌ様!?!?



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