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第2実技試験2

閲覧ありがとうございます。



女性の名前はクオーレさんと言うそうで、アルティ学院で薬学科を教えている教師だと自己紹介してくれた。

ふくらはぎまである白衣と目を引く赤いウェリントン眼鏡がいかにも仕事の出来そうな女感を出している。



そんな彼女のあとをぞろぞろと皆で着いて行くと、渡り廊下のある中庭で男性陣を発見した。

あちらは今回の試験で何度もお世話になっている緑の髪の男性が先頭を歩いている。


こちらのよりも人数がかなり多く、同い年が比較的多く育ちの良さそうな身なりの女性陣に比べてあちらは大人から子供、平民から貴族っぽい人まで幅広く残っていた。

途中から合流したものの、男性達の後ろにつく形で進んでいたのでギルやジャスパーの姿を見つけることは出来なかった。




そういえばアスマリアも今回の入試を受けているはずだけどホールでは見かけなかったな。

まさか落ちたなんてことはないだろうし、きっと運動場へ行けば会えるよね。



アスマリアとはお互い試験対策に集中しよう、と言って会う頻度を減らしていたのでここしばらく顔を合わせて居なかった。

ローレンスも学院に入学してから2年程が経つが、タイミングが合わないせいで入試前に会ってから一度も顔を見ていない。


アスマリア経由で彼が2年連続で学年主席になったことを聞いたきりで、以降は詳しい近況を聞けていなかった。

ただローレンスの生家である公爵家とは無事和解したそうなのでアスマリアの兄である第1王子直属となるかはローレンスの判断に委ねることになったそうだ。


ローレンスの2人の兄はとても優秀だそうだがそれでもアルティ学院で主席になるのはかなり難しいらしく、2年連続で主席を取ったローレンスは公爵家当主も一目を置いているとか。

詳しい話はローレンスからいつか直接聞ければ良いなぁと思いつつ、アスマリアと新作のお茶について話し合ったのは良い思い出だ。







道中で何故か二手に分かれるように言われたので近くにいたピティ、セレスティアと共に5人で第2運動場への誘導列へ行くことにした。

男性陣も別れさせられたようで特徴のあるジャスパーの姿が見えなかったので生憎第1運動場の方へ行ってしまったらしい。

ギルもそちらに行ったのかと思っていたら、どうやら一緒に入試を受けに来た連れの人といるようだ。



最初に会った時ローブのフードを被っていたので判別出来なかったが、どうやら男性の付き添いを兼ねていたようだ。

金色の髪に赤い目をした凄い綺麗な顔の男性の腕を組んで歩くギル。

エスコートがとても手慣れていて、長く一緒にいるんだろうなとすぐに分かった。




流石に同行者がいるのに気安く声を掛けるのは憚られたので、目が合ったギルには軽く手を振る程度の挨拶に留めておいた。

ニーナは初めて来る第2運動場に興味津々で忙しなく辺りを見回していたためギルがいたことには気付いていないようだった。

クラレスはギルに気が付きぺこりと頭を軽く下げて挨拶をしていた。





昨日、運動場へ向かう道には木で出来た大きな倉庫が幾つもあったと記憶している。

そして同じ道を歩いているとやはりソレはあったが、何か違和感があった。



なんか、気配がなくなった?



昨日は感知魔法の効果もあり何かがそこにあるような感じがしていたのだが、今日は空っぽなんじゃないかと思うくらい何も引っ掛からない。

てっきり授業などで使う備品なんかが収納されていると思っていた。

なにせ今は入試期間中で学院での活動はお休みのはずだし。

そう疑問に思うも聞ける相手がいないので胸の内にしまっておくしかなさそうだ。





第1運動場と第2運動場に分かれた時に先導していた先生がクリーム色の髪の女性から緑髪の男性に変わったので彼の後ろを着いて行くことになった。


3つある運動場はそれぞれ異なる設計になっていて、地面のある中心の周囲を覆うように円形に配置された観客席が印象的だった第1運動場。

対して第2運動場は学校のグラウンドのような作りで完全屋外にあり、観客席が四方に離れて設置されているタイプだった。

サッカーゴールやトラックがあれば試合観戦なんかをやれそうである。



観客席のみ屋根のあったあちらと同じくこちらも観客席にだけ屋根が付けられていた。

四方に設置された客席の間に小さな小屋のようなものがある。

窓が付いているのは見えたが中まではよく分からなかった。



そして1番気になったのは明らかに最近設置したであろう、巨大な布の掛かった大きな四角い箱だ。

他にも沢山の箱が観客席の脇に積まれていた。


中からは低い唸り声やら何かの鳴き声が薄ら聞こえてくるゾ、とこっそりニーナが耳打ちしてきた。

途端に顔を青くするクラレスとゲ、と顔を歪めるセレスティア。

ピティは魔物かな?と首を傾げていて三者三様だった。



情報を教えてくれたのは嬉しいが内容が喜べない。



なーんか嫌な予感がしつつも緑の髪の男性が説明を始めるまで待つことにした。



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