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第1実技試験11

閲覧ありがとうございます!



向こうが本気になった途端、一気に形勢が逆転されてしまった。

やはり実戦経験の差があるからだろうか。

スキンヘッドの横にいたDがいつの間にか消えているので感知魔法で探していると、こちらもジャスパーの姿がないことに気が付いた。


多分この土の山の中に姿を眩ませているはずだ。


そちらも探しつつ他の4人に目を向けさせることにした。

復活したBが麻痺しているギルを風魔法で拘束しているのでそちらも救出したいところ。


隣を見るとクラレスは顔を真っ青にしていて完全に戦意喪失してるっぽい。

この分だとジャスパーがいなくなったことにも気が付いていないだろう。




「クラレス、私が引き付けるからギルとニーナの回収をお願い出来る?」

「む、むりだよ、あの人達凄く強い……!」

「大丈夫。この土の山の何処かにジャスパーが紛れてるから援護しないと」

「え!?でも、この人は、」

「このC、じゃなくて私が眠らせた人はしばらく起きないから放置して良いよ」

「……わかった」



戸惑いつつも頷いてくれたクラレスにこちらも頷き返すと、まずは私が近付いて来るAの前へ出た。

クラレスは先程のように震えながら後退りしているが、それが演技であることは私だけが知っている。




「あーぁ、震えちゃってカワイソウになぁ。大人しくその籠を渡すなら危害は加えねぇけど?」


「お断りします」


「ケッ!可愛げのねぇチビだぜ。なら手加減は要らねぇ、な!!」




なんだとー!?

言うに事欠いてチビとは!ちょっと気にしてるのに!



腹が立ったので言葉通り手加減なしに振り下ろされた拳を手に纏った防御魔法でガッツリ止めてやった。

案の定、かなり驚いた様子で身体能力強化の魔法か!?と言うと今度は向こうも魔力リングを拳に発現させて再度降り下ろして来た。

しかしそれも難なく受け止める。



防御魔法だけは保身のために死ぬ気で習得したのでかなり自信がある。

少なくともAの魔法くらいなら特殊な魔法でない限りは余裕で受け止められそうだ。


2度も止められてさすがにマズイと思ったのか、私に直接攻撃を加えるよりも小技を効かせて籠を奪取する方に舵を切って来た。

繰り出される連打やフェイントを魔法で防御しながら感知魔法を使った。


ジャスパーはスキンヘッドから3つ離れた土の山に身を隠していて、Dはクラレス寄りの2つ先の土の山と思ったよりも近いところに来ている。

クラレスではなく私の方に少しずつ寄ってきているのでDの目的は私の籠だと思って良いみたいだ。


女神様の補助無しで魔法強化された肉弾戦に応じ続けるのは流石に無理があるので、クラレスとは逆方向に少しずつ距離を取って行くことにした。




「くっそ!てめぇ一体何者だ!絶対人間じゃないだろ!?」


「失礼な。ちゃんと人間ですよ」



女神様と共生してるけどね。


あまりにも失礼だったのでアンペル直伝の雷魔法で沈めることにした。

さっきギルに雷魔法を使ってくれたお返しということで。



片手で防御魔法を展開しつつ、もう片手に魔力リングを発現させて雷魔法をAに向けて放出した。

人間に使うのは初めてだからさっきAがギルに使っていた初期魔法よりもちょっと威力を上げてぶつけてみようと思う。



バチチ!といかにも痛そうな音と共にAの体がビクビクと痙攣してバタンと倒れた。



「ガッ!?く、そ……今む、詠唱、」


「ちょっと寝てて下さいね」



想定していた出力より強かったのか、ギルが喰らってた時より体の痙攣が強いしなんか弱ってるけどまぁ死んでないから大丈夫でしょう。

そんな感じでぐっすりと眠りこけているCと同様にAも崩れ落ちて脱落した。




これでこちらも2人、あちらも2人戦闘不能が出ている。

ニーナはここからだと大雑把にしか見えないが私がCにかけたような毒属性魔法を掛けられているっぽい。

今は土魔法で胸下まで埋められているようだ。


ぐったりと地面に頭を倒していて意識がないみたい。

腕も肘上までしっかり埋まっているから目が覚めても自力で脱出出来るかは微妙そうだ。



それにしてもどっかの漫画で見たな、こんな感じの構図……。




『これってアレじゃない?忍者が出て来る漫画の……』


ーそれ以上は言わないで!!色々不都合が生じるかも知れない!!



言いたくなるのは痛いほど分かるのだが、それを言ってはいけないのだ。





気を取り直して、突然倒れ伏したAに驚いたBがギルの拘束を終えてAの物だろう名前を叫びながらこちらへやって来た。

Dも位置がクラレスから離れているので、このまま行くと2人を相手取ることになりそうだ。


無詠唱なのはまだバレてないだろうけど、2人沈めてるからかかなり警戒されているのが2人の足取りでよく分かった。




クラレスは順調に進んで風魔法で拘束され竜巻に閉じ込められているギルの元へ到着したが、どうやら解き方が分からないのか右往左往していた。

そこへ麻痺が和らいだのかギルが何やら話しかけているので、あちらは任せても良さそうだ。


ジャスパーも無事スキンヘッドの元へ到着したようだが、どうやら先にニーナを助けることにしたらしい。

スキンヘッドがこちらへ歩いて来ているのでもしかしたら3人で奪いに来るのかも。




さぁ、反撃開始と行こう。



.

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