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僕の大好きな幼馴染  作者: 愉香
35/50

徒競走

最初の目玉種目は


各学年の徒競走。


早速応援団の出番だ。


種目は順調に進んでいき、


あっという間に6年生の100メートル走になった。


まずは女子から。


ここでも点数が反映される。


私は怜那ちゃん、春花ちゃんと目を合わせて頷く。


今までみんなと何度もフォームを確認して走った。


ここでも負けられない!


スタートの合図が聞こえてダッシュする。


体の動き、調子良い!


私は一気に駆け抜けてグループ1位を取った。


「団長、最高!」


小宮山くんが声をかけてくれる。


その横で「榊さんって足速かったの?」と


白組がざわつく。


合同練習では抑えて走ってたからね。


コレも小宮山くん作戦です。


怜那ちゃんも圧勝のグループ1位。


6年女子は小宮山くんの作戦のお陰で


殆どのグループが1位を取り、赤組で占めた。


次は男子の徒競走。


小宮山くんは秀くんと直接対決する。


最終グループ。


秀くんごめんね。


小宮山くんは打倒秀くんのために


一緒に練習してきた仲間。


今日だけは全力で小宮山くんを応援させて貰うね!


私は袴を羽織い直して男子の応援に向かった。


運命の決戦の時


小宮山くんも秀くんもお互いに目を合わせない。


レーンは端と端。


1度きりの真剣勝負。


どうか小宮山くんの練習が報われますように!!


スタートの合図が鳴った。


50メートル地点で2人は他の走者を離し始めて


最後10メートルで一騎打ちになった。


「…っ!小宮山くん!!頑張って…!!」


拳に力が入る。


白組、赤組ともに声援が飛ぶ。


最後のゴールテープを先に切ったのは 


小宮山くんだった!


「…っつ!!!小宮山くん!!!」


思わず小宮山くんに駆け寄った。


「っしゃ!!!」


小宮山くんがハイタッチしてきた。


「小宮山くん、凄い、頑張ったね~」


感動して思わず涙が滲んだ。


小宮山くんの努力の成果。報われた事が嬉しい。


「?!」


急に後ろから手が伸びてきて


後ろに引き寄せられる。


口を軽く塞がれて喋れない。


「オレ以外のヤツを応援するなんて許さないよ?」


耳元で静かに言われた。


…!!秀くん!


それは一瞬ですぐに手を離された。


「〜っ!///」


そっちこそ、邪魔するなんて許さないんだから。


全身に秀くんの温もりが残って


落ち着かなかった。


「団長…?大丈夫?」


小宮山くんが心配してくる。


「…大丈夫。」


顔が熱い。


「…負けないんだから!」


私は秀くんの背中を睨んだ。


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― 新着の感想 ―
[一言] 秀くんメンタルやられてそう…。
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