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僕の大好きな幼馴染  作者: 愉香
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入学式


4月に入り、待ちに待った小学校がスタートする。


入学式のためにママが買ってくれた


かわいいピンクのワンピース。


白いレースの靴下にピカピカの靴。


かわいく編んでくれた髪。


赤くてハートの刺繍がついたランドセル。


すべてが嬉しくって、


何より体の調子が良い事がすごく嬉しくって


自然と笑顔が溢れた。


パパとママも笑顔で「おめでとう」と言ってくれた。


無事にこの日を迎えるために


準備してきた日々を思っての言葉だった。


「パパ、ママ、ありがとう!」


支度を終えて3人で玄関を出ると、


ちょうど隣の家の玄関もあいた。


「あら…まぁまぁ!美織ちゃん!かわいい!」


秀くんのママ、千景ちかげさんが


声をかけて来た。


そしてお互いの親が口々に


「おめでとうございます」と声を掛け合った。


この流れは…


当然小学校までの道のりを一緒に行くのか…。


私は一気に暗い気持ちになった。


そんな私の気持ちなど露にも感じていない様子で


秀くんも声をかけて来た。


今日もとびきりの笑顔で


「美織ちゃんおはよう!」と。


うう…っ!まぶしい…立ち眩みがする。


その様子にパパが笑いながら


「しゅうくん!おはよう!スーツ姿かっこいいな!


おめでとう!」と私の代わりに返事を返した。


秀くんは今はママと2人で暮らしている。


パパは海外でお仕事をしていて、


歳の離れたお兄ちゃんもパパと海外で生活している。


長期の休みになるとパパとお兄ちゃんが帰ってくる


けど、だから今日もママと2人だけみたいだった。


うちのパパは秀くんが好きみたいで、


我が子同然に接していた。


驚きなのは秀くんにまで誕生日プレゼントをあげたり


家に招いたり。


当然秀くんもうちのパパに懐いていた。


関係性だけみたら完全に父子だった。


私の心は穏やかでなかった。


嫉妬の目線をキッと秀くんに向けた時、


秀くんが私に


「みおちゃん、とってもかわいいね!


おひめさまみたい」と言ってきた。


その目がとっても優しくて


桜吹雪とともにゆっくり私の心に入ってきて


思考が停止した。


え… っ 


「ほら、みお、しゅう!行くぞ~」


パパが私と秀くんの手を両手に繋いで


歩きを急かした。 


母親達は談笑しながらだいぶ先を歩いていた。


小学校につくと入学式の立て看板で記念撮影。 


もれなく秀くんも一緒に… って


何で?


撮影が終わると


「秀く〜ん!」


「お、秀じゃん!おはよう〜」


と幼稚園の友達がぞろぞろと秀くんの周りを囲った。


私は一気に孤立した。


その様子を暫くぼーっと見ていると


そっとパパとママがそばに来てくれた。


ママは私に目線を合わせながら手を握ると


「行こう?」と言って


入学式の行われる体育館へ誘導してくれた。


それから「これから楽しみな事がいっぱいだね!」


と明るく声をかけてくれた。


ママは…普段から私といるし、


自分も小さい頃体が弱かったというだけあって、


すごく気持ちを理解してくれる。


それは私にとって物凄く心強い事だった。


沈みがちな私の気持ちを力強い言葉と笑顔で


いつも勇気づけてくれた。


うん、そうだな…!


これから沢山素敵な事が待ってる。


不安に傾きかけていた私の心は


ママのお陰ですっかり元気を取り戻した。


昇降口玄関でクラス分けの紙を貰った。


私は1年1組。秀くんは3組だった。


クラス離れたんだ…


すごくホッとした。


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