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49-2.誰が消費してる?

転生したら転生してないの俺だけだった

~レムリア大陸放浪記~


49-2.誰が消費してる?


「1%と言うのはなんだか少しずつ減っていくんだな。普通なかなか気づかないだろう?」

「そうよね。それってそれくらいづつなら気づかれないだろう?と思っていたのかしら?」


俺の両親は朝になると

「また頭の黒いネズミが出た」

と呆れていた。

中学生くらいから俺は受験勉強と称して夜更かしをして、夜食と称して冷蔵庫の食材を漁ったからだ。

主にインスタントラーメンのトッピングとして。

お気に入りは日清の

「出前一丁」

だった。


実は俺は受験勉強よりも大半は深夜ラジオを聴いていたのだ。

名古屋にはCBCラジオ(中部日本放送、ラジオもテレビも日本初の民放会社)、東海ラジオという二大AM局があり、中学の頃はまだ民放FMはFM愛知が日本初の開局をしたばかりで(なんで名古屋ばっかり一番早いの?)、俺たちは主にAMラジオを聴いていた。


これはFM放送を受信できるラジオがまだ高価だったことと、NHK–FMやFM愛知はどちらかというとクラシック音楽やジャズが中心だったせいだ。

当時ラジオを聴きながらの勉強は

「ながら勉強」

と呼ばれ、教師は嫌な顔をした。

能率が悪いというのだが、先回のコールセンターで話しながら入力を強いられた事を思うと、人間って勝手だと思う。


東海ラジオには

「ミッドナイト東海」

CBCには

「CBCヤングリクエスト」

といういわゆるディスクジョッキーの人気番組があり、当時の若者の人気を二分していた。


俺たちの中学では圧倒的にCBCのリスナーが多く、それは実は地理的条件のせいだった。

俺は名古屋の東部に住んでいたのだが、近くの緑区鳴海というところにCBCの電波塔があるため受信状態が大変良く、当時の小中学生がお小遣いで買えた(少年雑誌の裏表紙の裏によく広告が載っていた)鉱石ラジオ。いわゆる

「ゲルマニウムラジオ」

という電池のいらないラジオでも良好に電波が受信できたのだ。


東海ラジオの電波塔は中区新栄町の本社ビルの屋上にあったので、都心部では東海ラジオの方が受信状態が良く、俺たちの地域では東海ラジオの周波数の近くに、隣国からのとんでもなく強力な放送が混信してくるので、自然にCBCリスナーが多かったのだ。


高校に入ると色々な地域から生徒が集まるので、まさに両派が分かれるところであった。

そして教室でどっちがいいか激論している時に、話の輪に入らなかっためちゃくちゃ美人のお嬢様風の子に思い切って(ちょっと気があった奴が)

「〇〇さんはどっちを聴いてるの?」

と聴いたら

「私はFM派だから」

と言われて一同納得した思い出がある。


鳴海の電波塔は俺の生前の間に撤去され長島温泉の近くに移転してしまったのが寂しい気がしたものだ。

それくらいラジオは青春の思い出だった。

(※2028年にはとうとうAM放送が終了するらしい。さらに寂しい次第である)


余談の余談が長くなったが(絶好調(笑))、俺が夜中に食材を盗み喰いするのは母にはバレバレだったのだが、本当にちまちまバレない様にしていたのが、もう時効だから話すけど、酒だった。


酒と言ってもビールも日本酒も少年の頃は何が美味いのかわからなかったが、流しの下に隠してある?

「赤玉ポートワイン」

だけは大好きで、バレない様にほんのお猪口に一杯だけ、時々拝借していた。


赤玉ポートワインはサントリーのロングセラーで、現在は商標の関係で(ポートワインはポルトガルの特定地域産ワインだけが名乗れるため)

「赤玉スイートワイン」

と改名されているが、俺はこれを砂糖などを入れて飲みやすくしたリキュールの類だと思っていた。

だが実際には赤玉スイートワインには甘味量は含まれておらず、甘味の強い濃縮ブドウジュース還元液を原料に含んでいる。


森見登美彦先生の

「有頂天家族」

で天狗の師匠が赤玉ポートワインを愛飲していたので久しぶりに買った思い出がある。

ちなみに下鴨家のライバル夷川家が作っている

「電気ブラン(作中では偽電気ブラン)」

も、わざわざ明治村まで飲みに行った事がある。


白状するが、他には自家製の梅酒も盗飲した。

俺は大人になってもアルコールに弱かったが、受験勉強(ラジオ)で頭が冴えてしまった時に寝酒として拝借していた。


「そうこにさあ、小人さんがすんでいて、ちょっとずつごはん食べてるんじゃない?」

とステルがメルヘンな事を言ったが、レムリアでメルヘンはリアルな事実と余り差がない。

「それだて!」

パーサが叫ぶ。


「どうしたパーサ、何か思い当たることでもあるのか?」

いくらレムリアで魔法が一般的だと言っても、妖精とかは見た事がない。

スクナヒコナとか、エルフ女王アマランタインにかしづくエルフの精霊とか、そんな特殊なもの以外には。

なにしろ人間以外の知的生命体は絶滅させられている世界なのだ。


「よくない癖だて、みんなポイポイとストーリーを使い捨てにしやあすのはよぉ」

とパーサがメタ的発言をした。

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