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48-38.至上の愛

転生したら転生してないの俺だけだった

~レムリア大陸放浪記~


48-38.至上の愛


『伎芸天事務所で八戒達と相談。キャーリー神の私宅で護摩壇を焚き醍醐神界で醍醐如来と会い、伎芸天事務所で三弟子と再会。

ゴルモア神界の透徹塾跡に入り、その後海藻研究所に突入し戦闘後小津を発見。

観世音菩薩との対面の後。伎芸天を奪還しました。

その後伎芸天事務所に行き、蓬莱東国でダガムリアル神に会い、太津京で帝の謁見を受け、あなたの魂だけが日見呼主の結界に入りました』

スミティが秘書の様にスラスラ述べる。


『そして尋長邸に行った後、ノヅリさん、コリナンクリン神は八咫烏へ。他は蓬莱山火口へ向かいます。

火口の底の簡易魔界跡でスクナヒコナに遭遇した後、太津京の尋長邸でノヅリさんたちと合流。

一旦帰宅した後、八咫くんも合流し、八咫烏でヤッタマンに会い。“烏天狗”に会いました』

『あれは本物じゃなかったね?』


『はい。それから蓬莱山、太津京を経てエルフの隠れ里でウメダ公と再会。ペンジクのダークエルフの隠れ里で枢機卿に会い、反転地南部海岸でダークエルフ教本部を探した後、おいてけ島で虞酈と虞羅に会いました。

その後エルフの隠れ里でアマランタインの出産に立ち会い、マルブ→水簾洞と移動して斉天大聖と会議しています』

『そうだった』


『孔雀明王が参加した後、魔光仙女のアトリエで打ち合わせ。

花果山で孔雀明王が簡易魔界を殲滅。

浮遊神界バー"さくら"からヴェスパでエリッサに会いました。

ディード神に孔雀明王と三娘の通行許可を貰い、ヴェスパ火山の簡易魔界掃討』

『エリッサ元気かな?』


『大氷原でイグルーにヤクスチラン国民の疎開を相談した後、イェスタ島で火口の調査。

その後自宅に戻り、ミグルディア失踪を知ります』

『あの時は慌てた』


『バクロンの旧ナビル邸から、脱走したミグルディアを追い、バクロンから南の洋上の天空城を発見。

一旦妖狐の里の自宅に戻り、聖狐天に報告後、あなた所有の浮遊神界で天空城攻略シミュレーション。蓬莱センゲン神社からセンゲン神界に入り、木花之佐久夜毘売と会い、反転地へ。スサ大神の許可を得て天空城を解体し、石像の説得に入ります』

『大変だった』


『マーリンの別荘に行き、反転地でマーリンとマチアスが対話します』

『時間はかかったが成功した』

『本当に良かったです。その後記録の神殿と(マーリンの別荘も訪問し、マリスとミグのゴンドワナへの旅立ちを支援したりして、現在に至ります』


『長い旅だったね。よく簡潔に約50行でまとめられたな』

『ネタ本※があるので簡単でした』

(※ネタ本がなんであるのかお分かりだろうか?手抜き丸分かり?勘のいい子は嫌いだよ)


この足取りを辿って、俺の巻き戻し機能で記憶の海を逆行したわけだが、現実(リアル)に巻き戻すよりは遥かに楽だった。

しかも俺の側にオコがいる場面や、神界に入ったり、相手が神の時は、魔女の手先も近づけないので、実際には俺に心理地雷が設置される可能性のある場面は少なかった。


『成果なしですね』

スミティが予期していた様に言う。

「悪魔の証明」

つまりその事実があった証明より、無かった証明の方が数億倍難しい。


「まあ無かった方が良かったんだけどね」

『そんな事はないでしょう。あなたに設置された発動前の心理地雷が見つかれば一件落着になるところでした。私はワイハのリゾートで休暇を過ごせた』

「ワイハ行きたいの?」


『比喩表現です。あなたの記憶の前世の主人公は、なんで一仕事終わるとリゾート海岸の大きなパラソルの下でデッキチェアに寝そべって、カロリー高そうなトロピカルドリンクを飲むんですか?』

「〆切に追われてデスマーチ状態になってる漫画家やアニメ監督やスタッフが、現実逃避に夢想するのがハワイのリゾートだったからだろうね」


『なるほど。そういえば現実の芸能人たちも、紅白終わるとすぐ飛行機に乗って、お正月をハワイで過ごす。というのが習性でしたね』

「ああ、現地までは行けない芸能記者が空港で張り込み取材したりね」

『あなたの大好きな“けいおん!”の映画版で、琴吹紬と田井中律が取材ごっこしてましたね』

「ああ、歩く歩道でな」

『動く歩道な(※ネタです)』


「しかしもし心理地雷が作動した俺か師匠の復元は、本当に出来ないの?」

『完全には不可能です』

「不完全には?」

『治療後の対象は、人格が変わるか、記憶の一部を失うか。どちらかの選択になるでしょうね』

「記憶の一部…」

『一番大切な人との思い出を失うか、人格が変わってしまうか』


『絶対そんなことさせない。アタシが守るわ』

突然強い思念が流れ込んできた。

長時間の記憶旅行の疲れで、うっかり念話で話すのを失念していた。

『オコさんの感情は評価に値しますが、全ての魔法には対価があるのでしたね。私にとって、魔法はまだ未研究の分野ですが、最も強力な魔法は、最も大きな代償を払わないといけないんじゃないのですか?』

無双の投球をする投手に限って肘を痛め、トミー・ジョン手術をすることになる。みたいな?


「アタシもよく知らないけど、使った後にはどっと疲れるわね」

『おそらくあなたがウラナさんを心理地雷から救うほどの神聖魔法を使ったら、あなたは命を落とす事にまるでしょうね』

「覚悟の上よ!」

いや俺、そんな覚悟してないし。


「例え俺がオコとの幸せな記憶を全て失っても、もう一度オコに一目惚れして結婚するから」

「メグ!」

『いちゃつくのは後にしてくれませんか?』


(第48部終わり)

いいところで終わりです(笑)。

さて一番心配なのは師匠と社長の行く末。

そしてラグナロク戦にそれがどう、影響するか?

ですよね。

なので明日からの第49部ではまだ進展は見込めません。

まだラグナロク始まってないし。


フードコードで、サブウェイのベジーライトに

見切り品のカネフク明太子をどっさり乗せて食ったら美味かった

鈴波潤

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