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44-29.魔族の定義

転生したら転生してないの俺だけだった

~レムリア大陸放浪記~


44-29.魔族の定義


「なるほど。レムリア人の一般的な魔族の定義であるな」

「違うのですか?」

「いや違わない。じゃがレムリア神の創造ではない、イコール破滅の魔女の産物。ではないと言う事じゃ」

「「「「「「「?」」」」」」」」

「ああっ!」

と師匠が叫ぶ。


「確かに破滅の魔女に、生命を創造する能力があるとは思えないですね」

「そうだ、バクロンの王子よ。気がついたな?」

「どう言う事?ダーリン」

「魔女は元々リリスと言う個体。人間だったかどうかは分からないけれど、アダム、イブと共にレムリアで生まれた存在だ。言うなれば、高等生物としてはレムリア神の最初の作品と言っていい」

と師匠は言う。


「そうか、と言う事は」

と俺が言うと、一同頷く。

「破滅の魔女も、新しい生物を生み出す事はでけへん。そやから魔女は悪人をベースに、筋肉兵などを作ったんやな」

コンコンも頷いた。


「子狐のペットかと思えば、相当の古狐が憑いておるんじゃな?その通りじゃ。メハシェファと呼ぼうがリリスと呼ぼうが、レムリアにいる以上レムリア神の制約からは逃れられぬ。じゃから破滅の魔女に人代殿の定義で言う魔族は造れぬのじゃ」

「では簡易魔界とは?」

「大型の魔物は知能が低いから、魔女でも生み出す事が可能かもしれぬ」


「きょむの女神だったら?」

「虚無の女神はレムリア神に対抗するものではない。あれは空虚な存在で、レムリア中の生物が生み出して来た負の感情が作り出した穴に過ぎぬ。そんな存在に知性などない」

ブラックホールとかダークサイドとか言うやつか。


「では魔族はどこから?」

「決まっているであろう。魔界からじゃ」

「つまりディード神様は、魔界とは何か?と言う事をお訊きになっておられるのですね?」

と俺が答えると、ディード神は拍手をした。

「その通り。さすがマーリンが見込んだ方じゃ。そなたは前世が異世界にある。と言う事じゃから、レムリアだけが世界ではない事は承知じゃな?」


「はい、実は私と妻とノヅリ王子は、ゴンドワナと言う異世界に言った事もあります。これは我々しか知らぬ事であり、他言は無用に願いたいですが」

「なんと!それなら理解は早かろう。魔界とは、レムリア世界に干渉し、おそらく征服まで企てている異世界の事じゃ」

なるほど。


裏で糸を引いている宇宙生命体が何者かは別として、魔界と言う名の異世界に魔族や魔物を生育した奴がいてもおかしくない。

まあ地球だってそう言う異世界なわけだからな。


「そんなら破滅の魔女てぁ、魔族に操られとるだけちゅう訳きゃ?」

パーサが尋ねる。

「そうとは言い切れぬ。普通異なる世界を繋ぐ事は、常人には出来ぬ事じゃ。魔界の魔族に出来るなら、とっくにレムリアは征服されとるじゃろう」

魔界をセッティングした宇宙生命体の研究テーマが

「異世界への侵略」

だとしても、例えばレムリアに攻め込んでしまえば、それは天御中主始め全ての宇宙生命体に叱責され、存在を賭けた戦いになるだろう。たかが研究に、そこまで無理は出来ない。

相手が穴を開けてくれるのを待つ、釣りみたいなものだろう。


「おそらく魔女めが邪悪な呪法を用いて、再び両世界に通路を作ったのじゃろう」

「ふたたび?あ、そうか!」

「そうとも異国の神殿。一度目で危うくレムリア世界は滅ぼされかけた」

つまりラグナロクか。


「レムリア世界と魔界を通行出来るのは魔女だけと言う事ですか?」

「いや魔女めも魔界には行けぬじゃろう。彼奴に出来るのは、魔界から魔物を召喚する事だけじゃ。もし魔族などが来てしまえば、破滅の魔女は破滅じゃろう」

冗談なのか分からないので、笑っていいのか分からない。


「しかも今回は魔女の力は大きくない」

「ダーリン、どう言う事?」

「前回ラグナロクで神を倒したのはフェンリルとヨルムンガンド。どちらも強力な魔物で、当時の最強神達を倒した」

「うん」

「だが今回の天使兵はレムリアの科学力で作られたもの。マチアス・ナビルは人間の魔法使いだ」


怪訝な顔をしたディード神に現在の状況を手短かに話す。

「なるほど、その怪僧とやらは怪しいが、天使兵は悪しき科学者とやらが造り出したもの。マチアス・ナビルとか言う若僧は完全なレムリア製品。と言うわけじゃな?」

「はい。ですので、前回より魔界の力を借りられていないのです。より大きな穴を開ける事が出来れば、みすみす我々に潰される危険を冒して、簡易魔界などで育成せずとも、直接大型魔物を召喚すればいい」


「そうじゃな。王子殿の論は傾聴に値する。つまり前回より今回の方が、よりレムリア内で終結させよう。と魔女は考えている」

「はい、その様に思えます」

「じゃがそれがすぐに魔女が弱体化した。とはなるまい」

「それは…、そうですね」

はたで聞いていると、ディード神と師匠はディベートを楽しんでいる様にも見える。


「魔女は、より自力で戦おうとしている。前回魔女はロキから名前を奪い、偽ロキが巨人の女との間に2人の子供を設けた」

「フェンリルとヨルムンガンドですね」

「左様、その最終兵器を魔女は実に狡猾に使って、神界のトップ2を倒して戦局を決定付けた」

「はい」


「二匹の怪物の父親は魔女配下だろうが、母親の巨人女の素性がわからぬ」

「巨人はレムリアには居なかったのですか?」

「レムリア神の方針で滅びる前の高等生物に巨人はいない。太古の神々には大きな神がいたがな」

アトラスとかだな。だが伝説の巨人女はそこまで大きくない。


「つまり魔女は魔界から巨人女と言う魔族を召喚し、その他に多くの魔物も直接呼び出して、世界を滅ぼした。と考えられる」

「つまり通行口が今回より大きかった」

「じゃが今回魔女が弱体化したのか、魔女が力を付けて自力でアダムを倒す自信がついたのか、それはわからぬ」

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