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新しい仲間?

「お前に用はないんだ。とっととこの世界から消えちまえ!」


「そんな、お許しください!」


「ムダだ!」



 あれっ、また失敗したのか?後はラスボスを倒して攻略だったのに……。


 この世界は無数の冒険で成り立っている。冒険のためには仲間が必要である。私の仲間は、決して悪くはなかった。悪くはなかったけど、結局ダメだった。


 うーん……困った。最強のメンバーを厳選したつもりだったのだが、どうもうまくいかない。これで何回だろうか?


 振り出しに戻って、昔懐かしきギルドに足を踏み入れる。はあっ、ため息しか出てこない。


「いらっしゃい、お客さん……あれっ?」


 店の主は明らかに私のことを覚えているようだった。


「またいらしたのですか?」


 主は明らかに私のことを馬鹿にしているようだった。それもそのはず、私はすでにおじさんだった。


「おかげさまでまた戻ってまいりました」


 私は再び、ここで新しいメンバーを探すことにした。今度こそは、今度こそはいいパーティーを作って、念願の初攻略を目指そう。そう意気込んだ。


「あちらにいらっしゃるお客さんたちは相当の強者です」


 主は逐一説明してくれた。


「ありがとうございます」


 私は丁重にお礼を言った。



 ゴホンゴホン、ああっ……。


 私は発声練習をした。強き者と対峙するときはこちらも強さを見せなければならない。なめられたら試合はそこで終了だ。


 さてそろそろ行きましょうか。 1番端っこのテーブルに3人が座っていた。主の言う強者とは彼らだろうか?


「オレンジジュース、オレンジジュース……早くちょうだいよ」


「しーちゃん、お行儀が悪いですよ?」


「まぁまぁそう怒るなって」



 ひょっとして、親子?


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