6日目:最初の街
あの後、魔物が料理の匂いをかぎつけて襲いかかってきたけれど、マイルさんが全部倒してくれた。
「私の飯なのさ!!」
なんて、鬼のような形相で魔物を怖がらせていたけれど汗
僕はその時何をしていたか?
────そんなの決まっている。
女の子一人に戦わせる訳には、いかないじゃないか。
僕も戦おうと1歩踏み出そうとした瞬間、魔物に捕まりました。
「何やってるさ!お前は、足でまといなんだから、木のふりか、死体のふりでもしとくのさ!」
「すみません。助けてください泣」
「全く仕方ないのさ…」
そう言って、マイルさんは僕を捕まえている魔物の真下に魔法陣を展開する。
────ん?これ、僕も攻撃…
「あのっ、マイルさん?この魔法陣って、僕も攻撃くらう系ですか?」
「……」
────あっ、そっぽ向いた。
「とりあえず、まとめて死ねぇぇえええっ!!」
「まとめないでぇえええええ!?」
僕は、マイルさんの魔法のおかげで死にかけ…助かった。
「まっ、マイルさん…ありがとうございました。でも、他に僕を助ける方法ってなかったんですか?」
「あったけど、ない!!」
「いや、どっち!?」
しばらくして、ご飯を食べ終わった僕らは森を箒で飛び抜ける。
風の音がしているはずなのに、凄く静かだった。マイルさんの心音が聞こえるくらい。
「マイルさん、あとどれ位で街に着きそうなんですか?」
「後、10分さ」
「じゃあ、それまで寝てます…時差ボケやばい…ん…で…」
「え?寝るのか?!時差ボケ?なんだそれ」
「…スー…スー…スー……」
「おいっ!」
「痛っ!?」
僕は、箒から落とされたらしい。ケツがじんじんして痛い。
「ほら、ここがお前がこの世界に来て最初の街だ。どうだ?感想を述べてみろ。」
僕の目の前に広がる街は、東京や大阪みたいなビルが立ち並んでいるような都会ではなく、歴史的な趣を感じさせるようなレンガ造りの建物が立ち並んでいた。
「凄い、しか感想出てきません。」
「綺麗だよな…私はこの街の風景が大好きさ。たまに森の中にばかりいると憂鬱になるさ。そんな時は、この街に来るのさ。」
「その気持ち、僕も何となくわかるかも知れません。」
────と、その時っ
ドオオオンッ
でかい爆発音が聞こえる。
「えっ!?何!?」
「!?あれは!!まずい!!逃げるさ!!」
「なんでですか?」
「あれは、魔王の臣下の部下、七天武の1人、オウガルさ!」
「マイルさんでも勝てないんですか?」
「当たり前さ!ほら、走るぞ!」