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ヴェルグの恐怖

今回はこれまでよりも速く投稿できてよかった……。


今回は私の好きな要素が入っております。設定を考える時点である程度考えていたものですが、読者の方々に受け入れてもらえるか酷く心配で、部屋の隅でガタガタ震えてます……。

 目が覚めると、視界いっぱいに見慣れた天井が広がっていた。全身から鈍い痛みが断続的に続き、身動ぎするたびに激痛が身体中を突き抜ける。視線を左隣に向けると、自分の愛剣が壁に立てかけられている。

 鼻をつく薬品の匂い。横たわる自分を支える簡易ベッド。どうやら、ここはルーミラの冒険者ギルドの医務室らしい。


「俺がここにいるってことは……」

「お前は負けた。完膚無きまでに叩き潰されたんだよ」


 気付けば、傍に顔馴染みのギルドマスターが立っていた。彼には相応しくない沈痛な面持ちで自分を見下ろしている。


「俺は、今どんな状況だ? 体が痛過ぎて、動かないんだ」

「あー、そうだな。全身ボロボロ。正直無事なところを探す方が難しいぐらいだ」


 どうやら、彼女は宣言通り身動き出来ないようにしたらしい。終わらせる宣言の後、恥ずかしながら彼女の姿を完全に見失った。意識を失ったのはそのすぐ後なのだろう。記憶に残っていることといえば、全身に間断なく激痛が走った事ぐらい。


「どうなったのか、見えたか?」

「無理だ。『終わらせます』つってから消えて、お前がいきなり吹き飛んだってぐらいか。空中で何度もバウンドして、何度も地面に叩きつけられてたっぽいのはお前を見ててわかった」

「カッカッカッ! どうやら、面白いぐらいにボコボコにされたようだな」

「笑い事じゃねえぞ? お前、自分がどんな立場にいるかわかってんのか?」

「んん?」


 一瞬、彼が何を言っているのかわからなかった。


 自分はただ強くなることにしか意識していないただの暴れん坊だ。そんな自分に立場がどうと言われても、特に考えの及ぶようなものはなかった。


「強い奴を見かければ挑みかかる傍迷惑な奴だろう?」

「アホか。いや、それもあるだろうがそれだけじゃねえぞ。――お前、冒険者の中でもトップクラスに強いって思われてんだぞ? そんな奴が二連続で叩きのめされてんのは色々と士気に関わるぞ」


 そんな風に思われているとは思ってもみなかった。その所為で思わず口を噤んでしまった。


 ――俺が、冒険者トップクラス?


 それはないだろう。自分は主に魔獣等と戦う方が多く、それゆえ対人戦になるとやはり普段よりは少し劣る動きになってしまう。

 少なくとも、自分より強い者は他にも多くいることだろう。自分はそう思う。


 ヴェルグは、アホらしい、とその言葉を一蹴し、表情を真面目なものに変えて言葉を紡いだ。


「そんな事より、あのメイド。気付いていたぞ」

「メリーナだけじゃない。スケアも監視の目には気付いていた。一度接触されたらしいからな。というか、あいつらはマジでおかしい」

「というと?」

「まずメリーナは監視の目をあっさり振り切り一瞬で仕事を終わらせ、スケアの監視に行った奴は何でか信者になって帰ってきやがった。しかも、こいつを見ろ」


 言って、ギルドマスターは懐からひとつの薄い緑色の液体の入った瓶を見える位置に掲げた。


「これは?」

「ポーションだ。それも、上級のな」

「上級ポーションだと!?」

「これ一本だけじゃねえ。あいつが作った四十本のポーションが全て上級だった」

「四十本の……上級ポーション、だと……!?」


 本来、ポーションは複雑な製法によって完成される治癒薬だ。経口摂取か、怪我人に直接ぶちまける事でその効能を発揮する代物である。

 ポーションには大雑把な区別として、回復ポーションと魔力回復ポーションの二種類がある。用途としては、それぞれの名称通りなために省こう。

 そして、そのそれぞれに更に区別する用途がある。それぞれ四つずつ。下級、中級、上級、特級の四種類だ。


 下級ポーションであれば軽い負傷などは容易に癒すことができる。中級なら複雑骨折を癒し、上級であれば腕や足などの欠損を癒し、特級であれば眼球等の重要な器官の欠損を癒すという。とはいえ、特級ポーションなど伝承で伝えられている程度で、実物を見た者はいない。

 上級であればなんとか作られるというが、その作成法を知る者は少なく、世に出回る数もごく少数でしかなく、金貨数十枚で取引されることがほとんどだった。


 ――それを、作った……だと!?


「それは、本当なのか……!?」

「間違いない。この街に片腕を失った冒険者がいてな。そいつに試したら、治癒され腕が生えてきた」

「うむむ……魔術や武芸に長けるだけでなく、ポーションの作成をもこなすとはな」

「魔術師の多くは『道具作成』のスキル持ちが多いが、それでもその限度を超えている」


 ヴェルグは小さく唸る。


 思い出されるは昨日の模擬戦終わりのこと。

 スケアに敗北し、意識を取り戻した時だ。その時、ギルドマスターにあの二人をどんな人物であるかを探りたい、と頼まれた。


 今回ヴェルグがメリーナに戦いを挑んだのは、その人となりを観察するためだったのだ。

 世の中には、戦うことで相手の人となりがわかる、と言う輩がちらほらと存在する。

 ヴェルグはその一人だった。


「尾行させていた奴からの報告は後でするとして、まずはお前の見解を聞かせてくれ。メリーナは戦ってみて、どうだった?」

「……あれは良くも悪くも正直で真面目だ。これだ、と決めた事はどれだけ困難な事でも立ち向かい、成し遂げる気概を持っている。瞳も清く澄んでいて、悪行を進んで犯すような奴じゃないだろう。ただし、問題があるとすれば、あれは人間を酷く嫌っていることか」

「嫌っている? 人間をか?」

「あぁ。主であるスケア殿に対して心から気を許しているようだが、それ以外の人間には壁のようなものを感じた。どこか、一歩引いているように……。奴は獣人だからな。過去に人間に何かされたのだろう」


 ヴェルグの見解をスケアが聞けば、感心したように声を漏らした事だろう。まさに、彼の言った通りなのだ。


 メリーナは正直であり、真面目である。喜びや怒りの感情をすぐに露わにすることや、こうしよう、と心に決めたことは必ず実行する。それはスケアが彼女と初めて会った頃から変わっていない。

 そんな性格があって、今の彼女が存在する。それはなにも悪い事ではない。寧ろ誇るべきだろう。


 その生き方に納得はすれど、馬鹿にはすまい。


「……主君への一途な想いが彼女たらしめん要因なのだろうな。あいつの頭の中はスケア殿しか見えていない。スケアなくして彼女は存在せず、そして、メリーナなくしてスケア殿も然り。自然と、二人は互いを支え合って存在しているひとつの個のように感じられたな」


 ヴェルグは目で見て、そして感じたことをつまびらかに伝える。もちろん、それは個人的な感覚の問題でしかなく、正当性は低いのかもしれない。双方の性格をある程度鑑みれば、スケアの方は否定しそうな事柄である。


 しかし、真実などどうでもよく、今はあの二人が危険かどうかが問題なのだ。


 ギルドマスターは聞いた内容を何度も咀嚼するように頷き、小さく、なるほど、と呟いた。


 彼は自分のことをある程度信頼してくれている。だからこそ、ヴェルグにとっての感覚の問題であっても真剣に聞き、彼自身の判断の材料としていった。


「それで、スケアの方は……」

「この間伝えた通りだ」

「……どうにかならんか?」

「無理だな。寧ろ、俺はあれで済んでることに愕然としてるぐらいだ。その辺り、本人の自制心が効いてたりしてるんだろうが……まともに対話が出来てる時点であの御仁は異常だろう。『眠り竜もつつかば安眠』って言葉もある。下手にちょっかいをかけず、気分を害さなければなにもしないだろうさ」


 ヴェルグは厳かにそう断じる。ギルドマスターはその言葉に表情を苦く顰めた。


 先日の模擬戦。それは、出来ればあまり思い出したくない出来事だった。理由は、佳境に入った時だ。

 その終わりの際に思わず絶句し、ヴェルグは心胆を凍りつかせて恐怖した。


 それまでの彼女の瞳は何処か虚無感を内包した物静かな目をしていた。感情がぽっかりと抜け落ちたような、生きた人形という言葉がしっくりくるそんな印象だった。

 それだけでもマトモとは言えないが、戦闘前の会話の際は何処か楽しそうにしていた姿から大丈夫だろうと思っていた。


 だが、それは違った。それはカムフラージュだったのか、はたまた己に言い聞かせるかのようにしてアレ(・・)を奥底へと封じ込めようとしていたのかは定かではない。


 ヴェルグの薙ぎ払い。それを躱して起き上がった際、彼女の瞳には真っ黒な闇が支配していた。

 全身を覆い隠すような広くて深く、昏い闇。その瞳からは常人の意識など微塵も感じられず、まるで吸い込まれそうな不気味さがあった。その直後、ヴェルグは自らの四肢を縛るものを幻視した。


 それは触手だった。ヌルヌルというべきか、テカテカというべきか判断に迷う冒涜的なそれが、ガッチリと己の身体を拘束し、深い闇の底――さながら、深淵へと引きずりこまれるような力に身を硬直させた。その力は強く、これまでに見たことのないような剛力でヴェルグを引きずり込もうとしていた。

 その力への抵抗は許されず、また、抵抗しようという気概すらも浮かんでこなかった。


 ヴェルグはその瞳に完全に見入っていた。ぽっかりと空いた穴蔵のような闇の奥。そこに何かいるような気がしてならなかったのだ。

 その時、ぐんっ、と自分を引き寄せる力が強まった。身を縛る触手はそれまでよりも更に強固に縛り付け、あまりの力にギチギチと骨が軋む感覚がヴェルグを襲った。


 そこでようやく、自分を縛るそれらに抵抗しようという意識が己の中で芽生えた。しかし、実行に移されることはなかった。


 目に入る光景。闇より尚昏い暗黒の奥底。一言で言い表すなら、『漆黒の深淵』だろうか。そこに、先ほどまでは気づかなかったものが浮かんでいることに気づいた。それはまるで嘲笑するかのように揺らぎ、名状しがたい音が重量を生じ、不気味に響き渡る。

 深淵から物体が表面へと這いずり出てきた。それは大小様々な虹色の球体が組み合わさったとしか表現のしようがなく、自身を縛る触手もどうやら目の前のソレの一部らしかった。


 おレはなにヲ見ていル? これハなんダ。せいブツなノか?コれはセイブツなドではナくただの……いったイオレハナニヲミテ……ナにヲ、なニヲ……ナニヲナニヲナニヲナニヲナニヲ――


「――――っ!! ヴェルグっ!!しっかりしろ!!」

「ッ――! ハァ……カヒュッ……!?」

「まっすぐ俺を見ろ。……そうだ。ゆっくり息を吸って……吐いて……吸って……吐いて……」


 ギルドマスターの怒声によって、遠のいていた意識が戻って来るのを感じた。アレの影響か呼吸が満足に出来なくなっており、じたばたと暴れることになった。

 それがわかった彼は、すぐに耳を傾けるように指示し、深呼吸をするように促した。言われた通りに息を吸いこみ、吐き出す。

 普段から行なっているこれだけの動作が酷く困難に感じて少しパニックに陥ってしまう。


 いつの間にか、あの時見たものに意識を寄せ過ぎていたようだ。それほど長くはないとはいえ、時間をおいても今みたいに頭がおかしくなるのは、アレが余程強烈に印象に残っているのだろう。

 正直、もう二度と思い出したくない。次同じことになったら、今みたいに正気を取り戻す自信はない。


 あの時感じた拘束された感触は、果たして本当に幻だったのだろうか。外から見て、時間としてはほんの一瞬。スケアが一言二言と言葉を紡ぎ、中段突きを放ったようにしか見えなかったという。

 事実として、目を覚まして縛られていた箇所を確認しても、そんな痕跡は見当たらなかったのだ。

 それでも、植えつけられたこの恐怖心は紛れもなく真実だとしか思えなかった。


 ヴェルグでこれなのだ。精神力の高さには自信があった身だが、軽く見ただけでこのような狂気が身を蝕んでしまっている。


 あの時見たものがスケアの内包する狂気なのだとすれば、あんなものを燻らせておきながら正常に生活できている彼女は、明らかな異常だろう。精神力が強いなんて次元ではない。人が内包して良いものではなく、周囲の何もかもを破滅へと導くものだ。

 もしあれを己の内側に封じ込めているのだとすれば、彼女の一部の感情の抜け落ちたような人間性にも少し納得出来る。

 強過ぎる力は身を滅ぼし、自我を崩壊させると聞く。それを強靭な精神力で押さえているとすれば、人間性の欠如が起きるのも当然だろう。いや、欠如で済んでいる彼女を異常と言わず何とする。


 そんな存在に敵対するような愚を犯すわけにはいかない。あれは何より、己が認めた者以外からの圧力を嫌う、そんな人物だ。権力という名の檻に縛ろうものなら、真っ先にその狂気を形にして襲いかかってきかねない。

 それなら、まさしく『眠れる竜はつつかば安眠』、地球で言うところの『触らぬ神に祟りなし』である。


 ようやく落ち着いて来ると、ギルドマスターに向けて忠告の言葉を厳かに告げる。


「とにかく、絶対に敵対するようなことはしねえよう他の職員にも、他の支部にも通達しとけ。あれは『魔道王』と同じ目だ」

「『魔道王』と……。そうなると、奴は――」

「間違いなく、"交信者(ヴェルード)"だ」

「……だとすれば確かに、怒らせるのは得策ではないようだな」


 思わぬ発言に、ギルドマスターの眉間のシワが更に深く刻まれる。


 ヴェルグ達の言う"交信者"とは、スケアが口にするところの『深淵到達者』の事である。『深淵到達者』と言う言葉は、彼女ら悪魔王の軍勢の間で共通の認識である呼び名だが、それは本来の人間達の間での呼称ではない。彼らの場合、正しくは"交信者"なのだ。


 即ち、魔術の極みに立ち、神業のような所業を鼻歌交じりに行ってしまう魔術師の最高峰であり、魔術における到達点である。


 二人の言う『魔道王』も、"交信者"であり、魔術の腕も他の追随を許さないほどの超人だ。そして、そんな彼は時折狂気に呑まれたかのように奇声を発し、奇行に走ることがある。人々はそれを『発作』と呼び、数人がかりで押さえ込みにかかるらしい。


 ヴェルグはその『発作』を目の前で見たことがあるため、それと比べてスケアのあの落ち着き払った様子が殊更に信じられなかった。


 だからこそ、敵対は最悪人類の破滅を導くという偏った考え方をしてしまっていた。

 寧ろ、彼女の闇にも等しいだろう狂気を目の当たりにして、その考えは助長されている。


 ギルドマスターは苦虫を噛み潰したような顔になりながら、厳粛に頷いた。


「……わかった。何が奴の琴線に触れるかわからんが、なるべく気分を害さないようできるだけの事はしよう。それでいいな?」

「あぁ。それが俺達の出来る限り最善の手段だ」


 ギルドマスターはこれまでの会話から、これからの意向を導き出し、そう決断した。そして、その意向はヴェルグが考えうる限り最上の手段であることだろう。


「とはいえ、ある程度ならスケア殿も納得する御仁だろう。変なちょっかいや嫌がらせをしない限りは、基本無害だろうさ」

「それは危険な考えかもしれんぞ。考えてもみろ。さっきも言ったが、俺達は彼女の琴線がどこにあるかわからん。結果、知らないところで彼女の不況を買うことも起きるだろうさ」

「その辺りは大丈夫だ。異種族にも隔てなく接し、待遇も人間のそれと同じ程度であれば納得するだろうさ」

「冒険者の中には、異種族に否定的な考えの輩もいるんだぞ? 冒険者だけじゃない。女神教を進行している人間もそうだ。スケアが良くても、他の連中が今度は暴動を起こしてしまうかもしれん。

 それに、問題は聖都とローグレスだ。あそこは女神教徒の総本山だぞ。下手をすれば、『剣聖』や『新生の生命(ヴェルチカ)』が出張って来るかもしれん」


 ありえそうな未来を予想し、互いに喚起を促していく。この地上において『現人神』と呼ばれるそれを除いた最強格の筆頭が、『剣聖』と『新生の生命』だ。

 人間が最も信仰する宗教に女神教があり、信仰される女神アーネより直接『祝福』を与えられた者達。それが上記のふたつ。他にも『祝福』を与えられた集団はいるが、そちらは一人を除いてまだ大層な実力者はいないため、二人の注意からは除外されていた。


「まぁいいだろう。まずは手を打っておき、裏で徐々にそちらへの対応も議論すればいい。さて、俺はいつごろ女騎士に挑むか」

「少なくとも、あと一日は絶対安静だ」

「なんだとお!?」

「当たり前だ! 下級ポーションはくれてやるから、一日大人しくしておけ!」


 ヴェルグは気を取り直して、当初の目的であった決闘に想いを馳せる。そこに呆れた声で静止するギルドマスター。

 彼の目からして、ヴェルグの状態はそれほどまでに酷いのだ。


 普段通りに呵々大笑するも、本人も総身を蝕む激痛には辟易としている。自業自得とはいえ、少し判断を誤ったかな、と強く思った。


「それじゃ、俺は先ほど決まったことを通達してくる。絶対にそこを動かず、黙って寝ていろよ!」

「わかっている。動きたくても動けんわ!」

「そりゃ、何よりだ。じゃあな」


 ギルドマスターは去り際に強く念を押して行き、部屋から出ていった。


 今この部屋にはヴェルグ一人しかおらず、扉の向こうから小さく騒いでいるのを他人事のように聞いていた。


 ――こう一人でいては、変に考え事をしてしまいそうだ……。


 騒音がするとはいえ、その音も遠いとなると手持ち無沙汰になってくる。率直に言って、退屈だった。


 何も考えず、無でいようと心がけるが、どうしても何かを考えようとしてしまう。

 そして、考えることは自然と――現実なのか幻なのかわからない異形の姿が脳裏に浮かんでくる。その形が鮮明になる前に意識して思考を断ち切るが、少しするとまた脳裏によぎるのだ。


「『魔道王』よ。お前もまた、こんな気持ちなのだろうか……?」


 ここにはいない、よく『発作』を起こす存在を想い、そう小さく呟いた。その声は誰に聞き取られることもなく、静かに霧散していったのだった。

表現が下手くそで申し訳ありません。蹴らないで……殴らないで……!


交信者――深淵到達者についての設定も、これから先に語られることもありますので、気長にお待ち頂けたらと思います。

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