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「それと思考を読み取る魔法があったら厄介だったのでぇ、思考を複数にしてみたって訳ですっ! モナちゃん賢い〜!」

 モナはじっとアクエルオを見ている。

「あっ、合いの手がないっ! ……ってあれ、もう末期(まっき)かなぁ~。基本はパラレルワールドで進化した人間って感じなのかな?」

「さっ、アクエルオさん。最後の言葉はぁ?」

「だ……、第四帝国、万ざ…………」

 自己愛が強いアクエルオも、()(ザム)(クレ)()軍でしつけられた文言はすんなりと出るようだ。 それが、この人間の最後とは皮肉だ。偵察、もしくは様子見かもしれない、そんなコマに過ぎない。

「どんな国も万年ではないのですっ! 学ぶべきですっ! ぷんっ!」

 っと死体を後ろにするようにターンする。

「でも、勝ててうれしいですっ! ブイッ!」

 でも、ナフトちゃんに知らせなきゃ。あの剣使いは。あるいは別の何かが情報を抜いている可能性が高い!

 バロック? 感じる視線。 ゴシック? 視線を送り返し。湖。美貌を反射し。混在する美。 自分を引き立てさせて。水と太古の神殿。こんな背景(アイテム)も良い。ナフトは歩く。このラズリーを舞台(ステージ)だとして。大小様々な小島が見える。そして、浮いている葉。半分が水没した古代の建物。それに加えて。歯車や現代では使わない道具。施設の朽ちたもの。苔と水の侵食を許しては。無残な姿を見せている。中を泳ぐは小型の魚。ゆったりとした流れがあるようだ。どこかゼクセンチックな趣があるこの古都。ゆったりと動き魅せるのもナフト。どこか落ち着いた雰囲気のある大剣の使い手。いや、落ち着いたとか以前の問題。戦闘に、戦場に、慣れていない。

「さっ、あんたから抜きなよ。どうせ、いつも抜いてるんだろう?」

 相手は、背の小さい子がらの子供だった。ただ、ひどく顔色が悪い。そう、死んでいるかのように。

「僕は『ソードマスター』。魔界(むこう)の技術で作られた()(こう)機械(きかい)。君は誰? どこから来たの?」

 声も幼い子供のような風。よくよく見れば、体のあちこちに傷跡や歯車などステレオタイプの機械が取り付けられている。どうやら()(ザム)(クレ)()人は、見た目にあまり気を使わない場合があるようだ。

「へぇ、名前だけなら誰でも師範(マスター)は名乗れるけどね」

 ボチョンと小魚が跳ねる。広がる波紋は、一部水に足を入れているソードマスターに当たる。

「なるほど、ウォータープルーフはできているみたいじゃないか? で、ここを作戦の舞台と選んだのはなぜ? あれ? もしかしてソードマスターが本名??」

「うん、僕は生まれてから『ソードマスター』としか呼ばれたことがない」

「ふぅん。で、なぜここが舞台?」

「知らない。とにかくここに来て、人間を殺せを言われている」


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