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「……って! モナ、あそこ見なよ。北北西3kmくらいかな。モナ。距離はまだそのままを維持、旋回か空中静止してていい。敵の索敵能力は……不明(アンノウン)だから、ね」

「こっちの索敵能力の方が高いってぇ~」

「モナ、あいつらには『魔法』がある。 その点だけはナメちゃならない。ナメて喜ばれるのはさ……例えば……」

「……ナフトちゃん、もう克服したのぉ?」

「ああ、ついさっき、ね。どんな魔術的特異点でもかかってきなって感じ。だってさ、一度は攻略できた試合(ゲーム)、じゃない? モナ、あんたの陽電子頭脳はザザムクレンをどう見る?」

「どう()るも何もぉ、センサーに生体反応に近い反応ありでーっす! こちらの索敵能力が下回るはずがありませんです! 数にして二体だねぇ。今回は小規模侵攻みたい〜。もっと欲張ればいいのにぃ~」

【モナっ! 今のは失言だぞ】

【続けてカブラギからモナへ。いつでもいいんでデータ消去お願いします】 

【何、カブラギ少佐。それは聞き捨て…………】

「キューっとあっちからの情報をシャットアウトしちゃいましたぁ」

「生体反応は2体分、こちらも二名。少なくとも2体以上の死体は必ず出るって算段、か。もう少しだけ近づいてから決めよっか?」

「ナフトちゃん、確保が目的。()るのは目的じゃないよぉ~」

「ヤるのが目的だと思ってたよ。いつでも思ってるからこんな時に出ちゃうのかなぁ?」

 青白いタイヤを高速回転させて。揚力(ようりょく)を十分に保ちつつ。加速と降下を始めるモナ。三kmというのはあっという間の距離。着地。敵前二〇〇m。髪をパラリと撒くように広げて。ナフトは敵性に向かって歩を進める。藻の生えたグリーンの池。雨水が溜まっただろう透明な池。そして遺跡の石膏。決戦(ステー)()は、水上や水中に偏っている。敵は水の都であったラズリーの中央の祭壇にいた。小型の特異点を背にしているのだろう。遺跡で足場となる箇所は極めて少ない。水中から出ている遺跡の屋根。それに加えて、斜めになって水に沈んだ高い塔くらいのものだ。残りは奴らが占拠している神殿の名残。よって、祭壇へのルートはおびき寄せの可能性もある。事実、その道は実にストレート。

「さーって、敵さんから、目視でぇーー」

 ナフトは親指を立てて目測をしている。一九七mってとこかな。彼女の目は、はるか遠くまで見通せた。第一帝国の人体強化技術がそうさせるのか。それとも、敵の持つ剣がそうさせたのか。

【敵の識別コードと能力が分かった。第(N)一(I)帝国(C)のエージェントからの情報だ。過去に、NIC合衆国のフォーマイル島に来たタイプに酷似。能力はコードネームに含まれている。『水使い』と『ソードマスター』だ。具体的な能力の……】

「もう一回キャンセルキャンセルゥ! 強引なんだから、ロレンツォさんはぁ」


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