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【なぜか機械には誰も襲ってこないようです……。戦術的価値はかなりあると思うんだけどなぁ】
――第四帝国の下級兵士は。操り人形は人類を無条件で敵と見なす傾向があるのはこの時に知った。下級兵士は、操られていて。人間と見做したものを排除するようにできたいた。単なるチープな操り(マリオ)人形。
【とにかく、二〇秒です! 余分になった二〇秒で逆転しまーすっ! この円錐の鉢状になっている窪地にの底にぃ、敵をめてくださぁい! できるだけ多く、できるだけ素早く、そう、この瞬間にでもぉっ!】
『鷹』の見えない動きを視て、言っているのだろう。当時の私にはそこまでの技量はなくて。
「だとさ、オープン回線を公開していた。聞こえただろう?」
「なら俺が行くさっ!」
二股に分かれた「鷹」のトレードマークの大剣「グングニル」。彼はそれを地面に叩きつけると、モード・チェンジをして、爆弾を射出した。真上に飛んだ爆弾。それは、『鷹』の手元に。何をする気だろうか? カタパルト、マッス・ドライバーで飛ばせばいいのに。ああ、考えたくも、ない……。いやでも映像は動き続けている、か。毎回のことなのに、次の言葉には。形容しがたい含みがあった。
「『夜』、次からこの内部に何を仕組むかは君が考えてくれ」
「『鷹』、覚悟はいいのか……?」
――夜鷹の話はいつでもできるだろう? 単なる鳥なのだから。だから、こんなもんでいいだろう? 割愛するよ。たった数単語の会話には、こんなニュアンスが含まれていたんだった。そう、夜鷹は夜鷹で一対。そんな気持ちが一握りはあった。その思いは自分を欺くための嘘。覚悟ならいつでもできている。
できていない人間は特務八〇にはいない、だろ?」
――心のどこかに生への思いが無い人間などいない。――事実、私は死への反発の思いこそが、生存を許す局面を経験してきた。
「人間の大声があいつらを集めるんだよな?」
「ああ。『鷹』最後に聞かせてくれ、今の気持ちを」
「おいおい、最期だなんて誰が決めたんだ?」
【最後】
【なるほど】
「『夜』お前らしくないな。最高に決まってるだろう? 入隊して一番愉しいのがこの瞬間だっ」
話しつつ大剣グングニルを振るう鷹。
「『鷹』からリック隊長へ。『鷹』特別作戦を敢行します」
「……了解っ!…………」
「『夜』いや、ナフトっ。これを使ってくれ」
「いいのか? エージェントソートSSの『鷹』からそれを貰ってしまって?」
「俺と一緒に爆発するよりかは、こいつも喜ぶ。それにたまにグングニルはお前のこと見てたぞ」
「ん? 意志があるってこと?」




