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「ゴルジ・マルゥーゾ攻略戦」難攻不落の()()帝国(ニア)が造った要塞の制圧。

「ナパパムの血の月曜日」テロリストが思想兵器を持ち出した惨劇。

「ガナクラカム電撃戦」

 ……アンド・ソー・オン――などなど。最新の歴史のテキストに刻み込まれている戦争に参加し、単独でも小隊でも分隊でも、可憐な戦火と優美な戦果を誇った。そう、彼女にとってあるいは、戦場とは硝煙と血の匂いのするファションショーに過ぎないのかもしれない。その自覚もあるのだから、困る人間もいるというもの。

「もう、ナフトちゃんったら。そんなの知ってるってばぁ~」

 ナフトの美しさは、顔だけではないと知っている人物。そう、一人だけ、もう一人だけ、ナフトの美貌を眺めようとすれば眺められる存在が一名、または一体。モナ・バーベルツ、第9世代型局地(きょくち)殲滅(せんめつ)型電子戦機。彼女、あるいはそれは、自身の電子捜索・粒子干渉能力『メジャー・シーキング』と共に艦内巡りを楽しんでいた。アルヴァロのお勉強はもうお終いのようで。ほぼ全身に機械化が施されているものの、そのあどけない笑みは誰にも平等に安心感を抱かせている。年齢は二十二歳、にしては幼い。その理由は、二十二歳に見えるように作られたからであり、実は、()製造(バイバル)から14.5年ほどしか経過していない。陽電子の脳が、記憶を一度リセット。ミドニア連邦とソルヴィンの、つまり、第二帝国と第三帝国の国家間の思惑が生んだ奇跡。彼女は風の動き、電子の動き、光子の動きを音として認識することにしていた。いつも戦場モードばかりでは、とっくに機械化したはずの肩が凝るような感じがする。彼女は色の波長を、艦内の構成素材が出す波長を、電波の波長を視覚で愛でた。そして気になった館内の電子機器の操作や干渉を試みる。 

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