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装甲戦車でもない限りは防げない。室内戦での最高火力を保持していると言っても良い自己を修復しつつ復活するタイプのバイオロイドはいるものの。迅雷に伝わってきた番号は1、つまり、人間が相手だ。が、迅雷のプログラムが想定していないものが一つ――つまり、プログラマーの想像以上のケースが起こった――この時代に大型の剣を持つ兵士がいたことだ。マシンガンの波が押し寄せる。――刹那、ナフトは愛剣を斜めにし、ガドリングガンからの弾の嵐を華麗に避けていた刀身からは火花が散るが、これで削れるほどグングニルは柔くない。そして、すっぽりとナフトの体が収まる大剣など、それを振り回せる人間など、迅雷の製作者は想定していない。ましてや、これほど硬くて重い剣を携行できる人間などは。迅雷が採用した作戦にも弱点があった。それはナフトが想定していたことでもある。確かに四体の迅雷が採用した作戦は、短期間での殲滅(せんめつ)には最適かもしれない。しかし、放熱(ほうねつ)機構(きこう)が付いているということは、一定時間以上撃ち続けると空冷式では冷却時間が必要となる点だ。案の定、組み込まれたプログラムがベースの個体の判断、迅雷の製作者の想像力は破綻した。銃弾の嵐が全くの凪にように無くなったのだった。ゆっくりゆったり、記録に残して欲しいと言うかのように、ナフトは歩いた。刹那、四体の迅雷はエンジン部分を除き切断される。グングニルで斬れないものは放射能とナノマシン、のみ。そして、メッセージ発信部分を足で砕いた。

「どこかに連絡済みなんだろうけど、謎めいていた方がいい、でしょ?」

 もう一体の迅雷の頭に向かって大剣を落とすよう振り下ろす。

「謎が女性を美しくさせるの……って機械には分からないか」

 ナフトはまたクスッと笑った。この先に何があるのかと思うと、楽しくなってきたからだ。

 ナフトがちょうど迅雷を全滅させた時に。

「あら、早かったじゃない? 相変わらず」

「ナフトちゃん、それ自虐風自慢~。そっちは4体だしぃ~」

「でも、モナは素敵なお土産を持ってきてくれたようね?」

「これこれ、このガトリングガンの部分だけでも後で取り外そうと思ってねぇ。干渉して乗っ取っちゃいました! 以降増援が来ても楽できまぁ~っす!」

「増援が来る前に、『静かに』なんでしょ?」

「えへへ~。でもこれ欲しいじゃん? 最新式だってよ。五分間撃ち続けても砲身が焼けないんだって」

「それはさっき目の前で見たわ。三分程度が利用最適時間かもね」

「まさかさっきの音って」

「そう、全弾弾いた。うるさかった?」

「全然『静か』じゃないよぉ~」

「さっきの()飛ぶ(イト)()()の辺りから『静か』じゃなかったけどね」

 センサーを全て無効化できているからの余裕。阿吽の呼吸で伝わるソレ。

「じゃあさ、じゃあさ、『スマートに』ってのはどぅ~?」


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